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英語の発音は気にした方がいいの?

「英語の発音が下手で恥ずかしい」

カナダに来て改めて思ったのですが、日本人は他のノン・ネイティブと比べると英語の発音を物凄く気にします。何故でしょうか。

ところで、アメリカもカナダも移民大国なので、本当にいろいろな国から来た人たちが大勢混ざっています。特にカナダは顕著で、なんと人口の21%は移民、つまり5人に一人はノン・ネイティブという計算になります。
その人たちは、きれいな発音で英語を話しているのでしょうか?

※この記事の結論は「そこまで発音を気にしなくてもいい」というものですが、それでも鍛えたいという人におすすめなアプリはこちら。文章を読むとどの音が出来ていなかったのかかなり詳細に教えてくれます。


みんなクセのあるまま普通に話している

こっちで暮らしていると、当然ながら日々、さまざまなクセのある英語に晒されます。

カスタマイズセンターに電話すれば高確率でインド人のオペレーターに当たりますし、中華レストランに行けば高確率で中華系のスタッフが担当につきます。

私がバンクーバーで通った専門学校のクラスメイトの半数はノン・ネイティブで、イタリア・メキシコ・インドネシア・ノルウェーと国際色豊かで、みなそれぞれのクセがある英語のまま堂々と話していました。

発音が悪い=英語ができない…?

実は私も、バンクーバーへ来る前は「発音がちゃんとできないと恥ずかしい」と思っている一人でした。

さらにいうと、発音が悪い=英語があまりできない・発音がいい=英語ができる…と、ちょっと…いえ、かなり思っていました…そして私は発音はちゃんと出来るので英語もできる気になっていたのでした…

実際にバンクーバーに来て、クラスメイトと接してまず思ったのが、みんなの英語のレベル高っ!!!!ってことでした。めっちゃクセのある人もいるけど、英語力が高すぎる!と…発音と英語力って関係ないんだな~と理解した瞬間でした。
みんなクセのある、でもレベルの高い英語で話している中、私は発音は綺麗なのに一人だけレベルの低い英語で会話に参加するのがめっちゃ恥ずかしかったです……

発音にクセがあっては恥ずかしくない

みんな自分たちの英語にクセがあることをちゃんと理解していて、その上で別に恥ずかしいとか、直さなきゃとか思ってないんです

例えば日本人はLとRの音を区別して発音できないとはよく言われていますが、他の国の例ですとインド人はVの音が言えずにWの音で発音していますし、韓国人はZの音が言えないのでJの音になっていたりします。

こうして考えていくうちに、発音というのは一番の問題ではなく、言いたいことを表現できるだけのきちんとした英語力こそ大事であり、そこまで気にしなくてもいいのかな、と思うようになりました。

たまに言われる「日本人の英語は発音が下手で理解してもらえない」というのは実は発音自体のせいではなく、発言者の英語力が低いために文脈がおかしくて理解してもらえてないだけだったりします。

実際のところは発音にクセがあっても、文法的に間違っていない、適切な英語を話せばちゃんと理解してもらえます。

実は発音力より大事なこと

それは先にも述べた「言いたいことをきちんと表現できるだけの英語力」そして「アクセント」「リズム」「イントネーション」だったりします。
※英語では"musicality"とも言ったりします

  • アクセント…単語ごとにおける音の高さや強さ

  • イントネーション…句や分における高さの高さの変化

中でも重要なのはイントネーションです。

極端なことを言うと、たとえ単語ごとの発音が綺麗でもイントネーションがダメダメだと意味が通じませんし、単語の発音自体は微妙でもイントネーションがそれっぽければ通じます。

発音にこだわる時間があるならば、むしろイントネーションの勉強に時間を回しましょう!いわば、文章を塊としてとらえる練習になります。

オススメの練習方法としてはドラマなどの短いセリフ、ニュースなどの短い文章をお手本に、リズムやイントネーションを意識しながら何度も繰り返すことです。録音して聞いてみると更によいです!



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