01お餅グラタン_note_01

もちラザニア

ズルめし美女。それは高カロリー、高脂質、高糖質……そんなの美味いに決まってる、通称”ズルめし”を、ひたすらかわいい女の子に食べてもらうことで、あらゆる背徳感をお届けする「男の欲望が詰まったグルメメディア」である。

ここはまさに禁断のサンクチュアリ。いや恍惚のギルティー。はたまた微笑みのパラダイス……。足を踏み入れたら最後、あなたはあらゆる欲をくすぐる料理と女によだれが止まらなくなるだろう。

プロのカメラマンとフードスタイリスト、ライターが本気を出してつくる当メディア、前回まではクリスマス特集と題して、怒涛のハイカロリーチキン料理を3本お届けした。

今回からの全3回は、お正月にちなんでズルいお餅料理をお送りする。

今回のズルめしガール

さて今回からは女優・またアイドル「Candy Rouge」の紫担当としても活躍している田口夏帆さんにズルめしガールを務めていただく。一言でいえばクールビューティ。だからこそ、ときおり見せる笑顔のギャップがたまらない、マドンナ的美少女だ。

ということで、2020年である。いつもズルめしを読んでくれている変態紳士諸君、あけましておめでとう。東京五輪を控えているうえ、「2020」という字面も美しい、なんともプレミアムな1年の幕開けだ。

しかし毎年思うのだが、この1週間は本当に忙しい。ついこないだまでクリスマス商戦だつって、イルミ全開の町で腕組みながら歩きくさる男女を眺めていたと思いきや、もう年が明けた。「クリスマス」と聞くと夜のイメージだが「お正月」と聞くと抜群に朝のイメージだ。いやはや、めでたい。

お正月といえば、凧揚げや羽子板、コマを回すのが定石。こたつに入っておせち食べて、ミカン食べながら箱根駅伝見て、なんとなく書き初めに今年の抱負なんか書いちゃったりして。「ちょっと寝てから初売り行くか~」なんて言いつつ、そのまま夜まで起きなかったりね。のんびりしながらもやることは多いのが毎年の恒例だ。

そんな正月に欠かせないのが「餅」である。雑煮を泳ぐ餅、あんこをはらんだ餅、甘辛いのりをまとった餅などなど、人によって好みが分かれるところだろう。餅の生かし方は地域によってさまざまだ。例えば大阪の「柿餅」、東北の「ずんだ餅」、鳥取の「とち餅」、江戸の「しいな餅」、福岡の「いも餅」など、日本人が餅を愛し、餅に生かされてきたことが重々分かるだろう。

ここで気になったのが「いったい餅はいつから食べられているのか」ということ。調べると、713年に著された「豊後国(今の大分)風土記」という書物が餅について書かれた最古のものらしい。餅の登場シーンを要約するとこんな感じ。

「豊後国のある村では稲作が盛んで、毎年めっちゃお米が取れていました。正直、食べきれなかったので余ったお米を丸めて、でっかい餅をつくり、それを的にして矢を射抜いて遊んでいたそうです。すると餅は白い鳥になって飛んでいき、翌年からその村ではまったくお米が取れなくなり、暮らしている家も荒んでしまったとさ」。

……どこから突っ込んでいいのかもわからんボケ放題ファンタジー。まず余った米を餅にして矢で射抜いて遊ぶという発想がやばい。ひょうきんすぎる。ほんで、その餅が白い鳥に変わって飛び去っていったという、どシュールな構図。射抜いたヤツとその取り巻きはどんな表情で去っていく鳥を見ていたのか。そして極めつけが翌年から村崩壊。ぜんぶお調子もんの責任。無理。常人のメンタルなら無理。だけど村長も「お、お前が去年、餅を射抜いて白い鳥にして、なんか、あの、土地神的な奴を怒らせたから、バチが当たったんちゃうんか!?」とは恥ずかしくて言えん。ファンタジックすぎるもん。

とはいえ、餅は713年から食われ続けている超ロングセラーなのである。しかしズルめしクルーとしては、きなこ餅とかあんころ餅をいまさら作っても芸がない。そこで、今回はちょっと攻めたメニューを考えてみた。それがこちら「お餅ラザニア」である。

そう思い切って日本人の心捨てて、イタリアの風を取り込んでみた。もうお餅が生まれて1300年以上たった2020年だし。ほら、そろそろお餅で遊んでも、白い鳥には変わらないかなぁと思ったのだ。

前日から何も食べていないという夏帆さん。一目見て思わず、笑みがこぼれちゃいます。
「わぁ、ラザニアだ。いいにお~い」

いや、いい顔である。話しているときはかなりさっぱり系のクールビューティだからこそ、笑顔が本当に輝いて見える。女優としてもアイドルとしても魅力的だろう。

そんな夏帆さん「熱そう……」と入念にふーふーしてからひと口。

「あっふ! あふい! へほ、おいひい!」

そう。これ出来たてほやほやの一番おいしいお餅ラザニアなのだ。ラザニアだけでもあついのに、中にはとろっとろに溶けたお餅が入っているので、そりゃ“あふい”。しかし覚めたら固まってしまうので、熱いうちに食べたい。あぁこれぞヤマアラシのジレンマ!

今度は学習してさっきよりも入念にふーふーする夏帆さん。

「うん、おいしい! とろっとろで新感覚って感じ!」

熱いからあったかいに変わったお餅ラザニアを、次々に食べ進めていく夏帆さん。このスプーンからこぼれる様がもうたまらない。あぁ、おいしそう。

そして最後は丁寧に「ごちそうさまでした」でシメ。
いくら、イタリアの風を取り込もうとも、最後にごちそうさまといえば何でも和食になってしまうんじゃないか。大和撫子が美味しそうに食べるさまを見て、そう確信した。

次回予告

今回は「お餅ラザニア」をお送りした。次回の更新は1月10日! 引き続き、お餅を素材にしたアレンジレシピを田口夏帆さんに食べていただく。余りがちなお餅だからこそ、ぜひ味変えに役立てていただきたい。

■もちラザニア

【材料(1人分)】
しゃぶしゃぶもち       9枚
ボロネーゼソース(市販品)  1袋
ホワイトソース      1/2缶
ソーセージ          2本
とろけるチーズ        適量
粉チーズ           適量
バター            適量
パセリみじん切り       適宜

【作り方】
1、 グラタン皿(耐熱容器)の内側にバターを薄く塗り、ボロネーゼソース1/3量を薄く広げ、もち3枚を重ならないように上にのせる。
2、 1の上にホワイトソース半量を塗り広げ、もちを3枚のせる。
3、 同じようにボロネーゼ1/3量、もち3枚、ホワイトソース残り半量をのせる。
4、 1口大に斜め切りしたソーセージをのせ、残りのボロネーゼソース、とろけるチーズ、粉チーズをのせる。
5、 ラップをふんわりのせ、中が熱くなるまでレンジで加熱し、ラップを外してトースターで表面がこんがりと焼き色がつくまで焼く。あればパセリをふる。


■クルーの紹介

photo:小堀 将生(https://bicture.jp
style:田口 竜基(http://fooddragon.net
write:緒方 優樹(https://giraffecompany1016.wixsite.com/mysite

model:田口夏帆

Twitter(@KAHO_TAGUCHI)https://twitter.com/KAHO_TAGUCHI

Instagram(kaho_taguchi)https://www.instagram.com/kaho_taguchi/

Candy Rouge:キャンディのように甘く ルージュのようにセクシーに… 令和元年12月29日鮮烈debut! 多方面で活躍して来たメンバーが奇跡の集結を果たし、新時代・令和に舞い降りたアイドルグループ。 80年代アイドル×現代のパフォーマンスで、懐かしくて新しいステージをお届けします!

【活動予定】

★2020年1月5日 7:30~8:00 30分枠 全15回

チバテレビ放送 「ドルアニ」エンディングテーマソングに決定!!

★映画 女神伝説剣 4 月クランクイン 主演・オープニング曲に決定!!

映画公開 2020 年 9 月公開予定 劇場舞台挨拶・全国ツアーライブ開催

 https://twitter.com/CandyRouge80s


新人映画監督特集vol.5
佐藤睦美監督特集上映『ロマンス/生活』

-お金がなくても、仕事がつらくても、理不尽に振り回されても私は、あなたを選ぶ。-

上映劇場:池袋シネマ・ロサ
上映期間:2020年1.18(土)–1.24(金)
1週間限定ロードショー
Twitter:https://twitter.com/satogumi_eiga
Instagram:https://www.instagram.com/satogumi.eiga/

内、「ラウンドアバウト」に主演で出演

【予告編】
https://youtu.be/nLR9HXKgyow


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