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私の読書

 私は読書において遅読であり、そしてなにより読書が苦手である。毎回本を読み始めるたび一行目を読むのが億劫になる。
 現在の世の中の状況であれば、様々な情報は本からでなくても得ることができる。また、物語も小説でなく、ドラマや映画を観ることで代用すれば十分かもしれない。だから無理して本を読む必要はないのかもしれない。
 では、なぜ私は本を読むのか。それは、本を読むことで得られるカタルシスを私に感じさせそれに魅了されているからではないか、と考えている。私の愛する本の作者が文章から立ち上げる世界がとても魅惑的で、それは映像などでは到底味わうことができない。
 その様な気持ちを大切にしていきたい。しばしばなんでこんなに苦労してまで本を読んでいるのか、と忘れてしまう時がある。それは、文章から得られる新たなカタルシスを求めて、いままで読んだことのない作者の本にいろいろ挑戦することもあるからでもある。そしてそれは大抵失敗に終わる。
 新しい作者に挑戦することも大事だが、現時点で私の愛する作者のことを大事にすることは忘れてはいけない。私は10冊以上の本を並行して読んでしまう癖がある。だから、その中に常に私の愛する作者の本を意識的に入れておきたい。それは、読書へのモチベーションの向上に、きっとつながる。


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