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感情を起点に振り返りをすると良い話

今回のお話

感情的に物事を話すのは良くないという空気が仕事をしているとありますが、その感情が生まれた原因となる事象を把握しておくことは大事だと考えています。

単なる愚痴なのか解決可能な課題として提示できるのかが大きな分かれ目のように思います。

今回は、感情から解決策を導くことについて考えていきます。

内省的な振り返り

振り返りの技法として、MSGメソッドと言うのがあります。

それは、Mad、Sad、Gladという感情に基づいた振り返りの方法です。

Madは怒りとかそういう意味ですが、仕事上パフォーマンスを下げる要因となったことを指します。

Sadは、期待していたことと異なることや改善可能と感じたことを挙げます。

そしてGladは楽しかったことややって良かったことを挙げます。

振り返りを行うことは、次に繋げるためです。失敗を失敗のままにせずなんらかの気づきや学びを得てから失敗の再発明を防ぐための実行プランを出していくことが必要不可欠です。

ただ、課題を挙げましょうというような振り返りでは目に見えて理解可能な課題しか出てきません。

個々人が感じる不満点というのはバラバラです。ちょっとしたことだからと何も言わずに過ぎ去ってしまえば再度どこかで同じ気持ちに辿り着きます。

それは仕組み上の失敗かと思います。あらかじめ細かいことでも感情的なことでも挙げられる環境ですよとしてあげれば、個々人が些細だと思っていることが実はコミュニケーションロスであるなど仕組み上解決可能なものだったりします。

クリティカルな課題を解くことが仕事では重要ですが、こと組織やチームにおいては些細な障害の積み重ねがボトルネックになったり、果てには退職理由になったりするため、その些細なことこそ不満の種だと感じて取り組んでいくことが不満を取り除く要因にもなります。

実際に業務でPJの振り返りとして数回行った経験としては、非常に良かったと感じています。

この人はこういうポイントで辛みを感じるのだなということやこれを実施したことによって救われた人もいるのだなと自分が行った、チームで仕組みを作った状況の答え合わせにもなるからです。

最後に

チームでの振り返りや個人の振り返りにも有効な手法だと感じました。他人や自分がどういったことに辛さやもっとここを良くできるということを考えているかということを議論することができるため、感情を起点に改善点がみつかるからです。

飲み会などでは愚痴というような形で不満しか吐露されない状況がありますが、建設的に不満を解消できる振り返りの仕組みは有効で今後もこのMSGを用いて振り返りをしていくことでチームや個人の負を解消していくことが働き方や生産性を向上させていけるのではないかと考えています。

それでは、また。

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