浜田寿人 / WAGYUMAFIA

WAGYUMAFIAを作っている人

浜田寿人 / WAGYUMAFIA

WAGYUMAFIAを作っている人

記事一覧

カリブのバルバドスからやってきたカレースマッシュバーガー、いよいよ発売開始!

盟友ポールがやってきた。2019年に僕は神戸ビーフサミットという企画を開催した。そこに世界から集まったシェフの一人がポールだった。ドレッドヘアーでガタイがいい彼とは…

やっぱ一度きりの人生とことん質にこだわって生きた方がいいんじゃないの?

基本的にクオリティーの追求こそが、人生の全てだと思っている。量も大切だが、やはり質にこだわることこそが大切だと思っている。僕が再起を決めたときに、心に誓ったのは…

シンガポール再上陸からのチューニング活動

シンガポールにオープンしたばかりのMASHI NO MASHI SINGAPORE、2回目のチューニングに現地入り。今回は香港チームとともに東京のチームも参加させることに。テクニカルな…

世界を飛び回る小さな2歳

月日の過ぎ去るスピードは早い。ついこの間生まれてきたばかりの娘が2歳になった。僕らは常に一緒にいるということを心がけている。だから彼女も60カ国に近い国々を飛び…

近代的な納骨堂を紡ぐ数奇なご縁

親父の百箇日法要が終わった。墓の場所などすべてお袋が仕切って、丁寧に決めていった。長年連れ添った伴侶が眠る場所である、彼女がしっかり決めた方がいいとそう思った。…

ノンアル生活始まりました

飽き性である。 生活に何が知らかの刺激がないとどうしてもだめなタイプである。それはなにか禁欲的なものを授けていくことで、制限化の中で初めて成立するゲーム性でもあ…

小さな店の小さなパトロン

ロスに行くと必ず立ち寄る店がある。小さな小さな子供服のセレクトで、オーナーともいつしか仲良くなった。彼女のお店への愛情が随所に溢れているそんな素敵な店である。娘…

ちょっとしたトラブルは笑いに変えろ

機内でもずっとテキストミーティングしていた。アメリカン航空のWIFIは激速なのだが、JALのWIFIは昭和スピードでテキストのみしか出来ない。それが逆に良かったのかもなと…

USツアー最終日、あの特注鍋を持って

LA最終日、いつものように朝飯を食べにいって馴染みのコーヒー屋に顔を出す。僕は気にいるととにかく同じルーティンを繰り返す。どの国でもそうだ。昼はわざわざブルーノの…

WAGYUMAFIAで英語を磨いた料理人たちの戦い

数年前までは全く英語がしゃべられなかったスタッフが、今やロスのイベントの段取りを現地シェフで流暢な英語でこなしているのをみるとつくづく人は環境で育つものだなぁっ…

アメリカで学ぶ、安全こそが一番の贅沢品であるということ。

マイアミである。僕のインスタグラムをみていてくれたヨーロッパのファッションブランドのファミリーから「俺もちょうどマイアミなんだ」という連絡が入って一年ぶりの再会…

オースチンWAGYUMAFIA初ショー、初日怒涛の4セッション!

昨日はオースチンで初のオフィシャルポップアップ4セッションだった。あいにくの豪雨で、足元悪い中でも多くのローカルゲストが集まってくれて初のサンドポップアップラン…

サウナとアイスバスの間で

ここオースチンではいつものように友人シェフ夫婦の家に泊めさせてもらっている。アウレリアという娘が僕らの娘と一月違いの同い年でそれも手伝ってか、オースチンを一気に…

WAGYUMAFIA怒涛の北米アメリカツアー再開!

羽田18時に飛び立ったフライトは、同じ日の18時に着陸する。途中経由地のダラスでいつものようにセカンドスクリーニングに回される。LAXと比べると係官の態度が丁寧で…

旅はRIMOWAと決めている

2週間のUSツアーである。ユニフォームは二種類、メインの大きな包丁。今回は温度帯が同じ場所であるので荷物も少し少なめである。友達のシェフの子供のお土産などを入れて…

海外の労働者がもたらす全く新しい食文化

照寿司TOKYOの3日間が終わり、終了後に久しぶりに両スタッフと飲みに行く。日曜日ではあったが赤坂界隈は色々な店が集まっている。かなりご無沙汰していたが、昔赤坂に引…

カリブのバルバドスからやってきたカレースマッシュバーガー、いよいよ発売開始!

カリブのバルバドスからやってきたカレースマッシュバーガー、いよいよ発売開始!

盟友ポールがやってきた。2019年に僕は神戸ビーフサミットという企画を開催した。そこに世界から集まったシェフの一人がポールだった。ドレッドヘアーでガタイがいい彼とは似つかず、性格はとても繊細だった。今から考えるとよくあれだけのシェフが集まったと感心するのだが、その中でもポールの料理は彼の料理を貫いていた。多くのシェフが帰ってから彼だけ延泊するというので、僕は彼と一緒に一日を過ごした。美術館を見に行

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やっぱ一度きりの人生とことん質にこだわって生きた方がいいんじゃないの?

やっぱ一度きりの人生とことん質にこだわって生きた方がいいんじゃないの?

基本的にクオリティーの追求こそが、人生の全てだと思っている。量も大切だが、やはり質にこだわることこそが大切だと思っている。僕が再起を決めたときに、心に誓ったのは世界一になるということだ。それは量と質とのせめぎ合いのバランスをどう取っていくかということでもある。最初の壁は乗り越えて、2つ目の壁を乗り越えて、今は3つめの壁にぶつかっている、ちょうどそんな最中だ。だからといって、僕は安易に流れる量の勝負

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シンガポール再上陸からのチューニング活動

シンガポール再上陸からのチューニング活動

シンガポールにオープンしたばかりのMASHI NO MASHI SINGAPORE、2回目のチューニングに現地入り。今回は香港チームとともに東京のチームも参加させることに。テクニカルな話をすると全体的な味のストラクチャーデザインを僕が考えて、それをブレイクダウンする形で国際版である香港のレシピ、そして日本はある意味R&D的に独自の開発レシピになっている。シンガポールも香港も、和牛の牛骨そのものを送

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世界を飛び回る小さな2歳

世界を飛び回る小さな2歳

月日の過ぎ去るスピードは早い。ついこの間生まれてきたばかりの娘が2歳になった。僕らは常に一緒にいるということを心がけている。だから彼女も60カ国に近い国々を飛び歩いている。ありとあらゆるエンターテイメントや食の最前線に触れさせている。もちろんときには小さな彼女にとってはリズムも合わず大変だが、僕らがみているそのシーンそのままの記憶を共有したい。

子どもの記憶は素晴らしい。ちょっとしたひとつの記憶

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近代的な納骨堂を紡ぐ数奇なご縁

近代的な納骨堂を紡ぐ数奇なご縁

親父の百箇日法要が終わった。墓の場所などすべてお袋が仕切って、丁寧に決めていった。長年連れ添った伴侶が眠る場所である、彼女がしっかり決めた方がいいとそう思った。選ばれた場所はWAGYUMAFIAからも数分の近代的な墓だった。今までの墓までの距離はとても遠かったので、僕らも時折足を運んで親父に会いに行けるそんな場所だ。ピアノの月謝を月初めに持っていかないとぶっ飛ばされるとか、これと決めたルールは絶対

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ノンアル生活始まりました

ノンアル生活始まりました

飽き性である。

生活に何が知らかの刺激がないとどうしてもだめなタイプである。それはなにか禁欲的なものを授けていくことで、制限化の中で初めて成立するゲーム性でもあったりする。オースチンで先端医療を受けたあとに言われたのは、ここからアルコール飲んじゃだめね、という女医からの一言だった。おいおい、俺はこれからマイアミに行くんだぜ、しかもUSツアーなんだぜというと、最後にアルコールを飲まなかったのはいつ

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小さな店の小さなパトロン

小さな店の小さなパトロン

ロスに行くと必ず立ち寄る店がある。小さな小さな子供服のセレクトで、オーナーともいつしか仲良くなった。彼女のお店への愛情が随所に溢れているそんな素敵な店である。娘の洋服を選びに行くというのと、同時に彼女と彼女のスタッフが元気に楽しそうにしているかの毎回定点チェックでもある。

ロスにいくと娘の服のコレクションが増えていく。大人の服よりも高い、すぐに着れなくなっちゃうのだから勿体無いと言われるのだが、

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ちょっとしたトラブルは笑いに変えろ

ちょっとしたトラブルは笑いに変えろ

機内でもずっとテキストミーティングしていた。アメリカン航空のWIFIは激速なのだが、JALのWIFIは昭和スピードでテキストのみしか出来ない。それが逆に良かったのかもなと全てはポジティブに考えることにしている。着陸するとプラカードに名前を書いた女性が走ってくる、荷物がまだLAXにあると言う。機内でMr.Brothersの西森さんとやり取りをしていて、彼のUNITEDの便のほとんどの乗客の荷物がロス

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USツアー最終日、あの特注鍋を持って

USツアー最終日、あの特注鍋を持って

LA最終日、いつものように朝飯を食べにいって馴染みのコーヒー屋に顔を出す。僕は気にいるととにかく同じルーティンを繰り返す。どの国でもそうだ。昼はわざわざブルーノのお兄さんことエリックが奥さんと一緒にやってきてくれてキューバ料理を食べに行く。ニューヨークから移り住んだ時、姉貴が最初に連れてきてくれて、それからずっとここ。という彼の眼はキラキラしていて、彼の食べ方で一緒に食べれば間違いなく美味い。ツア

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WAGYUMAFIAで英語を磨いた料理人たちの戦い

WAGYUMAFIAで英語を磨いた料理人たちの戦い

数年前までは全く英語がしゃべられなかったスタッフが、今やロスのイベントの段取りを現地シェフで流暢な英語でこなしているのをみるとつくづく人は環境で育つものだなぁっと思う。海外組はWAGYUMAFIAの中でもTOP GUNチームと呼ばれていて、向上心が高い人間ではないと選抜されない。そんな彼らは世界の食の最前線を体験して、そして英語を会得するという経験値までついてくる。つくづく料理人だったら、WAGY

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アメリカで学ぶ、安全こそが一番の贅沢品であるということ。

アメリカで学ぶ、安全こそが一番の贅沢品であるということ。

マイアミである。僕のインスタグラムをみていてくれたヨーロッパのファッションブランドのファミリーから「俺もちょうどマイアミなんだ」という連絡が入って一年ぶりの再会をする。マイアミを代表するホテルのオーナーも交えて、力強い太陽光と白い砂の照り返しの中、色々と話す。印象的だったのはこの言葉だ。

"Safety is a luxury"

全米の中でもマイアミは安全な都市の部類に入る。州政府もよく、市長

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オースチンWAGYUMAFIA初ショー、初日怒涛の4セッション!

オースチンWAGYUMAFIA初ショー、初日怒涛の4セッション!

昨日はオースチンで初のオフィシャルポップアップ4セッションだった。あいにくの豪雨で、足元悪い中でも多くのローカルゲストが集まってくれて初のサンドポップアップランチを楽しんでくれた。そしてディナーセッションは発売開始5分で200人以上のウェイティングリストということもあり、素晴らしいゲストメンバーが集まってくれた。前回は単独1名で乗り込んだのと、ツアー中に決定した弾丸ショーであったため、フルコースは

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サウナとアイスバスの間で

サウナとアイスバスの間で

ここオースチンではいつものように友人シェフ夫婦の家に泊めさせてもらっている。アウレリアという娘が僕らの娘と一月違いの同い年でそれも手伝ってか、オースチンを一気に身近にしてくれた。僕の楽しみといえば彼らと過ごす時間はもちろんなのだが、朝起きて朝食を作った後にバレルサウナに入ってから、アイスバスに入ることだったりする。ダウンタウンから30分ほど離れた場所に彼らは住んでいて、広大な土地に住んでいるのだが

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WAGYUMAFIA怒涛の北米アメリカツアー再開!

WAGYUMAFIA怒涛の北米アメリカツアー再開!

羽田18時に飛び立ったフライトは、同じ日の18時に着陸する。途中経由地のダラスでいつものようにセカンドスクリーニングに回される。LAXと比べると係官の態度が丁寧である、妻はアメリカ国籍なのでそれも少しは手伝っているのかも知れない。トランジットは90分程度あるが、このセカンドスクリーニングに手間取ると抜けられない可能性がある。今回もギリギリのタイミングでこのスクリーニングを抜けて、ラッゲージを一度ピ

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旅はRIMOWAと決めている

旅はRIMOWAと決めている

2週間のUSツアーである。ユニフォームは二種類、メインの大きな包丁。今回は温度帯が同じ場所であるので荷物も少し少なめである。友達のシェフの子供のお土産などを入れていくと、それでも大きなスーツケースは家族全体で3つほどとなる。この数年、大型のものは統一してTRUNK PLUSという大型のTRUNKシリーズのものを使っている。これ以上大きいものだと大型荷物扱いとなってしまうので、機動力にかける。このT

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海外の労働者がもたらす全く新しい食文化

海外の労働者がもたらす全く新しい食文化

照寿司TOKYOの3日間が終わり、終了後に久しぶりに両スタッフと飲みに行く。日曜日ではあったが赤坂界隈は色々な店が集まっている。かなりご無沙汰していたが、昔赤坂に引っ越してきたときに食べたサンギョプサルの店を訪れることにした。ネパールから来た若者が3名頑張って働いている、店内は満席である。深夜であったので僕ら家族となべちゃん家族は早めに後にしたが、深夜の時間でフルコースを食べられる国というのも凄い

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