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相手の言葉の「含意・ニュアンス」を無視して回答する ~マンガ「日常」の場合

桜井「(ショーケースの中の菓子を指差して)コレとコレと……コレください」
カフェの店員「あっ、えっと、スイマセン……。名前言ってもらっていいですか?」
桜井「あっ、桜井です」
カフェの店員「あっ、いや、そうじゃなくて……」
桜井「あっ、そうか。すいません。泉です。桜井泉です」
カフェの店員「いや、えと、苗字だからとかではなくて」

マンガ「日常」(第6巻)


◆概要

【相手の言葉の「含意・ニュアンス」を無視して回答する】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「日常」(第6巻)

▶1

本作の主要キャラの1人・桜井(20代の女性)。

彼女は心優しい善人だが、しかし相当な天然ボケでもある。


ある日、

・Step1街のおしゃれなカフェを訪れた桜井。まずはドリンクを注文した。

・Step2:次いで桜井は「あっ、あと……」。ショーケースの中の菓子を指差した「コレとコレと……コレください」。

・Step3:店員は申し訳なさそうに言った「あっ、えっと、スイマセン……。名前言ってもらっていいですか?」。もちろん、注文時には菓子の名前を言ってほしいという意味である。


ところが、

・Step4:桜井は微笑んだ「あっ、桜井です」

・Step5:店員が驚く「あっ、いや、そうじゃなくて……」。

・Step6:桜井もちょっと取り乱した感じで「あっ、そうか。すいません」。そして言った「泉です。桜井泉です」

・Step7:店員は動揺する「いや、えと、苗字だからとかではなくて」。

・Step8:店員の言葉に桜井は微笑んだ「あっ、私、昔から両方苗字っぽい名前だねっていわれるんですよ」

・Step9:店員はさらに動揺する「えーっと……いや、名前というのは商品名の名前でして……」。

・Step10:桜井はやはり笑顔で「え?商品名……というのは……?スイマセン、よくわからなくて……」

・Step11:店員はもう謝ることしかできない「あ、いえ、えと……なんかスイマセン……」。


▶2

おしゃれなカフェにやってきた桜井。彼女はショーケースの中の菓子を指差して「コレとコレと……コレください」と注文した。しかし店員は「あっ、えっと、スイマセン……。名前言ってもらっていいですか?」。で、ここからとんでもないすれ違いが始まるのだった。

「一体どこまですれ違いが続くんだ……(笑)」「店員の言葉のニュアンスを汲んでやれ!(笑)」「そりゃもう店員は謝るしかないよね(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。


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