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【哲学入門】世界一わかりやすい解釈学的循環 ミステリ映画がわかれば解釈がわかる ディルタイ ハイデガー ガダマー

wiki読んでもわからない解釈学的循環は、ミステリ映画で例えると理解できる


これは動画版


もしも、流行りのミステリ映画を一度見てみて、面白かったから二度目も見ようとするとき

  • 初回で見るときは物語を流れにそって、始めから順番にストーリーを追う

  • 現場に残された手がかりを元に事件の真相や全体像を推理していく主人公と視聴者

  • 二回目に見るときは、真犯人のトリックがどこで仕掛けられたとか、真相がわかって初めて理解できる登場人物の行動や思惑や気持ちを場面ごとに考えながら映画を見る→ストーリーは大体わかった状態で細かく映画を見ていく

こんな感じで映画を見ていくと思う。
そのときの私たちは、実は自然に解釈学的循環をやっているんだ

ディルタイって人の言っている「全体の理解は部分の理解に依存し、部分の理解は全体の理解に依存する」てのをミステリ映画で解説すると

・「全体の理解は部分の理解に依存する」って何なの?
→始めから順にストーリーを見て理解する(最初の場面→次の場面→その次→…最後のシーン)
→現場に残された手がかりを元に事件の真相や全体像を推理していく(謎を解く過程は、例えるならパズル。ピースを組み合わせてパズルの完成を目指すようなもの)

部分が分かれば全体が理解できるってこと。

・「部分の理解は全体の理解に依存する」って何なの?
→二回目に映画を見るときは、ストーリーが大体わかった状態で細かく映画を見ていく
→あらすじがわかっているから、真犯人のトリックがどこで仕掛けられたのかわかる
→最初に映画を見たときは理解できなかった、登場人物たちの行動や気持ちが、真相がわかった後だとよく分かる

全体が分かれば部分が理解できるってこと


こんな感じで対応させることができる。
・ミステリ映画の謎解きは断片的に残された証拠があるから真相が徐々に明らかになっていく→部分から全体(事件の真相)を理解する
・事件の真相がわかると、登場人物の行動に細かい意味があったことがわかって、初めて映画を見たときより細かい場面ごとの理解が深まっていく
→全部から部分を理解する=真相がだいたいわかっているから、各シーンの意味が理解できる

「部分から全体、全体から部分を理解する」てこういうことなんやで。

あと英語の長文読解も、英語をワンセンテンス毎に理解し翻訳できるから、英文全体で何をテーマにしているかわかるし(部分から全体を理解する)、長文全体がだいたいわかった後だと、内容をより正確に表現できる日本語訳が書ける(全体から部分を理解する)。英文読解にも解釈学的循環がありますね。


まとめ 解釈学的循環ってなに?

部分から全体を理解すること。全体から部分が理解できること。この2つを行き来しながら理解が深まっていくこと。
理解を深める過程が解釈学的循環。

例えるなら、ミステリ映画を二回見るようなものだし、英語の長文読解のプロセスみたいなもの
ミステリ映画を二回以上見ると内容がよく理解できるでしょ?あらすじ全部がだいたいわかっていたら、場面ごとの登場人物たちの行動のわけがよく理解できるよね。
英文読解だと、部分ごとに理解できる=単語の意味、一つの文の意味、段落ごとの話題がわかるから、英文全体で何言ってるのか理解ができるよね。

つまりは、物事を正確に深く理解するための、やり方の一つなんすよ👍👍

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