AIゼミ表紙

アイディアを出版で守れ!著作権という名の守護神

『AIを使いこなせるのは「つくり出す人だ」』

木村:今回イベントの説明ページ作り直しててさ、それこそあれも書きたいこれも書きたいってなって、わけわかんなくなって消しちゃった文章とかもあったんだよ。そこに書いてたのは、『AIを使いこなせるのは「つくり出す人だ」』って話だったのね。

大野:でたねAI!ホンギュラリティだね!笑

木村:ネタみたいに使うなよ!笑。例えば、2016年にレンブラントの絵、タッチとか構図とかコントラストとか、レンブラント作品を学習させて、レンブラントっぽい作品を新しくAIが描いたとかはもうすでにあるんだよ。
機械学習したAIがレンブラントの新作を出力。絵具の隆起も3D再現した「The Next Rembrandt」公開


木村:それってつまり、彼らは既にあるもならば、それを学習して同じようなものを作ることはできる。でも今ここにないものを作り出すことはできないわけ。学習できないものを作ることはできないからさ。

大野:こんなのあったんだ、2016年って結構前だもんね。

木村:これってつまり、何かを学んでそれと同じことをする人はAIには勝てない。だけど今までにないものを作る人にとってAIはパートナーになるんだよね。こういうものを作りたいって新しいものがあったときに、それを実際に作る、形にする過程はAIに手伝ってもらえるからさ。AIは目的地を支持したら高速でそこまでの道のりを計算してくれるけど、目的地を決めてくれるわけではないでしょ。

大野:google MAPとか、目的地を入力したら現在地からそこまでのルートは何通りも一瞬で候補出してくれるけど、目的地を決めるのは人間だもんね。

木村:目的地、つまり新しいものを考えるのって誰だって言ったら、それはクリエイターなんだよ、作り出す人。だから彼らに頑張って欲しいし、応援したいし、ってなった時に、1番最初の武器として出版はいいなと思ってるわけよ。技術もいらないし、リスクもないしさ。もうね、書いてよ本を。笑。

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これからの出版は、『始まり』の本

大野:おれも今本書き始めてる最中だけど、失敗してもいいからやろうっていうかさ、ゼミでも言ってる『始まり』の本っていうのがいいよね。成長の過程を残せるというかさ。AKBと同じだよね笑。

大野:おれも最初さ、劃桜堂(かくおうどう)でやったのが「本を交換しましょう」ってイベントでさ。しかもキャッチコピーが『かわいい本には旅させよ』っていうさ。笑。今考えれば全く面白くもなんともないイベントでさ。笑

木村:いいじゃない。笑。それが今や、深夜の美術展がどれくらい伸びたんだっけ?

大野:あれ、6万くらいpvいったかな。

木村:普通にいいよね、イベントページのpvが6万って。広告費も1円も使わずにさ。

大野:失敗って概念を捨てたらいいと思うよね本当に。

木村:例えば半年かけて本書いたけど1冊しか売れませんでした、でもさ、別にいいじゃんと思っててさ。別にそれで誰かに迷惑かけるわけでもなければ、怪我するわけでもないんだからさ。そこで止まっちゃったら失敗でしたになるのかもしれないけど、そのまま進んでそれを通過点にしちゃえばさ、後々笑い話になるよ。それにさ、じゃあそういうのを恐れて何もしませんでした、の方がよっぽどリスクじゃない。

大野:ギャグマンガ日和かなんかであったネタでさ、マンガ家の話があって、『ずっと温めてたネタをここで披露します』って言ったネタに対して、編集が『クッソつまんない』って言って。笑。それで『卵をあっためてたんじゃなくて、死んだ卵をあっためてただけだった』みたいな話があってさ。笑

木村:笑。著者の人、過去のトラウマ浄化させたのかな。笑。

大野:いあー、でもさ、そういう状況ってあると思って。雛が孵らない卵をあっためても仕方ないなって。そういう意味でもね、本にしてどんどんアイデアを前に進めるのはいいかもしれないなって。

木村:そういう意味では、ゼミの中でも言ってるんだけど、本にするっていうのはアイディアを著作権で保護するって意味でもいいんだよね。著作権は日本だけじゃなくて世界共通の権利だし、日本はそういうの緩かったりするけどアメリカは利権うるさいからさ。本をアマゾンから出すっていうのは結構強力なアイディアを守る盾になると思う。

大野:んー、というと?

木村:実際にあったのが、ある人がApple Storeから出したアプリを、勝手にぱくった人がいたらしいの。それに気が付いたとしてもさ、自分がその相手と戦うのって結構大変じゃん。でもAppleの規約の中に著作権の項目があって、パクられたりしたらAppleが代わりに戦ってくれるんだよ。彼らからしても、自分のStoreにある商品をパクられたらそれは損失なわけだし、既にあるものをパクった商品を自分のStoreに並べたとしたら、もうそのStoreに出店しようとする人はいなくなる。製作者からの信頼がなくなるでしょ。

大野:そうか、自分のところのStoreだから、その辺の管理もやらないといけないのか。

木村:しかもいつ誰がそのアプリをリリースしたかっていうのは日付がしっかりデータとして残ってるから、交渉のしようもないしさ。結局最初に考えた奴が強い。だからそういう意味でも、アイデアを守るために本にするっていうのはいいと思う。出版する時にKindleは内容をチェックするしね。

大野:パクった人からしたらさ、Appleから訴訟のメールきたら怖いだろうね。笑。なんかさ、よくいろんな業者からスパムで連絡くることあるじゃん『今月の支払いは60万円です』みたいなさ。笑。

『製作過程はオモシロイ!』へ続きます。


お知らせ
8月19日(日)16:00〜18:00に【入門編】AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座を渋谷で開催します。

詳細はこちら👉 https://aipublish.peatix.com/
イベントページはこちら👉https://www.facebook.com/events/205068223534630/?notif_t=plan_user_associated&notif_id=1533914736234533

【イベント概要】AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座

AI時代に力を持つのは、自らの感性、美学、哲学を技術を駆使して形にする “つくり出す人” です。

☝️第2回より「一芸払い」をはじめました。詳細は料金欄をご確認ください。

データやルールがあるものや、そこから導き出せる『正解があるもの』はAIに任せればいい。データやルールのない『感性を元にした、正解のないものをつくり出す人』が活躍していくこれからの時代。

そんな時代に活躍する、アーティスト、デザイナー、パフォーマー、カメラマン。はたまた、料理人やパティシエ、ライターや作家、映画監督に作曲家。そんなアイディアと技術を駆使して『つくる人』たちにとって『著書』は武器になります。 

そんなAI時代に向けて、『つくる人の武器』としての出版講座を開催します。

例えばアーティストなら作品の説明や制作過程をまとめた著書をポートフォリできるのはもちろん、展覧会のグッズとして販売したり、それらをテキストに初心者向けの絵描き講座をすることもできる。
例えばパフォーマーなら自分のパフォーマンス動画を電子書籍にリンクさせて、
写真と動画と文章で作品を紹介することもできる。
 
しかもアマゾンの自己出版サービスを使えば、スマホだけで電子書籍もペーパーブックも出版することができる。どちらも1冊から販売できるから、何冊以上売らないといけないというノルマもなければ、初期費用も無料でリスクもありません。

ゼミ中には目次作りのノウハウを教えるだけでなく、どのような切り口で本にすればヒットする内容になるかの個別相談を行います。同じく出版に向けて努力するクリエイターの仲間ができるのも大きな魅力です。

■対象人物
・『つくり出すこと』をしているすべての社会人、学生
・独自の技術や作品を持つクリエイター
・自分のノウハウを体系化させたい人
・電子書籍やペーパーブックで出版したい人
・ニッチな言語や技術を極めている人(初回ではアラビア語の詩集の出版を目指している方も来ました)

■場所
くるくる Global Hub(JR渋谷駅から徒歩5分)

■料金
・一般5,000円/学生3,000円
・【一芸払い】一般2,500円/学生1,500円(50%OFF!)
※一芸払いとは:AI時代の出版ゼミでは、アーティスト・デザイナー・クリエイター・ダンサー・カメラマン・パティシエ・ライターなど、何かを『つくりり出す』人を応援しています。そのような人向けに、通常料金の半額をそれぞれの『一芸』で支払うコースを用意しました。アーティストの方でしたら作品1点を参加費の代わりに提供いただき、パフォーマーの方はゼミの休憩時間でパフォーマンスを披露していただき、カメラマンの方でしたらゼミ中の撮影をしていただくなど、その方の『一芸』を提供していただくことで、参加費の半額とするコースです。
一芸払いは各回10名までなので、お早めにお申し込みください。
もし「私のこれは一芸払い可能なのだろうか」など質問がありましたら、FacebookもしくはPeatixからお気軽にお問い合わせください。

詳細はコチラ 『一芸払い、始まる』


■お申込み方法
peatixにて6月29日、もしくは7月13日のチケットをお申し込みください。
詳細はこちら👉 http://aipublishing.peatix.com
※Facebookで参加ボタンを押すだけではお申し込みにはなりません

参考note記事

・アーティストよ筆を取れ。出版は爆発だ。

・スマホがあれば出版できる

・10冊売れると10.000円。電子書籍の印税の話


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