ナンバーツーを見た時点でこれは戦う前に負けていると悟った件
いつも急にやって来るのだが、今日はふらっと敵の大ボスがやって来た。組織のナンバーツーだそうだ。ブルーのブレザーに真っ青な本革の薄型ランドセルみたいな鞄。あんなの見たことねえ。職人に札束を渡して作らせたのだろうか。ボタンダウンシャツをラフに着こなし、柔らかめのスラックスにエグく光った革靴。背は低め、髪は短くまとめて、口元には笑みを浮かべるも目は笑っていない。即座におれたちは緊張した。ジョイマンの相方流に言うなら「なんだこいつ〜」である。ナンバーツーはこちらに何も語らせず、隣にピ