【全員集合と授業開き】
4月10日。学級の仲間が全員揃いました。やっぱり学級全員が揃うことは、私にとって大きな喜びです。ずっと待ち望んでいた全員との再会。これで初めて4年1組です。
全員の出席をとれたことで、始まったばかりの1日はもうすでに最高の1日となっていました。
全員集合を祝うかのように、校庭の桜は満開。
もう写真を撮る以外の選択肢はありませんでした。というわけで、4年生最初の集合写真をパシャリッ!!
風に吹かれて舞う桜の花びらをキャッチしようと、無邪気に駆け回ったり。
「めっちゃ綺麗だね〜。」「お花見した〜い!」と桜の木を眺めたり。
そんな子どもたちの姿を、とても微笑ましい気持ちで眺めていました。
4月9日の 1 時間目は早速の授業開き。教科は国語です。
教科書の最初のページにある『かがやき』という詩を扱いました。
まずは、音読です。
音読は、国語だけでなくすべての学習を進めていく上でも肝となる学習技能です。
ハキハキとした声の出し方、スラスラと読むスピード、姿勢、視線の動かし方等々、1つ1つのポイントをこれから 4 年生バージョンにレベルアップしていきます。
火曜日はまず、バリエーションをつけて読みました。
追い読み(先生について読む)
グループ交代読み(グループごとに交代で読む)
男女交代読み(男女で交代で読む)
タケノコ読み(読みたい行を選び、起立して読む)
一斉読み(全体で声をそろえて読む)
1つの読み方だけでなく、バリエーションをつけることで、子どもたちはとも楽しそうに音読に取り組みました。また、声の質もスピードもわずか数分で見違えるほど上達し、子どもたちの学習に対するやる気の高さがうかがえました。
続けて、暗唱です。
プロが作った作品を諳んじることは、美しい日本語のリズムが身につくだけでなく、文章力の向上にも大きく寄与します。
暗唱のあとは、教材の「解釈」です。
易から難の組み立てで、次の4つのことを問いました。
○ 題名は何ですか(かがやき)
○ 何連からできている詩ですか(3 連)
○ 林の上で輝いているのは何ですか(雲)
○ 湖のほとりでかがやいているのは何ですか(みんなのほお)
ここまでは比較的テンポよく。
易から難へと徐々にステップアップしていきました。
そして、次の5つ目が本丸の問いです。
○ この詩は、朝昼夜のうち、いつのことを書いた詩ですか。
まずは、自分の立場を決め、挙手で立場を確認しました。
朝が7、昼が3、夜が13という結果に。
その上で「選んだ理由」を考え、ノートに書きました。私も想像つかないような驚きの意見が続出しました。子どもたちが見ているポイントや、考える視点には本当に学ばされます。
子どもたちが書いた感想や意見を紹介します。
朝は太陽が上がってくるけれど、「山をはなれた。」とあり、夕方は太陽が山をはなれていくから夕方だと思う。
「みんなのほおもかがやいている。」だから、家の中までかがやいている感じがするから朝かなと思う。
表紙のイラストに赤っぽい空と太陽とカラスが帰るものがあったから、夕方から夜だと思う。
「山をはなれた。」っとあって、「はなれる」は、例えば友達とはなれるときは、いったん別れてバイバイだから、「太陽とバイバイ」という意味で夕方だと思う。
最初は夕方だと思ったけれど、昼の人の意見を聞いてみたらなっとくする意見ばかりだらけ。でも〇〇さんの意見をきいたら、同じ夕方でも理由がちがうのかと思って、こんなに考え方があるのかと思いましました。
やっぱり人によって意見が違うのは楽しいです。いろいろな意見があるから、自分も「相手の意見にそうかも!」となっとくみたいのをするから楽しいです。でも人の意見をひていすると楽しくなくなります。だって自分の意見だけが正しいと思って、ほかの人の意見になっとくする楽しさに出会えないから。
子どもたちは、次々と立って発表しました。
こちらの想定を大きく超える意見の数々に、とってもわくわくされられました。「そこを見ていたのか〜。」「そこから考えたか〜。」と。
意見を交換し合う中で、「たしかに!」「それもあるな〜。」という声もたくさん聞こえてきました。
「相手らしさ」を受け入れるとは、こういった学級の雰囲気があることだと思います。
こうした雰囲気があるからこそ、「自分らしさ」を存分に発揮し、考えを言葉として表現できるのだと思っています。
たった 6 行の詩から、これだけ活発に議論が交わされる。
休み時間も、自分なりの仮説を伝え合っていました。
学び続ける意欲に、これからの1年間がますます楽しみになりました。
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