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めい子に送りたい手紙

ぼくのめい子はDVに巻き込まれた環境に育った。うちのお姉さんがバカだから、最悪の男と結婚したんだ。それにしても、可愛くて心優しい娘を産んだんだから、これも有り難いことなのだ。

5年前、姉の夫と殴り合いして、もうこの家族とから距離を置くことにした。血族のお姉さんとめい子が住んでいる家は歩いて15分だけど、顔を合わすことは年に一度あるかないかの程度。
(この事件に付いて以前話したことあります)

https://note.com/yuuuuuugo/n/n219a9d9a501a


この5年間、ずっと心が痛んでいたけど、子供の安全も考えれば、義理の兄と巡り合わない方が賢いと思った。

暴力を許さないこと、虐待を起こす人と関わらないことをめい子に教えたい。この教訓は言葉で伝えても足りない、行動で見せなければいけないものだと思った。めい子とずっと会えなくて寂しかったけど、こうした方が良い子に育つと信じている。

その間、めい子は背も伸びて、中学生になる直前の時期になった。めい子の成績は低い方だと心配するけど、それは当たり前だも思う。お家にいるときは不安で、外で友達と遊ぶ時間が長い。学校にいる間も、どうせ父親から愛情を感じないのに、努力して点数を取るなんて無意味だと考えているではないかと思う。そう、父親は暴言もしている。お前はバカだとか、どうせお前はなにもできないんじゃないかとか、常にそういう言われて、やる気が出る訳ないだろう。

私も成績に期待をしている訳ではない。両親は大学に出てない二人で、めい子が入学すると信じがたい。両親も教育に力は入れていない二人だ。もし、もっと周囲の人が励ましてくれたら、絶対この子はいい大学に入れると思ったけど、虐げる環境で育ったというんだから、学校の勉強がボロボロになったんだろう。どんな優秀な子でも、親が安心を与えてくれなければ、成績は上がらないままでいるだろう。

でも、国語だけには力を入れて欲しいと今でも思っている。

僕も中学生の時には、成績は高くなかった。でも、国語だけは興味を持っていた。国語といっても、僕はオーストラリアで学校に通ったから、国語は英語だったけど、英語の文書力は中学生でグンっと成長した。それから、小説家になろうぐらいな自信を持つようになった。

めい子も作家になりたいような夢を持っているそうだ。出版されるのは険しい山登りだけど、夢を見ることは価値だと思っている。ただし、作家になるのは、どんな業界と同じで、努力を欠かせない。

だから、これから語彙を勉強した方がいいと伝えたい。この参考書をプレゼントして、この手紙を送ることにした。

〇〇ちゃん、

お兄さん・バイポーラ―くんだよ。毎日、がんばっていると知っているよ。学校は大変だけど、国語には力を入れたらいいからね。まず、ごい力を伸ばしていこう。

この本は、最初はむずかしいけど、いっぱい復習したら、だんだんと身に付くからね。

漢字と単語が多いほど、文書をよく書けるようになれるからね。



カバーはkosaka_53_を名乗る画家の作品を借りました。インスタグラムのページはこちらです:

https://www.instagram.com/kosaka_53_?igshid=ZGNjOWZkYTE3MQ==

是非、ご覧になって下さいませ。