『心のアルバム』

大好きな人、身近な人が亡くなると
どうしようもない悲しみに包まれる。
でも、命あるものいつかは必ず終わりがくるもので
それは誰もが避けられないこと。
受け止めて乗り越えていくしかない。
とても大切な人が一生を終えた時、
その人のことをいつまでも忘れないでいること
その人のことを思い出しながら
その人のことを語り合うことが
何よりの供養だと思っている。
ありきたりかもしれないけど
心の中では生き続けているから。

『心のアルバム』

ねえ聞こえてるかな?

今日は見事な秋晴れ

さまたげる雲は1つもない

きっと届くよね?

いつも大きな声で

電話口に出てくれていたね

本当に大好きだった

じいちゃん

ねぇ じいちゃん

信じたくない気持ちが強すぎて

ダイヤルしそうになる

チャイムを鳴らせば

笑顔で出てきてくれそうなのに

人が生まれ死にゆくこと

じゅうぶん

天寿を全うしたこと

分かってるはずなのに

涙が止まらないよ

残してくれたあの言葉

残してくれた沢山の思い出

残してくれた耳に残る

愉快な笑い声を

今 心のアルバムに綴る

ねぇ聞こえてるかな?

今日はみんなが集まり

それぞれ語り合ったよ

それこそ尽きることなく

自分の知らない意外な一面

腹を抱えるエピソード

改めて嬉しく思った

本当に愛されていたんだね

小さい頃によく遊んだ

公園で撮った二人での写真

見ながら呟いた言葉は

「不思議だね…」

『出逢い』『別れ』は

切り離すことはできない

必ずあるもの

気持ちに比例してやってくる

悲しみを

今 心のアルバムに綴る

人が生まれ死にゆくこと

じゅうぶん

天寿を全うしたこと

分かってるからこその

溢れ出てくる涙

『出逢い』『別れ』は

切り離すことはできない

必ずあるもの

最後の最後の最後に

交わした会話を

今 心のアルバムに綴る

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