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私たちは "高齢者や障害者が日常生活で抱える課題" や、"その解決に取り組む挑戦者の声" を発信し、その声に呼応して集まったメンバーによるコミュニティを通じて、課題解決を加速させたいと思っています!(スキやコメント、フォローが励みになります、嬉しいです!)

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  • " こえ "

    " こえ (発声)"にまつわる当事者や挑戦者の記事をまとめております。

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最近の記事

  • 固定された記事

こんにちは、”Inclusive Hub”です。

⭐ ”Inclusive Hub”とは   日本を「100人の村」に例えると、高齢者が26人、障害者が7人を占めます。過去にそうした方々の不自由の解消から発想され、世の中全体を便利にしたものは、電話、タイプライター、リモコンなど数多くあります。同じように、日本が世界に先んじて直面する「高齢障害社会」からこそ新しいものを生み出したい。  その目標に向けて、東京都の支援の下、不自由への想像力を広げる「メディア」、実際に知り合う「ミートアップ」、共に考える「コミュニティ」を展開

    • 【こえ #42】もう一度声が出せると知って見えた未来

      梅木 正仁さん  「建設業だから、現場で声が出ないと仕事にならない」。喉から声が出づらくなり、近くの耳鼻咽喉科で薬を処方されても全然改善せず、その後、別の病院で検査し声帯の下あたりに『喉頭がん』が見つかった。 「退職まであと1年」と迫った64歳での出来事。声が出なくなり、仕事が出来なくなるが、声帯を「取らないという選択肢はなかった」。さらに、転移ではないが、肺にも別の癌が見つかった。輪をかけてショックを受け、「癌イコール終わりだと思った」。  これからどうすればいいのか

      • 【みみ #21】聞こえる方に、ただ理解してもらうために

        麻野 美和さん & 塩谷 和子さん  第15話でご紹介した、娘さんの片耳難聴が発覚した瀬川さんが頼った先が、片耳難聴の情報・コミュニティサイト『きこいろ』。瀬川さんが「ファンになった」と話された運営当事者の一人が、麻野さんだ。  麻野さんは、子供の頃に左耳が難聴で、周囲の理解を得られない場面に直面してきた。子供心に、「口では“大切なものは目に見えない”なんて言うのに、“目に見えない”自分の難聴は大切にされないんだぁ。」なんて矛盾を感じたこともある。  例えば、学校で先生

        • 【こころ #39】圧倒的に得意な凸で価値を届ける起業家

          竹島 雄平さん  発達障害は、得意と不得意の凸凹とも表現される。竹島さんは、凹の部分で苦しんだ経験も梃子に、圧倒的に得意な凸の部分を活かして新しい価値を届けようとしている、当事者起業家だ。  小中高は、「人との会話を活発にする反面、集中力が持続しないネガティブな部分で苦しんだ」。当時は『発達障害』なんて診断される時代じゃなく、読み書きと理解力は段違いに早く英語も得意な一方で、「先生からは問題児扱いだった」。授業を受けず一人で本を読み、友達からイジメも受け、親からは“できな

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        記事

          【め #26】Go beyond 2020(東京2020を超える)

          濵井 南咲希さん  上智大学には、2020年の東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに立ち上がり、共生社会を目指して活動する『Go Beyond』という学生団体がある。2020年の前に開催された平昌冬季パラリンピックに調査派遣された学生2名が「様々な違いを超えてその場で感動を共有しあう姿に心を打たれた」ことが発足の原点で、濱井さんは現在、5代目の代表を務める。  『Go Beyond』には、3つの理念がある。「Go beyond limits(限界を超える)」、「Go

          【め #26】Go beyond 2020(東京2020を超える)

          【しんぞう #2】健常者と障害者の狭間での「執筆活動」

          古川 諭香さん(後編) (前編から続く) 「単心室・単心房症」という先天性心疾患や「無脾症」、「内臓逆位」といった病気を持つ、古川諭香さん。幼少期に周囲の大人から受けた対応で、「差別」というものがこの世にあることを知った。 また、社会人としての一歩を踏み出そうとした時には目で見えない内部疾患を伝えることの難しさに直面。数多くの不採用通知に絶望し、ようやく雇用された会社では持病と上手く付き合うことができず、自信を喪失。結婚を機に勤めていた会社を退職した古川さんは再び会社員

          【しんぞう #2】健常者と障害者の狭間での「執筆活動」

          【しんぞう #1】「会社員」になれなかった先天性心疾

          古川 諭香さん(前編) “魚の心臓”と例えられることもある「単心室・単心房症」は左心房と右心房を分ける壁が存在せず、心室や心房がひとつしかない先天性心疾患。難病指定されており、現在の医学では根治が難しい。 そんな病気と生きてきた古川諭香さんは脾臓がない「無脾症」や「内臓逆位」など、心臓病から起因する病気も数多く持っている。 「昨日仲良く話していた友達が急変して、翌日に病室からいなくなってしまうのが幼少期に見ていた世界。同志の分も、生き延びることができたこの命を大切にした

          【しんぞう #1】「会社員」になれなかった先天性心疾

          【こころ #38】制度の外側から当事者の“家族”を支える

          林 晋吾さん  林さんは、うつ病や双極性障害など精神疾患を抱える方のご家族やパートナーの方向けの無料コミュニティサイト『encourage』を運営する株式会社ベータトリップの創業者だ。  『encourage』では、匿名の掲示板を使ってご家族やパートナーの方同士が悩み相談や情報交換ができ、抱えがちな困りごとや支援制度について専門家が監修した記事やコラムを読むこともできる。2017年9月から運営を開始し、現在、登録会員は約1.2万人に達し、広告を打っていないにもかかわらず今

          【こころ #38】制度の外側から当事者の“家族”を支える

          【こえ #41】女性目線の当事者経験を受け取り届ける

          山田 昌美さん  山田さんは、ご自身と同様に声帯を摘出し声を失ってしまう状況に直面した女性から、こう言われた。「先生(医師)に聞いてもわからないことや知らないことが、山田さんのインスタにすべて出ていた。しかも女性目線で」。そこを共有することに「価値があるんですよ」と、山田さんは笑顔で教えてくれた。  山田さんは、症状が出始めた頃を「自分のことを後回しにしていた」と振り返る。お母様が認知症を発症され、面倒を見るために二世帯住宅に引っ越して、バリアフリーやデイケアの対応などに

          【こえ #41】女性目線の当事者経験を受け取り届ける

          【め #25 / みみ #20】視覚・聴覚障害者の映画鑑賞を支える技術

          鈴木 久晴さん  ホラー映画として有名な『貞子』シリーズ。2013年に公開された『貞子3D2』に連動したある企画が大きな反響を呼ぶ。上映中に手元のスマホで専用アプリを起動すると、映画本編に連動して呪いのメッセージが届いたり、怖い映像が表示されるなど、360度の恐怖を感じさせると話題になった。そこで、映画本編にピタリと同期させる音響通信技術を提供した会社が、鈴木さんがCOOを務めるエヴィクサー社だった。  それを見た社外の方から予期せぬアイデアが飛ぶ。「ここまでピタリと同期

          【め #25 / みみ #20】視覚・聴覚障害者の映画鑑賞を支える技術

          【横断 #5】インクルーシブデザインから未知の未来へ

          タキザワ ケイタさん  すべての人のためのデザインを意味する『ユニバーサルデザイン』という言葉があるが、タキザワさんが代表を務めるPLAYWORKS株式会社は、『インクルーシブデザイン』を実践している。「あらゆる人が使いやすいものをつくることは一緒だが、インクルーシブデザインは、多様なリードユーザーと共につくる活動です。」と教えてくれた。  『インクルーシブデザイン』に取り組む源流は、タキザワさんがまだ広告代理店でプランナーをされていた頃に、奥様が妊娠されたことに遡る。そ

          【横断 #5】インクルーシブデザインから未知の未来へ

          【こころ #37】本人が何を幸せと思ってどうするかが大事

          鬼塚 香さん(後編) (前編から続く)  鬼塚さんが「声がかかったチャレンジは、そのタイミング」と、福祉現場から教育現場に活躍の場を移し、研究にも取り組み続けて10年近くになる。  福祉の現場で、目の前の人への直接処遇に真摯に『虫の目』で取り組み、そこから感じたことを俯瞰的に『鳥の目』で学び、そして、かけられた声に『魚の目』で柔軟に応えてきた中で感じた課題を聞いた。  返ってきた答えは、誰にとっても共通に「ここが幸せって測れない」。そう聞けば当たり前のことだが、日本の

          【こころ #37】本人が何を幸せと思ってどうするかが大事

          【こころ #36】鳥・虫・魚の目をもつ精神保健福祉士

          鬼塚 香さん(前編)  鬼塚さんは駒澤大学の文学部社会学科社会福祉学専攻で准教授を務めておられる。出会ったのは、六本木の老舗のディスコ『マハラジャ』。遊びじゃない、いや遊びかもしれない。第10話でご紹介した中澤さんが主催した、障害のありなしに関わらず踊ることを通じて命を輝かせる『ユニバーサルディスコ』の会場で、第7話でご紹介した大野さんに「話を聞いたらいいよ」と紹介してもらった。  誰もが持つべき視点として『鳥の目、虫の目、魚の目』という言葉をお聞きになったことがあるかも

          【こころ #36】鳥・虫・魚の目をもつ精神保健福祉士

          【こえ #40】首に器具があるのって恥ずかしいこと?

          今西 恵子さん  今西さんに初めてお会いした時、ステージで司会なんかしたら似合いそうだなと心の中で思う素敵な方だった。聞けば、本当に以前はMCのお仕事や、結婚式で花嫁に寄り添って着付けや日本髪を結うお仕事をされていたと聞いて、驚いた。  いつからか、そんな“声”が大切なお仕事をされていた今西さんの咳が止まらなくなり、近くのクリニックで喘息の診断を受けて服薬するも一向に良くならない。最終的には「夜も体を起こしていないと息ができないレベルまで」悪化した。それで初めて大病院でC

          【こえ #40】首に器具があるのって恥ずかしいこと?

          【みみ #19】聞こえる側の視点から聴覚障害を考えない

          松森 果林さん(後編) (前編から続く)  ユニバーサルデザインアドバイザーの松森さんは、ご自身が30年余り前に卒業した筑波技術大学の講師も務める中で、学生から「駅や公共の施設でリアルタイムな情報が得られない」「コミュニケーションが難しい」という悩みを聞いた。自分が同じことを感じた「30年前と変わっていない」。問題の本質はどこにあるのだろうか。  駅や空港など公共の場所における事故など緊急時の情報は電光掲示板などで表示されるようにはなったが、「音声情報と同じ情報がリアル

          【みみ #19】聞こえる側の視点から聴覚障害を考えない

          【みみ #18】自分以外の“聞こえない人”との出会い

          松森 果林さん(前編)  音のない世界で、顔の表情やボディランゲージなどで言葉の壁を超えてコミュニケーションを取る方法を発見していくエンターテイメント『ダイアログ・イン・サイレンス』。1988年にドイツで始まって以降、世界で100万人以上が、日本でも約2.8万人が体験した。  その日本導入時に企画監修を務めたのが、ユニバーサルデザインアドバイザーの松森さんだ。「どんな人も笑顔になるんですよ、最後に涙を流す人もいる」と、とびっきりの笑顔で教えてくれた。  そんな松森さんが

          【みみ #18】自分以外の“聞こえない人”との出会い