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20080206 二酸化炭素削減技術

 ある雑誌を読んでいたら、太陽の熱で二酸化炭素を分解する研究$${^{*1}}$$がなされていると書いてあった。太陽炉$${^{*2}}$$と呼ばれる太陽光をレンズで集めて二千度以上の高温を作り二酸化炭素を分解するらしい。二酸化炭素は温室効果ガスなので地球温暖化防止に貢献するというのだ。

 これを読んだ瞬間、「地球温暖化の原因が二酸化炭素であるという確証も得られてない$${^{*3}}$$のに何とアホな研究か」と思った。二酸化炭素削減の活動に意味があるのは、この活動により化石燃料の枯渇が先延ばし$${^{*4}}$$できる点であって、地球温暖化防止ではない。二酸化炭素が地球を温暖化しているかどうかははっきりしないが、化石燃料はその量は膨大であるが、有限であることは自明だ。従って二酸化炭素削減活動によって化石燃料が節約されるのは大変有意義である。逆に二酸化炭素だけを減らす技術の開発$${^{*5}}$$は殆ど意味がない。温暖化の要因が二酸化炭素であると判った時には意味があるが、その前提は化石燃料が無限にある場合だ。化石燃料がなくなれば二酸化炭素の排出はなくなるので、二酸化炭素を処理する意味はなくなる。

 本質を追究することが「研究」なのに、事の本質が見えていないというのはどういうことか。

*1 http://www.werc.or.jp/kenkyukaihatsu/naiyo/pdf/09.pdf
*2 sunlight.gif
*3 20050609 地球温暖化(5)
*4 20020420 先延ばし
*5 二酸化炭素地中貯蔵の概要

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