秋のミステリーサークル
秋ですね。街路樹が染まっていくのを楽しみつつ通勤していますが、最近気になることがあります。
田んぼにミステリーサークルが出来てる。
いや、ほんと。ミステリーサークルという表現がまさに適切といえるくらいミステリーサークってます。
最初に気づいた時は、あっ、丸い。くらいでしたがよくよく注意してみると、1つだけでなく隣や離れた地区の田んぼまでサクっていました。
どうやら枯れているみたい。原因は何か?
気象によるものであれば、このように部分的になるのはおかしいですよね。
愉快犯にしても手が込み過ぎてるし、地域が広すぎる。
生物的な話とすると何だろう?ジャンボタニシか?でもそれにしてはこんな状態を見るのは産まれて初めてなので違うのでは。
これは一体何だろう?
聞いてみようか、Googleに。
どのように検索するかというのは結構重要なことだと思います。
適切な語を入れることで欲しい情報に触れることが出来る。
考えた結果、入力したのは
【 田んぼ 円形 】
“円形”というのがどうやら良かったみたいで、検索候補に“円形に枯れる”が出てきました。
いきなり正解か。
さっそく見てみましょう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
まず円形に枯れるのを“坪枯れ”と呼ぶそうです。
そしてその坪枯れの原因となるのは“ウンカ”と呼ばれる虫の仕業です。 稲作にとっての害虫です。
名前から蚊の仲間かなと思いますが、分類的には全く関係無いようです。(カはハエ目、ウンカはカメムシ目)
ついでに画像検索すると
こんな感じのコバエのような虫が出てきました。
ウンカとしては、セジロウンカ、トビイロウンカ、ヒメトビウンカなどが稲の害虫として知られているようで、この中でもセジロウンカとトビイロウンカは6月下旬から7月中旬くらいに、ベトナム北部から中国やタイを経由してジェット気流に乗って飛来してくるようです。(ヒメトビウンカは国内に土着している種とのこと)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ウンカという生き物がいることを初めて知りましたが、皆さんは如何でしょうか。
しかしこのウンカ、実は歴史的にしでかした出来事というのは誰でも聞いたことがあることをやっていたようです。
享保の大飢饉
享保17年(1732)で起きた飢饉であり、イナゴ・ウンカなどの虫害が影響したとされています。
これは聞いたことある。けど原因までは知りませんでした。
ウンカには対する対策としては、薬剤による防除が主流とのこと。
農林水産省からもウンカの発生について注意がなされ、各県でも注意報、警報が出されていたようです。
今住んでいる愛知では22年ぶりであり、京都では33年ぶりと、影響の大きさが懸念されます。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
以上、ざざっと調べてみたことをぱぱっと纏めましたが、まさか田んぼのミステリーサークルが享保の大飢饉に繋がっていたとは知りませんでした。
しかし農家の方にとっては大問題であり、我々の食卓にも影響することであるので、調べてみて良かったなぁと思います。
炭水化物は節制しなきゃだけど、これは食べて応援しよう。
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