見出し画像

読書記録「検事の本懐」

〜今日の1冊〜

今日は柚月裕子さんの作品を紹介したいと思います。

ガレージや車が燃やされるなど17件続いた放火事件。険悪ムードが漂う捜査本部は、16件目の現場から走り去った人物に似た男を強引に別件逮捕する。取調を担当することになった新人検事の佐方貞人は「まだ事件は解決していない」と唯一被害者が出た13件目の放火の手口に不審を抱く(「樹を見る」)。権力と策略が交錯する司法を舞台に、追い込まれた人間たちの本性を描いた慟哭のミステリー、全5話。第15回大藪春彦賞受賞作。

Amazonより

〜読後の感想〜

佐方貞人シリーズ「最後の証人」に続く第2弾の作品です。
一話ずつ読み切りなので読みやすいながらも、1冊読むと話全体は繋がっており、読み応え抜群です。
長編はちょっと苦手、という方にもおすすめしたい作品です。
本作に書かれている「本懐を知る」では、佐方の父親について書かれており、最後にとんでもない真相が明かされます。
父親ありきのこの息子…父親の真摯な姿は息子にもしっかり受け継がれています。
「悪」はしっかり裁く、佐方にとって当然の義務であり、そこにはなんの躊躇もありません。
佐方貞人という人間性の素晴らしさを改めて知ることのできる1冊です。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?