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やっと、炬燵を設えました!

 少し前の記事で、この冬、ストーブも炬燵もなしで過ごしてやろうと気張ったものの……やはり無理のようであった。一気に冷え込んできて、ブルブル震えていては、何事も捗らない。

 本日、実は炬燵を設えたのだが……いやぁ、温かい!

 それでも、例年よりはひと月ほど遅かったせいか、ヘタをすれば霜焼けでも出来そうで、かなりシンドカッた。
 もとより、冬になれば炬燵など当たり前で、その有り難みもそれほど満喫できなかったものだが……我慢という不本意な時期を経ただけに、ことさらその温もりは身に沁みる。

 確かに、人間にとって、我慢するというのは……当たり前の事物が、いかに素晴らしいものであったかを再認識できるようだ。

 思えば、5、6年前だろうか……半年ほど禁煙したことがあった。まだ何本か残っているlarkのボックスを丸めてクズカゴにぶち込み、……ミント系のお菓子を食べて我慢を続けたのだ。
 2ヶ月、3ヶ月……イライラはし通しながら、なんとかなりそう、と思ったのだが……なんと! ストレス性の皮膚炎に悩まされてしまった。
 我慢がいかに、心身にとって悪影響かを悟ったしだいであった。

 結局、半年後……僕は「禁煙」の誓いを破ったわけだが……その時の感動は、今でも忘れない。
 半年ぶりの煙草の美味さ! 吸い続けていた頃には麻痺していた、larkの香りの素晴らしさ!
 もとより、皮膚炎は一気に治癒を見、精神は健全を取り戻したのだ。

 そして僕は確信した。 禁煙は定期的にするべきではないのか!
 そう。煙草を単なる習慣としてではなく、僕にとっては心身ともに必要欠くべからず嗜好品であったことを知るためにも。

 事程左様に、ひと月の間、炬燵を我慢したお陰で、炬燵の有り難みを改めて知ることが出来たのだ。

 もとより、我慢を続けていることは他にもある。
 まず、鰻。今食べたならば、どれほど美味いことだろう!

 そして、逢うことを我慢せざるを得ない……今はこの世にいない、愛するK子さん!
 今、もし逢えるとしたら……

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