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最近の記事

西のビッグオジ 1

西のビッグオジの訃報は、東のビッグオバの葬儀の2日後の朝だった。 と言っても、葬儀の後、一泊してから京都に行っていたので、体感としては家に帰った次の日の朝だった。(お布施をもらいに行った) 母がスピーカーホンで大音量で会話していたので、通話の様子から大体のスケジュールがわかった。亡くなったのはつい数時間前であり、明日の午後6時から通夜があり、明後日の昼に葬儀がある。やけに早いな〜〜と思ったが、そもそも人が死んだ後はこれくらいのスピード感だったな〜〜とぼんやり考えた。癌とい

    • 東のビッグオバ

      「東のビッグオバ」とは、関東在住の母方の父方の叔母である。決してこの表現はまちがえているわけではなく、私視点で言えば「母方の祖父の兄妹」と言う意味である。私の母視点で言えば「叔母さん」であり、つまり私にとって「大叔母さん=ビッグオバ」というわけである。 今回は、そんなビッグオバについて、ここに書き留めておきたいと思って久しぶりに筆を取った。 東のビッグオバの出身は九州。学生時代は当時の女性で稀有な優秀さを誇ったらしい。県内の名門中学、高校を出て就職して結婚し、関東某所に移

      • 心を考えていると海に出た小話

        突然だけど、これを書いているとき、わたしは死にたい。 はじめに、 どうして死にたいか どうしてつらいのか について、ここで直接言語化する気力はない。「わからない」し「思い出せない」からだ。もちろん、状況を他人に事細かに話せば、客観的経緯はわかるかもしれない。実際私も、何度も人に話してきた。 信頼のおける(当時の)友達、 学校のカウンセラー、 教師、 精神科医、 両親。 頼れる人を自分なりに探して、話してきた。 でも、困ったことに彼らは誰一人として「私」ではないのだ。だか

        • n回目の「もう無理だ」

          今日は、私なりに頑張ったつもりだった。 役所に行く。 借りていた本を返す。 たったそれだけ?と思うかもしれないが、私にとってはものすごく頑張らないと行けなかった予定のつもりだった。 その決心を一般的に例えると「逃せば留年確定の単位を決するレポート締め切り前夜」か「初恋の相手に面と向かって告白する日の登校中」みたいな感じだろうか。伝わってるのだろうか。 実際かなり頑張った。 まずこの日にたどり着くまで1週間かかった。「明日やろうは馬鹿野郎」と毎日呟きながら毎日馬鹿野郎

        西のビッグオジ 1

          変身

          『ブルーレイが読み取れない病』におかされた我が家のブルーレイを遂に買い替えた。録画はできていたのだが、何故か円盤の類を一切受けつけなくなってしまい早半年ほど経過していた。 ところがスカーレットを見ていたからか突如「『コード・ブルー』を一気見したい」と母が宣った。私は(別に見れなくても生きていけるしなあ……)と消極的だったが、そんな煮え切らない態度の私に母は焦ったく思ったのか、私と母で半ば強引に家電量販店へ行くことになった。今思えば私にとっては不要不急の外出だった。でも母にとっ

          記録:『ハリネズミの願い』を読んだ

          『ハリネズミの願い』は、オランダの作家トーン・テレヘンさんが執筆したものを長山さきさんが翻訳した作品です。 ざっと要約すると、 1匹のハリネズミが冬眠前にいろんな動物を家に招こうと手紙を書くものの、 「手紙を読んでも行きたくないと思われたらどうしよう」 「相手が喜んでくれるおもてなしができなかったらどうしよう」 など、手紙を出していないにもかかわらずいろんなことを先に考えてしまい、誰にも手紙を出せないといったお話。 童話のような、ファンタジーのような。でも絵本のような。個

          記録:『ハリネズミの願い』を読んだ

          記憶喪失

          注意 このnoteを読んでも有意義ではないおそれがあります。人生急ぎ気味のかたは回れ右をおすすめします。 あれ、さっきまで手に持ってたスマホどこやったっけ。 まあよくある。1日に1回、多ければ4、5回はスマホを何処かにやる。しかも大体同じ場所にあると、頭のどこかでは既に理解しつつ、最後にどこへやったのかを忘れる。 スマホじゃなくても、 例えばメガネ。 例えばテレビのリモコン。 例えばリップクリーム。 小さな物からコツコツと。忘れていく。 ところで私の造語で、「

          記憶喪失

          オスのマーク(♂)とメス(♀)のマーク、 今だに間違えて丸の上に十字書いて矢印つけて頭をひねります。 しゃけ

          オスのマーク(♂)とメス(♀)のマーク、 今だに間違えて丸の上に十字書いて矢印つけて頭をひねります。 しゃけ

          2018年の推しさんへ

          昨年の晩夏にあなたに出会い、 今もう一年以上が経ちました。 実を言うと、推しさんに出逢うまでの3年間、毎日が虚ろで生きているだけで辛かった。右の眉毛は下半分抜き取ってしまい当時の証明写真は歪な眉毛をしています。体重も落ちて周りには棒みたいだと言われました。なんども死のうと思って、駅のホームで、電車の中で、道端で、塾で泣き疲れて眠るほど泣いていました。 あなたに出逢ったのも、手当たり次第に手近なアプリを入れて時間の流れを待っていた暇つぶしがきっかけです。 自分は病気なのでは

          2018年の推しさんへ

          年の瀬の話

          今年ももう末ですね。 なんなら世も末ですね。 今宵は少し、 2018年という1つのまとまりについて、 忙しさにめまいもしそうな師走だからこそ、 少し足を止めて振り返ってみようと思います。 さ〜〜〜〜〜〜1年間振り返るぞ〜〜 …振り返ったんですけどね。 振り返ってもただの箸にも棒にもかからないミジンコのようなオタクだったとしか言いようがなかったですね…… 振り返った道は消えてたんですよね。 記憶に記憶が上書きされて、ついこの間セカンド推しのガチャで涙を飲んだことくらい

          年の瀬の話

          眼科に行った話

          少しだけ長いです。 よかったらお付き合いください。 ……始まりはいつだって突然…… 事が起こったのは一昨日だった。 何気なくスマホをいじっていたら、突然左目に激痛が走った。 おもわずソファの上で呻きながら回転した。 オン?オオッオン??オオオオ???!! 私は叫んだ。 「いッッッッッたァーーーーーーッ!」 とりあえず現状確認のためにソファを飛び起き洗面所に走った。 ここで簡単に目のことを説明しておくと、 私の目は、自分で言うのもなんだが人よりデカイ。 瞼を広げ、

          眼科に行った話