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おかしな「励まし・激励・なぐさめ」 ~ドラマ「カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常」の場合

ハンク「(ソーニャを励ますべく明るい口調で)まだマシさ!」「旦那がゲイだってわかるよりもっとショックなことがあるよ。そうだなぁ、例えば……例えば……旦那がサイエントロジーの信者だったとかさ!」

ソーニャ「……私、サイエントロジストなのよ」

ドラマ「カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常」(シーズン1の第2話)




◆概要

【おかしな「励まし・激励・なぐさめ」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:ドラマ「カリフォルニケーション ある小説家のモテすぎる日常」(シーズン1の第2話)

▶1

本作の主人公は、ハンク(男性、40代後半頃)。

彼は明るく陽気な善人だが、いろいろと問題も抱えている。例えば女性関係が大変乱れている。また、余計なことを口走る傾向がある


ある日、

・Step1:食事会に招かれたハンク。

・Step2:食事をしたり酒を飲んだりしながら、皆で盛り上がる。

・Step3:しばらくしてソーニャ(初対面の中年女性)が話し始めた。曰く、彼女は離婚経験があるそうだ。じつは長年連れ添った夫がゲイだったのだと言う


嗚呼、それは辛い……。

・Step4:ハンクはソーニャを励ますべく明るい口調で言った「まだマシさ!」「旦那がゲイだってわかるよりもっとショックなことがあるよ。そうだなぁ、例えば……例えば……」

・Step5:ハンクは脳みそをフル回転させ、そして言った「旦那がサイエントロジーの信者だったとかさ!」。――サイエントロジーは、アメリカの新興宗教である。カルト扱いされることも少なくない。つまりハンクは「『じつは旦那がヤバい宗教の信者だった』ってのよりはまだマシだろ」と言ったわけだ。


ところが直後、

・Step6:ソーニャが言った「……私、サイエントロジストなのよ」

・Step7:気まずい空気が流れる。ある者は真顔になり、ある者は「おぅ!」と悲鳴を上げた。


▶2

長年連れ添った夫がじつはゲイだったと判明し、離婚したと語るソーニャ。

そんな彼女を励ますべく、ハンクは明るい口調で言った「まだマシさ!」「旦那がゲイだってわかるよりもっとショックなことがあるよ。そうだなぁ、例えば……例えば……旦那がサイエントロジーの信者だったとかさ!」

直後、ソーニャが言った「……私、サイエントロジストなのよ」。


「これは気まずい!(笑)」「目の前に信者がいたー!(笑)」「野球と政治と宗教の話は人前でするなというけれど、まさに(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


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