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「痛み先生」がもたらしてくれるもの

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娘とトランポリンを本気で飛んでたら、トランポリン酔いして具合が悪くなった高岡です、おはようございます。
#トランポリン酔い

さて、今日は大晦日ということもありますので、いつもとは違って直接的にランニングに役立つ話ではありませんけど、このクラブ(とZBRB.Hiratsukaのスタッフ)のみなさんと共有しておきたいことをお話したいと思います。

『「痛み先生」が僕たちにもたらしてくれるもの』という内容です。

怪我すること=ダメ人間!?ペースダウンした=ダメ人間!?

この件に関しては、昨日公開の玉ちゃんとのポッドキャストでもテーマとして取り上げました。

そのポッドキャストはこちら

僕は高校時代、怪我ばかりしていました。

入学当初は結構鳴り物入りで期待されて入学し、それから5月くらいまではそれなりに走れてたんですけど、そこから卒業までの期間、ざっくり7割くらいは怪我で走れてませんでした。

原因としては、僕自身の走り方、強豪校の練習量や質、そして雰囲気に馴染めなかった、というところです。

もうね、本当に今この話をするとみんなにびっくりされますけど、怪我をすると木刀見たいな棒で頭を殴られるんです。

「あと何日で怪我治すんだ?」と監督に迫られ、全く何の根拠もなく、ただそんなに長いこと時間かけたら怒られそうなんで「10日で治します」っていうと、10回頭を殴られるんです。

しかも、身体に対する体罰だけでなく、人格批判の言葉も浴びせられます。

「走れないやつは何の役にも立たん」
「やる気がないから怪我が治らん」
「同じ場所にいると目障り」

そんな言葉がいつも飛んでくる環境でした。そしてこんな環境にいると、どうしてもこうなってしまいます。

「怪我をするオレって、本当にダメ人間なんだ・・・」

元々、鳴り物入りで自信持って入ってきてますから、その落差たるや、です。もう、1年生の夏前くらいから、2年半後の卒業式までのカウントダウン始めてましたからね。早くこんな環境、脱出したかった。

今思えば、早く転校すりゃあよかったと思うわけですけど、当時の高岡少年にはそんな選択肢は思いつきませんでした。

ただ、2年の3月くらいに、練習後に下宿先の先生宅に戻らず脱走を試みましたが、中学の先生や親が熊本からすかさず福岡まできてくれて速やかに捕獲・説得され、未遂に終わりましたw

そんな暗黒の高校時代を過ごしていたので、「怪我をすること=自分自身がダメ人間」と認識することが骨の髄まで染み込んでました。

また、僕は社会人になってからも、走ることで自分自身をダメ人間だと思う体験を何度かしました。

1回目と2回目のフルマラソンがそれにあたります。

その両方とも東京マラソンだったんですけど、絵に描いたような「30km
以降の急激なペースダウン」だったんですね。

しかも、1回目の反省を踏まえ、入念にトレーニングした2回目の方がめっちゃペースダウンしてしまい、完全に「オレは本当にダメなやつなんだ」と凹み倒しました。

怪我やペースダウンで苦しむ原因

ただ、ここで高岡氏は思いました。

「いや待てよ・・・。オレ自身が悪いとかそういうことじゃなくて、オレの『やり方』に問題があったんじゃないか?」

ペースダウンした「こと」と、「オレ自身の心とか精神」は、分けて考えた方がいいんじゃないか?ということですね。

確かに僕自身にはやる気があった。サブスリーを達成したいと思っていた。だから最初からペースダウンしたいと思ってスタートしたわけじゃない。

そんな僕自身と、ペースダウンしてしまった「こと」は別軸で考えた方が良くね?

ペースダウンしてしまった原因を自分自身に求めると苦しいから、そこを適切に分離して、その「こと」の解決に向かった方が、精神衛生上良くね?ということですね。

そこで僕は裸足で走ることを選び、「こと」の解決に成功したわけです。

で・・・

これは「怪我」に関しても言えることで。

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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員