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末代までの痒み

孫の手を孫の手と名付けた人天才すぎる。
子の手ではなく、孫の手。孫に背中を掻いてもらうその喜びを知る日が来るのかは知らないが、きっと「たまらん」のだろうなあ。

そもそも、孫という漢字、もいいですよね。子の系。誰が考えたんだ。
そう考えると「子孫」とかかなりえぐい。なんでかはわからないけど。

孫の手って名前でこんなに愛おしいんだから、玄孫の手は相当初々しいだろう。骨もまだ未成熟なんじゃないか、むしろ。(むしろ?)

乾燥してきたせいか、孫の手がめちゃくちゃ活躍してまして、ほぼ毎日使っている。デスクの横にぶらりと下げられた孫の手は、私の相棒。
ただ、孫にできることって背中を掻くことだけなんだろうか、もっとできるんじゃないか。

そうだ、明日、孫の手でご飯を食べてみよう。自分が年老いてしまったとき、孫にご飯を食べさせてもらう気持ちを今から想像しておきたいからだ。

グラタンやドリアが食べやすそうだ。
ちょうど、孫っぽいメニューだな。

ようし、もう一日だけ生きる理由ができた。

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