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2023年映画ベスト10

あけましておめでとうございます。というのもはばかられるくらい、元旦の令和6年能登半島地震、2日目の羽田空港でのJAL機体と海上保安庁機体の衝突と、昨今の暗い世界情勢の中にさらに影を落とすような心が苦しくなる天災・事故から、2024年は幕を開けてしまいました。命を落としてしまった方々のご冥福をお祈りするとともに、震災からの一人でも多い救出・一日でも早い復興と、羽田空港の事故については一刻も早い原因究明と再発が起きないことを心よりお祈りいたします。


私は家族とともに例によって双方の実家にあいさつに行ったりしてまったりと過ごしておりました。少し例年と異なるのは長男が成長したもので、夜0時に一緒に地元の神社に初詣に行き、夜の0時より開始される地元の伝統芸能を堪能したり致しました。紅白はあまりまじめに見ず、これまた家族で桃鉄をやっていたりしました。

少し遅くなりましたが、2023年の総括の代わりとして恒例の映画(映画館で観たもの限定)ベスト10をnoteしたいと思います。また例によってfilmarksからのサマリーですが、よろしければお付き合いください。


1位 CLOSE

とても静かなのにものすごい感情の濁流が画面中から押し寄せてくる、そんな映画でした。ものすごく久々に上映後に動けない、ていう体験をしました。余計なノイズのない、映画館の大画面で観れて本当に良かったです。

2位 怪物

夏の雨、緑、廃墟を背景にした主演子役2人の絵になりっぷりがやばい。坂本龍一の音楽との相性はもはや鬼と金棒どころでなく鬼と鬼。さらに安藤サクラと田中裕子の安定感。邦画すげえ(今更)。ちょっと腑に落ちないところもあったものの総じて大満足。素敵な時間をありがとうございました。

3位 市子

杉咲花さんに頼ったシンプルなポスターとタイトルですが内容は相当に重い。あの人やこの人を理解・肯定しちゃいけないし共感とも違うけど、じゃあ自分だったらどうする?というキツさを突きつけてくる。とんでもない映画でした。ありがとう、のあのシーンがキツすぎる。

4位 イノセンツ

団地に集結した個性豊かな子どもたちがサイキック能力に目覚めていき、街を脅かす巨悪を力を合わせて秘密裏に撃退する…とはならず、その能力を子供ゆえの悪意の方向に爆発させてしまい取り返しのつかないことになっていってしまう、、てな感じでした。要は自分のめちゃくちゃ好みな空気なやつです。作品全体に漂う、絶対もっと悪いこと起きるじゃん的な空気がたまらない。

5位 呪呪呪

アレな邦題に騙されること勿れ、至って真面目な呪術廻せ、じゃなかった呪術バトルものです。ホラーではないドラマから続いてるということを知らずに見たのでキャラの掘り下げとか知らん設定とかがちょいちょい出てきたけどそんなんどうでも良いスピードバトル、アクションが最高。オフィス襲撃シーンの見せ方はくそ興奮しました。ハイスペックゾンビが想像を超えてハイスペックで笑った。

6位 ガールズ&パンツァー 最終章第4話

最優先で観に行ってるよシリーズ。まさかの終わり方をした第3話からの、うおーこれ良い音響で観てよかったと唸るシリーズベストバウトとも言えるハイスピードバトル。毎度のことながらもはやこれは一つのアトラクションです。戦略とか諸々雑ながら熱けりゃいいんだよで突っ走るのますますのドラゴンボール感。軍神不在でもチートっぷりの変わらない大洗。総じて最高でした。

7位 スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

途中からアニメという感覚をマジに忘れる。スパイディたちのNY滑空がとにかく気持ち良い。どんくらい時間かけて作ってんだろうこの映像。 次にキャラが良い。前作からキャラもビジュアルも好きだったけど今作ではさらに輪をかけてグウェンが良い。主人公より主人公してた感。 総数2,000巻を超えるという原作版スパイダーマン。もちろん原作は全然読めてないのでコアなネタとかはわからんままの視聴ではありますが、それでも上記2点と比較的わかりやすいテーマで長尺ながら楽しめました。

8位 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー


長男+次男と行って参りまして、スーファミ世代から慣れ親しんでいる父親、Switchで友達の家で遊んで知っている長男、何者だか知らんけど見た目だけ知ってる次男、と三者三様な客層で鑑賞し三者三様に楽しみました。脳髄に刻まれた各キャラクター、シーン、面、BGM、アイテムがズバズバ活躍する様には超胸熱。ここぞで有名な洋楽使ったり、強キャラを味方にしてラスボスに挑んだり、もはやアベンジャーズ。やられまくった後の大暴れ、超ブチ上がりました。

9位 ゴジラ -1.0


色々とハードルや事前不安がぶち上がった上での山崎貴版ゴジラでしたがふたを開けてみたら爆裂ヒット。本当に嬉しいですね。

もはやシリーズ通して色んな意味で思い入れのある作品ですが、今作のゴジラは純粋にコワイ・カッコイイ。「ユア・ストーリー・ゴジラ」や「STAND BY ME ゴジラ」になることなく、山崎貴監督はこれが撮りたかったんだなあ、というただただ激強で激怖なゴジラが暴れまくってました。終盤のあの絵作り、あんなの湧き上がらないわけがないでしょうが!

テーマはそもそも舞台が戦後なところもあり、結構攻めていました。それはそれとして中盤はやっぱちょっと長いなあ、と。

10位 ミンナのウタ


ここまで地雷感すごいところからここまで巻き返すことある!?てなもんでめちゃくちゃ驚きました。『来る』や『きさらぎ駅』のような近年流行のアクション中心なホラーとも違い、『リング』や『呪怨』を彷彿とさせる往年の侵食+謎解き系。風呂も布団もエレベーターも安全地帯なんかありゃしない。ジャンプスケアの前のインターバルとして本来機能するヘッドフォン爆音すらテーマが音楽なもんだから上書きしてくる始末。タイトルの解釈が最悪で最高。さなちゃんマジ特級呪霊すぎ。

あまりにさなちゃんやばすぎて、いいから早くアレやこれやの霊能力者連れてこいやと言いたいところですがその辺りは、というかストーリー自体はなんかすげえ雑に進行してました。まさか令和の時代にカセットテープをガジェットにしたここまで正統派な不幸の手紙系Jホラーを観れるとは思わなかった。あとGENERATIONSが少しどんな人たちか学べました。主にやられ役としてですが。

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2023年は転職などもありまして正直映画館に行けた数が少なく、見逃しているものも多かった中でのランキングです。2024年は仕事一辺倒にならず、初心に帰って趣味やリスキリングにも励もうとおもっております。願わくばまた、心に響く映画に出会えますように。


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