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wedding ring "tread"

数日続いた雪降る寒さもやわらぎ、「はやく出ておいで」と草花を誘うようなやさしい雨の朝。その雨もちょうど上がったころ、ご結婚指環のお渡しとなった新郎新婦は、しっとり洗われ潤いのある空気をまとうように、初々しくザクロ文庫の戸を開けて。表情もすっきりと嬉しさを含んでいます。

しばらく、緊張しながら指環を眺めて、「触ってもいいですか」と指環をはめる瞬間は、ドキドキも最高潮に。新婦の指にはまった指環を、まじまじと見つめる新郎に、「自分のも同じやのにー」と、お揃いの指環でも、お互いの様子が気になるところ。はじめて見る指環姿に、くすぐったさと、結婚の実感と、さらに惹かれ合う、胸の高鳴りが聞こえてきそうです。

お揃い感のある指環は、18金のホワイトゴールドで、肌に馴染むようなほんのりとクリーム色を感じる色味で。シンプルなデザインでも、仕事柄、手作業もすることから、ふっくらと厚みを少し持たせて丈夫となるように。そのお仕事に関連して、道などを踏み固めて作る、という意味の"tread"の言葉を添えました。「歩く」や「(雄鳥が雌鳥と)つがう」という意味もあり、歩調を揃えて一緒に生きていく決意もさらに固まれば、という想いを込めて。

ふたり並んで一歩一歩探り、確かめながら、踏みしめて歩く道。お互いを思いやる強くやわらかな意思が、しっかりとした土台となって、どんな困難にも立ち向かう勇気と自信を育んで。ふたりの夢がひとつになれば、力を合わせることができます。心を合わせることができます。夢路に向けて、心を通わせ、並んだ足取りも弾むように軽やかに。高鳴る気持ちをいつまでも持ち続けて、と願っています。

wedding ring:K18white gold

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