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ちょいと変わったノンさん~パラレルワールド 遊園地~

この世界のるいとノンさんはちょいと変わったノンさんの世界とは関係ありません。

はぁ、めんどくせぇ

おれ、るい。元々ヤンキーだった。おれは女子が苦手だ。いわゆる女子恐怖症って奴だ。今は家にいる。そして
”ピンポーン”
とチャイムが鳴ったので外に出てみると、女子が居た。
「るいるい?」
この女子はしょっちゅう話しかけてくる、・・・・・・誰だっけ?あれ?忘れた。だって、女子のことなんてこれっぽっちも興味ね~んだから。女子なんていなくなればいいのにな。と日々思っている。
「誰?」
とおれが聞くと、その女子は
「あちゃ~。覚えてなかったか~。私はノンだよ。」
と言った。あ~。
「今日、遊園地に行く約束だったでしょ?迎えに来たの。」
とノン。ア~そういう話だったような・・・・・・。
「後ろの車はノンのなのか?」
とおれが聞く。後ろの車は黒い綺麗な長い車だった。お金持ちが乗りそうな。
「そうだけど?着替えたら来てね~。」
とノンは言った。おれは家に入った。そして
「はぁ~。」
とため息をついた。どうしよ。行かないでおこうかな。でも、
「わかった、いくよ!」
って言っちまったからな~。男に二言はねぇ、行くぞ!でも
””めんどくせぇ””

遊園地

ア~もう来たからにははしゃぐしかねぇ!遊園地とかいつぶりだ?年中の時以来だろ。
「るいるい、ジェットコースターいこっかぁ。」
とノン。
「行くか。」
とおれ。そしてジェットコースターに乗った。
「キャ!」
とノン。なんだよ。自分が乗ろうって言ったんだろ。そして、ジェットコースターの終点まで行って下りると、ノンがベンチに倒れこむようにして座った。おれは少し離れた所にある自動販売機で水を買い、ノンに渡した。
「ほらよ。」
とおれ。
「え?」
とノンがわからないといったように首を振ると、おれは言う。
「これ、飲めよ。」
「・・・・・・。ありがとう。(やっぱりるいるいは優しいな。)」
とノンがお礼を言って水を飲んだ。そしてポケットから110円を出した。
「どうしたんだ?ノン。」
とおれが聞くと、ノンは
「これ、受け取って。」
と言った。
「何でだよ。大したことしてねぇだろ?」
とおれが断ると、ノンは
「違う、自動販売機の水の代金。」
と言った。
「え?自動販売機の水の代金は100円だったが?」
とおれが聞くと、
「とにかく受け取って!」
と強引にノンは110円を渡してきた。意外だな。ノンは大人しいと思ってたから強引なことはしないと思ってた。
「残りの10円は・・・・・・?」
「感謝の気持ちだと思って!10円しか出せなくてごめん。」
と手を合わせて謝るノン。可愛いかも。といか、おれは遊園地に連れて行ってもらっている身だし。
「しばらくここで休んどけば?」
とおれが言うと、ノンは
「いや、大丈夫だよ。」
と答えた。
「そうか。」
そして、空中ブランコがあったから、並んだ。順番が来た!おれが座ろうとすると、ノンがこっちこっちと手招きをした。そして座らされた場所は・・・・・・二つブランコが繋がっているブランコだった。おれの隣にノンが座った。そして始まったのだが・・・・・・
「ちょ、まてよ!」
心の声が漏れちまった。だって、ノンとの距離が近かったんだもの。別に、ノンのことが好きっていうわけじゃね~んだぞ!
「どうしたの?るいるい。怖くなっちゃった?」
とノンがからかってくる。前言撤回!やっぱり可愛くない。(何時のを撤回してんねん!byゆずまる)
「な、何でもねぇよ。」
と誤魔化す。というか、何でノンは平気なんだよ!
(うわ~。るいるいと近い~。二つブランコが繋がっている奴に誘ちゃった~。平気なんかじゃないでしょ!初恋の相手とこんなに近いとか!聞いてないんですけど!)と思っているノンであった。

「終わった~。」
やっとだ~。ノンと近すぎだ。
「そう、だね。終わった、ね(私の恋愛HPはもうとっくに0だよ~)。」
とノン。
「もう帰る?」
とおれ。
「・・・・・・わかった。」
少し寂しそうに言うノン。
「もしかして、まだ遊びたかった?」
とおれが聞くと、ノンは
「う、うん・・・・・・。」
と何故か恥ずかしそうにうなずいた。
「じゃあもう少し遊ぶか!」
とおれが言ってその後も遊んだ。

最後に、ノンが言った。
「最後に観覧車に乗ろう!」
「わかった。」
とおれが答えて、観覧車に乗った。

「ノン、何で観覧車なんだ?」
とおれが聞くと、ノンは言う。
「それは・・・・・・最後は観覧車に乗りたいなって思ってて。」
何でだろう?
「別にブランコとかが最後でもいいじゃないか。」
とおれが言うと、ノンは
「観覧車ってロマンティックでしょ。」
と言った。そうなのか。
「あっ!もう少しでてっぺんだよ!」
とノンが言った。そしてノンは
「あのさ、これからのこと、考えて欲しい。」
と言った。え?
「あのさ、私、るいるいが好きだったんだ。あの日であった日から、ずっと。仲良くしたいと思ってて。」
ほう。
「だから、・・・・・・名前を覚えてくれないかな?」
へ?好きっていうのは友情の方の好きなのか?で、考えて欲しいっていうのは名前の事なのか⁈
「だぁかぁらぁ、名前を覚えてくれないかな?って言っているの。」
「わかった。覚えたよ、ノン。」
とおれ。今のって・・・・・・告白されるノリじゃないのか?(すみませ~ん!私(ゆずまる)、面白いことを思いついたもんで。るい、もうちょい待っといてね~!ってえ~!勝手に文字が入力されてる⁈)
「・・・・・・。」
ノンがボソッとつぶやいた。
「なんか言ったか?ノン。」
とおれが聞くと、ノンは
「何でもないってば!」
と言った。おれは空中ブランコの時の仕返しのつもりで
「ホントか~!聞かせろよ~。」
と言ったら、真に受けたようで言った。
「だから、初恋の人に名前を呼ばれないのは、悲しいんだって。」
初恋⁉
「おれが?」
と聞くと、ノンは
「助けてくれたから。」
と答えた。
「今も・・・・・・なのか⁈」
とおれが聞くと、ノンは
「うん・・・・・・。」
と顔を赤らめて言った。
「だから・・・・・・」

””””付き合って下さい””””

初めて聞く言葉だった。物語だったら知ってる。でも、おれに向けられた言葉だとは考えもしなかった。一瞬耳を疑った。でも、その後にノンが

「嘘か夢だと思ってるでしょ。ホントだよ。現実だよ。」

と言った。まじかぁ。どうしよう、おれ。なんて返事をすればいいんだ?困ったなぁ・・・・・・。

「返事は今じゃなくてもいいから。でも、はっきり言ってね。傷つけちゃうとか考えないで。曖昧な態度だと、私、振られるよりも傷つくから。」

そうなのか。女子っていうのはそういうものなのか。

「返事を今する。OKだ。」

とおれは言った。
「えっ!本当?」
「嘘か夢だと思ってるだろ。」
「あ、それ私のセリフ~。パクった~。」
とノン。
「もう一回言う。OKだ。」
とおれ。ノンは泣き出した。
「おいどうした!」
とおれが言うと、ノンは

「だって、だってぇ~。3年もかけて、会えたんだよ?初恋の相手に。それで付き合えるんだよ?嬉しくない?」

と答えた。確かに、嬉しいな。ノンが泣いたのは嬉しかったからなのか。そういやノンはなんにも知らないんだな。おれの初恋相手が、・・・・・・だということを。
「じゃあいうけど、ノン、おれの初恋は誰だと思う?」
と聞いた。
「え?Aちゃんだったら嫌だなぁ。誰だろう?」
とノン。
「華とか?舞とか?」
と同じ小学校の人の名前を全員読み上げた。それも、初代の時から今の時代まで。
「ちょっと待て!何でそんなに知ってるんだ?」
とおれが聞くと、ノンは言う。

「私は、あの学校を許さないよ。悪口、陰口を見ないふりする、あの学校を。だからね、調べつくしたんだ。あの学校が悪口、陰口を見ないふりをするようになった時代をね。」

は?

「それで、復讐したいな、って思ったけど、辞めた。
 でもその代わり、私が大きくなって会社経営をするようになったら、いじ めを見ない振りした奴は会社にいらないから、入れない。」

「それがノンの復讐の仕方なんだな。わかった。その時まで仲良くしていたら、協力するよ。実はおれもいじめられっ子だったんだ。だから、いじめをした奴、いじめを見ないふりをした奴を許さない。元々弱かったから、強くなって見返したいと思って(ヤンキーに・・・・・・いや、)強くなったんだからな。」

とおれ。
「ねえるいるい。」
と突然ノンが言った。
「どした?」
とおれが聞くと、ノンは
「結局、るいるいの初恋の相手って誰だったの?」
と言った。その後、だれ
「あ~それ、私も思ってた!」
え?誰?
「すいません。申し遅れました。ノンの守護霊でございます。」
守護霊⁉え?ノンの方向をゆっくり見ると、ノンは
「あははは。バレちゃったか~。私の守護霊、霊気が強すぎて、霊感の無い人にもみえちゃうんだよ。」
と言った。
「私のことはお気にせず。」
とノンの守護霊。いや、気にせずって言われても・・・・・・。
「ちなみに俺様もいるぞ~!」
いや誰⁉後ろから声が聞こえるんだけど・・・・・・。まさか?
「俺様はむーま。るい、貴様の守護霊じゃ。」
え?
「何時から憑いていたんだ?」
とおれが聞くと、
「8年前、遊園地に行っただろ?お化け屋敷に入っただろ。その時からじゃよ。」
と答えるむーま。どんだけ昔だよ!・・・・・・触れてなかったけど、何で語尾がしょっちゅう変わっているんだ?
「俺様とクルルのことは気にせず。」
とむーま。
「は~い♪」
と普通に答えるノン。何で幽霊と普通に会話してんだよ!

「で?初恋の相手って?」

とノン。
「そうだったそうだった。」
とおれが言って初恋の相手を伝えた。

「噓!本当に⁉」

ノンは嬉しそうに言った。おれの初恋の相手は・・・・・・
そう、ノンだ。幼稚園の頃から可愛いし、性格もよかったから気に言ってたんだ。

「嬉しい。じゃあ、これからよろしくね!」

とノン。そして、おれたちは付き合った?そもそも付き合うってなんだろう。まあ、友達以上になったのは確かだ。その為に守護霊と会うことになってしまったけど。
「これからよろしく、ノン!・・・・・・後、むーまもおれをよろしく!」
「じゃあ私も!クルル、これからも私をよろしく!」


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