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創作に行き詰まったら、作中の気温や時間、場所も変えてみよう

テーマ発表!!


前記事に引き続き、創作に行き詰まった時の対処法をご紹介します。

▶ 前記事創作に行き詰まったら、作中の天気を変えてみよう


<前記事のざっくりまとめ>

1:創作に行き詰まったら、作中の天気を変えてみよう

2:「晴れ → 雨」のように天気を変えるだけで、①雰囲気が変わる、②その天気ならではの新しいエピソードを追加できるようになる。

3:その結果、行き詰まりから脱することができるかも!


ローコスト・ハイリターン


「創作に行き詰まったら、作中の天気を変えてみよう」というこのアドバイス(by エリック・ロス)、本当に素晴らしいと思うんですよ!

何が素晴らしいって、これほど「ローコスト・ハイリターン」なテクニックは早々ありませんからね。


何しろ、天気を変えるだけです。

ストーリーの流れや、物語の基本的な設定への影響はほとんどありません。「物語を面白くするために、世界観をいちから見直してみよう」といった<大規模工事>とは、比べるまでもない。


つまり、コストが低いんですよ(= 「時間があまりかからない」「精神的な負担が比較的小さい」という意味)。

だから、気軽にトライできる

その割には、リターン(= 効果)が大きい!


「1万円の宝くじを買えば、10万円ゲットできるかも」と聞いても、「えー、1万円って高くない?」「その割には10万円かよ」と躊躇してしまいますよね。

しかしこれが、「1円の宝くじを買えば、1億円ゲットできるかも」ならどうでしょう?

無論、買いますよね。だって「ローコスト・ハイリターン」なのですから。


「作中の天気を変えてみる」というテクニックは、これと同じです。ちょっといじくるだけで(ローコスト)、雰囲気がガラリと変わったり、ストーリーが意外な方向に膨らんだりする(ハイリターン)。

このテクニック、使わないともったいない!


【応用①】「気温」「湿度」を変えてみる


ところで、「ローコスト・ハイリターン」なテクニックは、「天気を変える」しかないのでしょうか?

答えはノー。

他にもいろいろある。いくつかご紹介しましょう。


まず、「天気(晴れ、雨 etc.)」と似たところで、「気温」や「湿度」があげられます。

あなたの作品の舞台を、「メチャクチャ暑い日」「カラカラに乾いた日」などにしてみるとどうでしょう?

ガラリと雰囲気が変わり、より魅力的な物語になるかもしれません。


あるいは、

▶ メチャクチャ暑い日 → みんなイライラしている → ちょっとしたことからケンカになったりするかも。

▶ メチャクチャ暑い日 → ビールを飲みたくなる → どうしても我慢できず、コンビニで缶ビールを買って、飲みながら歩くなんてこともあるな。

……という具合に妄想を膨らませると、いいアイデアが浮かんでくるかもしれません。


【応用②】「時間帯」を変えてみる


続いて、「時間帯」をいじってみましょう。

あなたの作品の舞台が「昼間」なら、それを「夕方」に変えてみる。あるいは「早朝」ならどうでしょう?


例えば、こんなシーンを思い浮かべてみてください。

▶ 舞台は繁華街。

▶ 男性主人公が、ガールフレンドと待ち合わせしている。

▶ 主人公が辺りを見回す。ガールフレンドが近づいてきた。主人公が手を振る。


……これ、何時頃の出来事だと思います?

何時頃に設定すると、面白くなると思います?

昼間?

夕方?

それとも夜?

あるいは、午前4時頃(間もなく始発電車が走り始める時間)なんてのも面白いでしょう。


【応用③】「時間の長さ」を変えてみる


「時間帯」と似たところで、「時間の長さ」をいじくってみるのも面白そうです。

例えば、あなたの作品の中に「主人公が食事をするシーン」があるとしましょう。

さて、食事時間は何分くらいにしましょうか?30分?1時間?それとも、5分?


「このシーン、もうちょっと緊張感がほしいな」と思ったら、食事にかけられる時間を短くしてみるといいでしょう。

「注文してから10分経ったのに、まだ料理が運ばれてこない!まずいなぁ。次の約束に遅れちゃうよ」と主人公を追い詰めてやると、そのシーンに張りが出てくるはずです。


【応用④】「場所」を変えてみる


もう1つ、「場所」をいじくってみましょう。

あなたの作品に、「主人公のデートシーン」があるとする。

さて、どこに行きましょうか?

定番の遊園地?

それとも、公園でボートに乗る?

あるいは、美術館や博物館というのもいいですね。ちょっと大人な感じがします。


まとめ


以上、「ローコスト・ハイリターン」なテクニックをご紹介してきました。

「気温」「湿度」を変えてみる

「時間帯」を変えてみる

「時間の長さ」を変えてみる

「場所」を変えてみる


「ローコスト・ハイリターン」なテクニックは、他にもいろいろあるはずです。

例えば、「移動手段」をいじくるという手がある。

主人公は電車で移動するのか?それとも地下鉄?あるいは自家用車?バス?自転車?徒歩?……様々な選択肢があり得ます。

そしていずれを採用するかによって、作品の雰囲気は少なからず変化するでしょう。また、「電車ならではのエピソード」「地下鉄ならではのエピソード」なども考えられる。


ご自身の作品・作風に合った「ローコスト・ハイリターン」なテクニックを探してみると面白いと思います。

ぜひ試してみてくださいねー!


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 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(担当:三葉)

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