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大げさすぎる・大仰すぎる ~映画「スノー・ロワイヤル」の場合

スライ「なぁ、女を引っかける裏技を教えてくれよ」

ボーン「まずは覚えておいてくれ。これは『裏技』なんかじゃない。スティーブ・ジョブズだって感心するほどの大発明なんだ」「ジョブズの何がすごいと思う?ずばり、彼の作るものはシンプルで簡潔なんだよ」

映画「スノー・ロワイヤル」




◆概要

【大げさすぎる・大仰すぎる】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:映画「スノー・ロワイヤル」

▶1

本作の主要キャラの1人・ボーン(若い男性)。

彼はマフィアの一員である。

そして、大変な女たらしである。


ある日、

・Step1同僚のスライとともに任務に就いたボーン。

・Step2:しかし待機時間が長い。暇だ。退屈だ。

・Step3:というわけで、時間を持て余したスライが言った「なぁ、女を引っかける裏技を教えてくれよ」。


かくしてボーンは語り出した。

・Step4:曰く「まずは覚えておいてくれ。これは『裏技』なんかじゃない。スティーブ・ジョブズだって感心するほどの大発明なんだ」

・Step5:スライが訊き返す「スティーブ・ジョブズ?」。

・Step6:ボーンはうなずくと、「ジョブズの何がすごいと思う?ずばり、彼の作るものはシンプルで簡潔なんだよ」。

・Step7:――ボーンは何を言いたいのか。つまり彼はこう言っているのだ。「いまから俺が披露するのは『裏技』なんて安っぽいものではない。ジョブズが生み出したiPodやiPhoneのような『シンプルで洗練された王道技』だ」と。


▶2

自らが編み出したナンパ術を開陳するボーン。

その前置きとして彼はこう宣言した。曰く「いまから俺が披露するのは『裏技』なんて安っぽいものではない。ジョブズが生み出したiPodやiPhoneのような『シンプルで洗練された王道技』だ」と。


「ジョブズを引き合いに出すとは……いくら何でも大げさすぎるだろ(笑)」「ジョブズが草葉の陰で泣いているよ(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


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