【SF連載小説】 GHOST DANCE 7章
7 愛国少年の物語 遊園地と性教育ふたつながら半端になったせいか、プリプリと膨れるささやきを宥めすかし、冬吉がやっとの思いで1707号室に舞い戻ったのと、美也子が配膳車にて夕食を運んできたのはぎりぎりセーフの、時間差にして五分足らずのことであった。
美也子は態度そっけなく、顔つきも冷たい。やはり、当方の責任だろう。そう。最初に言葉を交わしたノリを件の肉体的条件故にひとまず引っ込めたに代わってヌッと顔を出したタチは、自分でも首をひねるほど陰気な、辞令すらままなら