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この服いつ着るんだろう、

デパートや駅ビルや、少し大きなスーパーの中にも衣類は置かれている。形や色は様々でありながら多くの人の目に付くところほどトレンドや季節や色合いにパターンが現れる。春なら、ストライプや柔らかいパステルカラー、テロンとした生地感のトップス、麻や綿が入った夏まで着られるパンツなどなど、今年ならカラーパンツも沢山出ていた気がする。

一言にブランドと言ってもその形態もそれぞれである。いわゆるトレンドを意識して今すぐに着ることが出来るようなプチプラブランドからミセスやOLさんをターゲットとした少しキレイめな、5000〜10000円いかないくらいのブランド、自分へのご褒美やある種の強さにもなるハイブランド、どこかひとつのブランドに愛着を持つこともあるが多くの人は複数ブランドのものを組み合わせて日々の装いとしているだろう。

社会で生きる以上ある程度は必要不可欠な衣類、選ぶ時に考えられることの一つに「いつ、どのように着るのか」という点が存在するのではないだろうか。雑誌企画でもある着回し、場面ごとのコーディネート例のまとめ記事、SNS上でもこの服はこういう印象だった、などレポのように挙げる人もいる。そしてその観点は衣類のデザインがいわゆるトレンドと離れれば離れるほど、強く思考される点になると考える。
この服を買って私はこれをいつ着るんだろう、と思考するに至るのは場に応じて着ていい服と着ない方が良い服があるからだろう。例えば就職活動で求められるのはスーツや綺麗めな服、清潔感がある、そういった点である。この就職活動の場に、例えば真っ赤なTシャツを着ることは多くの人にとってまず選択肢にならない。社会においてその服を見られるということを十分に知っていることがそうさせているのだろう。だから「この服はいつ着る」となる。また、そういった社会的な場におけるいつ、だけではなくその服を着る気分、ムードも関するのでは無いだろうか。真っ白を着たいと思う日もあれば、今日はカジュアルにしようと思う日もある。果たしてこの服を買って、私にこの服を着たいと思う、こんな雰囲気で着たいと思うタイミングが来るのだろうか、と疑うことが購入するかどうかを踏みとどまらせる1つになる。

踏みとどまる、思考することが悪いこととは思わない。むしろそこで考えた選択だからこそ、どのような選択になっても自分や服を大事に思えるのかもしれない。


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