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黒糖で育ったものですから



先日、ドトールでメニュー表を見ていた際、「沖縄黒糖ラテ」という文字に心惹かれる思いがした。結局別のドリンクに決めたのだが、たぶん美味しいだろうなあ、と後ろ髪も引かれつつの注文となったのだった(当のドリンクも美味しかったので結果オーライではあるけども)。


私の脳内には、「黒糖」という文字が付くものは美味しい、という方程式が気づいたときには出来上がっていたらしい。白砂糖に比べるとクセはあるが、実家で日常的に使う砂糖が黒糖なため、幼い頃から慣れ親しんだ味になっていた。


黒糖が好きな理由は、第一に、ただ甘くするだけではない、というところにある。

ご飯類に比べてスイーツを食べるスピードがいやに速い、と評判(?)の甘いもの好きな私だが、甘すぎるのは遠慮したい。特に白砂糖の甘さが前面に出ていると、その部分のみを強く感知してしまい、「砂糖だな」という感想になりやすいのだ。



しかし黒糖の場合、甘さに加えてコクと風味が備わってるため、「ただ甘い」という感想になりにくい。先述したようなラテが良い例だろう。

ブラックが飲めない私がコーヒーを注文するときは、基本的にラテ系となる。しかし牛乳が半分以上じゃないと苦いので、初めてのお店や市販品はドキドキしながら口に運ぶ(でも飲みたい)。

砂糖が最初から入っていることもあるが、白砂糖の場合、うまくやらないと「苦い」ところに「甘い」が参入しただけになり、お互いが混ざり合うことなく仁王立ちしているような感覚になるのだ。


一方、黒糖が入っているラテは、コクと風味が「苦い」と「甘い」の架け橋となってくれているのか、良い塩梅で中和されて飲みやすい。この説は数年前に飲んだ上島珈琲の「ミルク珈琲(黒糖)」がきっかけで、今でもカフェの中で一番好きなラテである。そもそも名前の順番的に牛乳の量が多いから苦くないのでは、という話も捨てきれないが、市販のコーヒー牛乳よりも飲みやすい気がするので、黒糖のおかげでもあると思っている。



しかし、黒糖一辺倒なわけではない。なんだかんだで白砂糖が適量入ったスイーツは美味しいのだ。また、家でマフィンなどを焼いた際、見本通りの色にならなくて「おや」と思うこともあるし、予想外に黒糖風味が強くて驚くこともある。シンプルなものほど調味料の味わいがストレートに出る。だから、そのときの気分に合わせられるよう白砂糖(グラニュー糖)もストックしておかねばならないのだ。


結局、白も黒も捨てがたいのだが、これからも「黒糖」に対する安心感と、それを冠する商品に惹かれるのは変わらないだろうなと思う。そして次こそ、沖縄黒糖ラテを注文するつもりだ。




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