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ドコカノオハナシ 六畳一間物語

▼もくじ

  • あらすじ

  • ストーリー

  • 制作にあたり

  • 各クリエイターコメント

  • 各曲歌詞

  • まとめ

  • ドコカノオハナシとは?


あらすじ

⼩さな⽥舎町に暮らすアキコは、平凡な今の⽣活に満⾜していた。
そんなある⽇、アキコが務める会社に⼣(ゆう)という派遣の⼥性が現れ、アキコの世界が⼀変する。
世界は、アキコの知らないものばかりでできていて、それはあまりにも美しく思えた・・・


ストーリー

⼣はお⾦を貯めては国内外問わず⾃分が⾏きたいと思う場所へ⾏って、美味しいものを⾷べたり、綺麗な景⾊を⾒たりする⽣活をしていた。

⼣が話すこと、⾒せてくれる写真はまるで映画の中のような、アキコにとって現実味が無かった外の世界に、⼣という今⽬の前にいる⼈間が⼀緒に写っている写真を⾒た瞬間、現実のものとして感じ、震える様な感動に襲われた。

今暮らしている街、住んでいる家が全ての世界だったアキコは、たまらなく今の⼈⽣がつまらなく感じてしまった。

しかし、仕事を辞めて⼣の様に⽣きる勇気はアキコには無かった。

世界を知ってしまった事を後悔しながら、またいつもの日常に戻っていくアキコに⼣は

「ねぇ、今度の休⽇⼀緒に世界旅⾏をしない?」

と⼀⾔

パスポートも⾞も電⾞も要らない。

⼣はアキコの住む街を隅から隅までアキコとまわった。

⻑年住んでいるアキコでさえ知らない店、道、景⾊

世界の何処よりも美味しい料理店

時代を超える⾻董品が並ぶ古店

紫陽花が広がる⼩道

提灯が幾つも並ぶ飲み屋街

「ねぇアキコ、この街はとっても素敵だよ」

アキコは気付いた。

きっとどんな場所でも⼣は素敵な景⾊を⾒つける事ができるのだ。

そんな⼣が撮った写真だから、⾒た景⾊や体験だったから酷く素敵に感じたのだと

私に必要なのは世界ではなく、⾒る⽬なのだと。

そう思いながら帰宅して⾒渡した⾃分の部屋は、素敵なもので溢れていた。

「なんだ、ここでいいじゃん」


制作にあたり

この作品を思いついたきっかけは、今回イラストを担当してくださったport様の作品を見たのがきっかけでした。

元々ファンタジー要素たっぷりなものより、どこか現実的な物語を考える方が好きだったので、平凡な女の子が外的要因に刺激され、変わりたいと思う。

けど、簡単に現実は変えられないし、何よりどんなに環境が変わっても、自分自身の考え方が成長しないと見えてくる景色も変わらない…


誰でも通るであろう成長過程の一部を切り取りたくて考えたのがこの「六畳一間物語」という作品です。

この後アキコはどんな生活をしていくのか、夕はずっとここに留まるのか、またどこか遠くへ旅に出てしまうのか…

ストーリーはあくまで六畳一間物語の第一話(プロット)しか作成していないので、今後の展開や結末は皆さんの想像にお任せします。

こんな結末だと良いな、こんな話が今後出てきたら面白いな。等アイディアがありましたら是非コメントで教えてください!

※とは言いつつ、こんな物語になるのかなー等の私的考えなどは制作秘話や裏話にて語っていますので、興味がある方は是非ご覧ください!


作編曲担当 9ma bear


9ma bear

kirari kiramekuでコラボして以来、色々とお世話になっているクリエイターの9maさんに、今回この企画の作編曲をお願いしました!

┃プロットを読んだ時の感想

このプロット読んだ時はすぐに情景が浮かび上がってきて実際に映像になってくれたらいいのにってワクワクしました笑

しかも、プロットつくるね!っていって10後くらいには出来上がってたのでとんでもないなぁと思いました。

あ、でもこれは読んだ時の感想とは少し違うか笑

┃曲創りで拘った所

素朴だけど少しキラキラするようなそんな風に仕上がるのを意識して作りました!

物語も全体的には派手な映像よりは淡々と進むようなそんな物語の映像がいいなと思ったので大げさすぎない、音数もそんなに多くなりすぎないようにシンプルな構成、「アシタノヒカリ」は特に今までの自分の曲とは違い、音の重ね方も重厚にすっきりなおかつ9mabearらしさが出る仕上がりにしました!

ゼニさんの歌は丁寧で洗練された歌で、曲もとても上品になるので僕の曲も2ランクくらいレベルアップしたような聴こえ方になるので、ゼニさんはさすがだなぁと思いました笑


イラスト担当 Port


port

先ほども記載しましたが、今回の物語はこちらのPortさんのイラストを見て思いついたという事もあり、実際ご本人にジャケットを描いていただけてとても嬉しかったです!

実はイラストの中に「ZENI」の文字と「9mabear」の文字が隠れているので、皆さん是非探してみてくださいね!

┃Portとは?

人が生活している様子や光を描くのが好きなイラストレーター

┃作品へのコメント

何気ない日常があたたかくなるような楽曲の世界観をイラストにさせていただきました。

小物などもこだわって描いたので見ていただけると嬉しいです。

六畳一間物語 イラスト

ストーリー/作詞/歌唱担当 ゼニ(ZENI)


ZENI

┃歌詞制作について

9maのつくる曲はお洒落でキャッチーだけど、情報量が多すぎないとてもいいバランスで仕上がってきたので、アシタノヒカリと新しい朝の歌詞は割とライトに、でも意味はちゃんと通る様に創りました。

今回はOP・ED・挿入歌と3つの作詞をしましたが、曲毎に視点が変わっています!

アシタノヒカリはつまらない毎日にうんざりしている頃のアキコ視点の曲で、最後の歌詞も「退屈な物語」と締めているのに対して、新しい朝は「二人だけの物語」という言葉で締めています。

アシタノヒカリは歌詞自体はつまらなそうな、現実的な気持ちを綴っているのにも関わらず、タイトルは前向きというか、ちゃんと明日を待っているんですよね。

現実的な考えもあるけど、どこか期待は捨てきれない感覚をタイトルと歌詞のギャップで表現しました。

新しい朝はどこまでも前向きな夕視点の曲で、夕は本当にその辺に落ちている石ですら「コロコロしててかわいい」とか「どこから来た石なんだろう」と思える、ある意味子供の様な子です。

夕にとっては目の前の事を楽しむのは簡単な事。

だからアキコには笑っていて欲しいんですね。

そして旅の先は少し2つの曲とは違った雰囲気で、メイン視点はアキコなんですが、実は夕の裏側も入っています。

曲自体も非常にシンプルな創りだったので、あえて歌詞は重めにした方が雰囲気が出ると思い重めに。

ストーリーを知らない人が聞いたら恋愛ものにもとれる内容になっています。

アキコは現実的な自分の考えをどこか受け入れていて、そんなつまらない自分に嫌気がさす瞬間もあり、その時の気持ちが旅の先の歌詞とリンクしているんですが、夕だっていつまでも子供じゃありません。

どこかのタイミングできっと自分も何もかもつまらなくなってしまうのではないかという恐怖をちゃんと持っています。

「永遠は永遠に続かないものでしょう」

は、アキコではなく夕の気持ちなんですよねぇ

二人にとって現実って安心材料の時もあれば、恐怖の対象でもあったりするんです。

そんなゆらゆらした気持ちを書いたのが旅の先です。


アシタノヒカリ 歌詞

光が差し込む今日も
いつもと変わらないセットアップ
鏡に映る私に
アクビを 1 つ残す

すれ違う fancy な香水
くたびれて不安定なヒール
同じ街歩いてるのに違う世界みたい

変わりたい訳じゃないのよ
現実的な私
午後 5 時明日も変わらない

繰り返す気持ちは howling
臆病な私は crying
タラレバで築いた My way
目を閉じて夢を見る

写真に広がる painting
あの子が語る brand new day
目が覚めた窓際色褪せたいつもの街

もしもここから飛び出せば
柄にもなく想像する
感じた事ない高鳴り

希望に包まれた夜
走る声に振り返る
2 人で駆け抜けた空
遠くへ続いた

未来へ進んでく My life
新しい私は shining
繰り返すだじゃきっと
退屈な物語


新しい朝 歌詞

雨上がりの乾いた空
傘を閉じて見上げた朝
コンクリートキラキラほら
街中に散らばるの

連れて行ってあげる
素敵な所へと
君と二人なら
どんな場所も輝くの

不機嫌そうな暗い顔
ねぇ笑った顔がみたい
同じ景色見てたら今
この気持ち届くかな

連れて行ってあげる
素敵な所へと
俯いてたら
この空が見えないから

忘れないでいて
奇跡は目の前に
見つけに行こうよ
二人だけの物語


旅の先 歌詞

フっと消えた光が 地面に転がって
私は怖くて 遠い君を見ていた

手にしたらその色は消えてしまうのでしょう
届かないままがいいと思った

永遠は永遠に続かないものでしょう
それならば今輝いて

遠くで今 消えた奇跡から
誰かの願いが産まれる瞬間
一番輝くの

手にしたらその色は消えてしまうのでしょう
届かないままがいいと思った
それはもうここに無いどこにもあるわけない
それでもさ、欲しくなるのです

手にしたい、そんなものでした


まとめ

今回はドコカノオハナシ企画1発目という事で、これから色々ブラッシュアップしていければいいなと思っています!

こんな風にオリジナル曲が作成できるのも、日々応援してくれる皆様や、支援してくれる方々のお陰です。

本当にありがとうございますm(__)m

ドコカノオハナシは、クリエイターも自由にプロットを読んで表現してもらいつつ、読者(聞き手)もプロットを読んで今後の結末を想像する楽しさを味わってもらう企画です!

今回は結構結末というかアキコが「ここでいいじゃん」と立ち直るところまでプロットで書きましたが、今後はまじでプロローグ的なめちゃくちゃ短いお話のみで作成する事もあるので、その時はマジで皆さんの考察的なモノを読んでみたいなと思っています。

また、ドコカノオハナシは随時この企画に参加してみたい!というクリエイターさんを募集しているので、作編曲様、イラストレイター様で興味がある方は是非ご連絡ください!

長いブログになりましたが読んでくださりありがとうございます。

また次回作お楽しみに!


制作秘話や裏話、次回作の予告はこちら!
※FANBOX支援者限定記事です

内容↓

・この後アキコと夕はどうなるの?
・アキコと夕のお話は「六畳一間物語」の1話!2話と3話の登場人物は?
・また夕と再会できる?
・次回作はどんな作品?

六畳一間物語 楽曲ダウンロードはこちら


ドコカノオハナシとは?

ゼニ×作編曲家×イラストレイターが、1つのプロットから作品を創り出す企画です。
ゼニが考えた物語のプロットを読んだ各クリエイターが
「もしアニメ化したら、きっとこんな主題歌だろうな」
「キャラクターはきっとこんな感じ」
と、思い思いに制作をすることで完成する作品は、世界に一つだけのもの。
随時作編曲家様、イラストレイター様、動画制作者様の募集は承っておりますので、興味がある方はこちらからご連絡お願いいたします。

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