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定型句・定型表現の使い方がおかしい/間違っている/独自改変している ~アニメ「冰剣の魔術師が世界を統べる」の場合

次回予告「ディオムへの潜入!ターゲットは才色兼備の貴族令嬢!茶で茶を洗う一触即発のティータイムが始まる!」

アニメ「冰剣の魔術師が世界を統べる」(第6話)


◆概要

【定型句・定型表現の使い方がおかしい/間違っている/独自改変している】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「冰剣の魔術師が世界を統べる」(第6話)

▶1

本作の主人公はレイ。

彼は、貴族の子女が集うアーノルド魔術学院の新入生である。


いろいろあって第6話終盤、

・Step1:ライバル校のディオム魔術学院に潜入したレイ。

・Step2:彼が潜入を果たし、さぁ情報収集するぞというところで第6話は幕を閉じる。


で、次回予告である。

・Step3:曰く「ディオムへの潜入!ターゲットは才色兼備の貴族令嬢!茶で茶を洗う一触即発のティータイムが始まる!」。


▶2

はて、「茶で茶を洗う一触即発のティータイム」とは何か。

ずばりこれ、「血で血を洗う戦い」という慣用表現のモジりであろう。潜入場所が貴族の子女たちが集う学校、そしてターゲットは貴族令嬢ということで「血」の代わりに「茶」、「戦い」の代わりに「ティータイム」というわけだ。

「さすがは貴族さま!優雅だなぁ(笑)」「『茶で茶を洗う』なんて表現、初めて聞いたよ(笑)」「一体全体、次回はどのような話になるんだ?次回予告を聞いてもさっぱりだぞ(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


なお余談だが、第7話には「茶で茶を洗う一触即発のティータイム」らしきシーンは見当たらない。レイと貴族令嬢とのティータイムはあるものの、かなり和やかなものである。「茶で茶を洗うんじゃなかったのかよ!(笑)」とツッコまずにはいられなかった鑑賞者は、これまた少なくないだろう。


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