2023年の12月にカリフォルニアからドイツにやっと戻れた…！のですが、なんと2024年2月4日からマルタ島に留学をしています。ヨーロッパEU圏内の大学が協定を組んでいる留学プログラムERASMUSをご存知でしょうか？
本日の記事では①ERASMUSとは？②ERASMUSプログラムに入るには？③そもそもなぜマルタ島？の３本立てでお話しします。

①ERASMUSとは？

ERASMUSとはEuropean Region Action Scheme for the Mobility of University Studentsの頭文字をとった名前です。このプログラムを活用すると6ヶ月から1年間、所属している大学と協定のある大学に留学ができます。わたしはゲッティンゲン大学の神学部からマルタ大学の神学部へ、現在修士2年目になって交換留学をしています。

このプログラムでは留学をする地域によって補助金がもらえるのですが、わたしはマルタ島に１セメスター（5ヶ月程度）留学をするため、月432ユーロ（合計2160ユーロ）の奨学金をもらいました。
元々はこの奨学金は大切に分けて貯金しておこう！と思っていたのですが、地中海のど真ん中にある小さな島では生活費が予想外に高かったため、奨学金は家賃補助として使うしか方法はなさそうです。

②ERASMUSプログラムに入るには？

まず大前提としてすでにEU圏内の大学に所属している必要があります。日本の大学に在籍している場合はERASMUSの対象になりません。またEU圏内でもERASMUSに登録していない大学もあるのでそこは注意が必要です。

私の場合、ゲッティンゲン大学では学部ごとにERASMUS候補生を推薦する仕組みでした。そのため、まず私はゲッティンゲン大学神学部のERASMUSアプリケーションを提出しました。必要な書類は以下4つでした。提出後にERASMUS担当の教授と30分程度の面談をしました。
・記入済みの応募フォーム
・志望動機のレター
・収入証明（閉鎖講座の証明）
・言語能力の証明（マルタ大学では英語のC1が必要でした。私はドイツ留学のために日本で受験したIELTSの結果を添付しました。）
上記の書類を神学部の提出したあと、ERASMUS担当の教授と30分程度の面談をしました。

ゲッティンゲン大学の神学部からはERASMUSに応募する学生がそもそも少ないのか、特に問題なく推薦を受け無事ERASMUSプログラムに入ることができました。

③そもそもなぜマルタ島？

マルタ島（マルタ大学）をERASMUSの留学先に選んだ理由は３つあります。1つ目に、マルタ島は公式な言語が英語とマルタ語で、大学の授業が基本的に英語で行われるからです。EU圏内の大学の多くはイタリア語、スペイン語、セルビア語など自国の言葉を持っており留学の際は言語証明が必要です。そのため、私が行けそうな英語で留学できる選択肢はマルタ島かアイルランド（ダブリン大学）の二択しかありませんでした。

アイルランドはドイツの学生からも人気が高く、物価も生活費もとっても高いと聞いたのでそもそも応募しませんでした。留学先の第２と第３候補だったのは北欧のノルウェーとスウェーデン。いずれも英語の授業が比較的多くあるということで一応選択肢に入れましたが、正直「寒いところは行きたくない」という願いがありました。

そう、マルタ島の暖かい地中海の気候が私がマルタ島を留学先に選んだの二つ目の理由です。地中海に住むのは夢の中の夢だと思い込んでた私。
夢は叶います。
あきらめないで願い続けて、求め続けて、生き続けたら必ず叶います。途中で夢が変わる可能性もありますが、その場合は積極的に夢を変えて新しいことにチャレンジしましょう。人生って不思議で、ノリで地中海に引っ越しちゃうことも可能なんです。

最後、三つ目の理由はマルタ島の歴史にあります。マルタ島はなんとキリスト教の聖書にも記されている貴重な場所なのです。新約聖書の使徒の働き28章で、嵐に合い船で遭難したパウロがたどり着くのがこのマルタ島だと書かれています。聖書に書かれている場所に私も行ってみたい！でもパレスチナ地域は戦争中で行けない…マルタ島があるじゃん！という単純な理由です。

また、マルタ島はイスラム教の支配下にあったり、十字軍の歴史があったり、イギリスの領地であったり、カトリックの地域でもあったりとさまざまな文化が入り混じっているため、私の学んでいる諸文化間神学 (Intercultural Theology) の学びにも共通する点があるのではと思いました。

まとめ

無事マルタ大学からAcceptance Letterが届き、留学が決まったのは2023年の11月ごろでした。そこから3ヶ月後、マルタ島に来れて、激安ぼろアパートシェアハウスに住むことが今できています。人生何が起こるかわからないけど、流れに身を任せて生きるのも楽しいですね！