滝川病院事件

神奈川県の精神病院滝川病院から看護師が、虐待で逮捕された。
看護師の資質が低いわけではなく、どんな看護師でもメンタルの強さが必要な仕事が精神病棟だと思う。
今回はただ、暴力にて虐待が大きく報道されたが、この患者たちとて医療従事者に対してかなりの暴言を吐いていただろう。
例えば私の見聞きしたことでは、

ろくな学校行ってないから頭悪いのよ、あなたは


母親がふしだらだったのね、だからそんなふうになってしまったのよ

あんたは不潔なんだから近寄らないで

などの言葉を浴びせる。
文字にすれば大したことないように感じそうだか、これを感情とともに吐かれたらカッとしない者はいないのではないか。
本来は精神が何らかの形で犯された者は、熟練された人格のものが対応すべきなのだろうと思われる。
しかし、老齢で動けずに病も身体も精神も侵された人々を抱えたり移動させたりする力は介護する方もかなりの体力という若さが必要だ。
暴力に訴えてしまうのは安易だが、そのような暴言に耐えうる若者は少ないのではないかと思う。
この事件は人間に資質を問うには辛すぎるように思う。
殴りそうになります、と上司に訴えて部署替えなどの配慮も必要ではないか。
とどのつまり、医療従事者の数が圧倒的に不足しているという原問題まで遡らないと、防ぐことなんて不可能だと思う。かく言う私も弟が精神病院に入院していた。
このような家族を抱えると仕事も家庭も回らなくなる。引っ張り回されるのだ。
もう、弟は死んでもいいから預かって欲しい。
と言うのが本音だ。
昔戸塚ヨットスクールが問題になったが、どこの家族が戸塚ヨットスクールに対して苦言を呈したか。一握りではないのか。
申し訳ないけど、精神に異常をきたす、認知症になる、というのは人格の破壊だ。なので、ここにこそプロの医療従事者が必要ではないかと思う。
世の中変わってきている、だからこそ高度な医療よりも、人間性の確立こそが求められるような気がする。看護師に教科課程にお寺に修行に行く、とかなんとかも必要ではないかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?