見出し画像

40代主婦が仕事を探す理由/030

スイスで久しぶりに面接を受けた。現在、職探し中なのだ。

私は、スイスでホテルマネージメントスクールを卒業している。ロンドンのホテル学校から編入し、スイスのホテルマネージメントスクールに入学。

20代の頃は、ホテルで働くことを夢見ていた。30代は、学校を卒業したけれど子ども授かり子育て主婦になった。40代は、在宅業務に憧れてウェブライターに方向転換した。

子どもが大きくなり幼稚園へ行き始めると、働くママも多くなるが、スイスの場合は子どもが昼食時に自宅に帰ってくる。

これが厄介で、仕事をするママたちにとってお昼時間に自宅に居てくれる人を探すか、学童を探さなければならない。

そんなことを考えていると、なかなか外で働く職にもつけず私は結局、専業主婦のまま10年が過ぎていった。

こんな環境でも、仕事をするチャンスはあった。ウェブライターとして、日本人起業家さんのブログの執筆代行をしたり、育児中でもできる在宅ワークで、お手伝いしてきた。それも経済的な理由で2019年に終了した。

過去2年ほどは、日本人が経営する飲食会社で働いた。子どもがお昼に帰ってこない日にシフトを入れてもらい、1日5時間の労働で働かせてもらっていた。

フレキシブルに対応してくれる日本人経営者にはとても感謝している。しかし、私の腰痛が悪化し回復するのに時間がかかったので、仕事は辞めさせてもらった。

それから、半年。今現在、再び仕事を探し始めた。やはり、自分で稼いだお金がないと、自由に動き回れない。毎月の食費は夫からもらっているが、そこから韓国語の学費や友達との交際費、交通費などを出していると、月末にはお財布がカラカラになってしまう。

息子が幼稚園に行く前は、月末になると友達との付き合いも控えめにしてなるべくお金を使わないようにしていた。しかし、こんな生活をしていると、自分が惨めになっていき、お金がないというマインドが植えつけられてしまう。

夫の給料が少ないわけではない。毎月の生活費が決まっていて、その中で私がやりくりしないといけない環境だから、時々うまく回らない時があった。

私の性格上、夫にお金が足りないから振り込んでとは言いにくい。だから、自分で少しでも稼ぎを増やしたいと、いつも心の中で思っていた。

こんな生活は嫌だ。いつもそう思いながら、月末を過ごすのは精神的にも楽しくない。

お金持ちになりたいとか、一気にお金を稼ぎたいとかではない。ただ、毎月数万円の安定した収入がある生活にしたかったのだ。

数万円の価値は大きい。数万円の収入があった時は、貯金もできたので、去年はTWICEのロンドン公演にも行けた。自分が貯金したお金で行くわけだから、夫に対して申し訳ない気持ちはなかった。存分に楽しめたし、仕事を続けていて良かったなと思えた瞬間でもあった。

子どもにも、たくさん本を買ってあげられた。欲しい本はなるべく買ってあげたい。だけど、食費か本か、選ばないと行けない状況下では、毎回「本」を買ってあげるとは言えなかった。

余裕のある生活を送るには、自己肯定感をあげて収入源を増やすことが私にとって大切なのだ。

家族だからと言って全て彼の収入から生計を立てるのは、どうしても気が引ける。私も健康な人間だし、働ける力もある。

専業主婦だけで生きていこうとは思っていない。働きたい、誰かのために働きた。収入も増やしたい。そんな思いが強くなってきた今だから、スイスで仕事を探し始めた。

ウェブライターの仕事も継続していくつもりだけど、それだけではやはり現実的に生活に充てるのは難しい。しかも、円安の影響でスイスフランにすると、交通費にもならないくらいだ。

それならば、現地で働くのが一番手っ取り早いし、賢い選択だと思った。人との関わりも持てるし、お客さんがいる現場で働ける。

あとは、家庭と仕事を両立できる時間帯の仕事を見つけるのみ。

何ができるのかわからないけど、とりあえず行動した分だけ結果もおおくなる。やるだけのことをやってみるしかないのだ。

(更新チャレンジ30日目)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?