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名選手は名監督になれないのか?

こんにちは!



巷でよく聞く言葉に、「名選手は名監督になれない」というものがあります。

世間一般としてはなれないという認識の方が強いんじゃないかと思います。私もなれないことの方が多いと思っています。

しかしこれに関してはバイアスがかかっている場合もあり、失敗にフォーカスする人の性質上、ダメなパターンばかり目についてしまって、「名選手は名監督になれない」という認識が染み付いてしまったんじゃないでしょうか。

しかしそれでも、「名選手は名監督になれない」割合は大きいと思います。うちの職場(飲食店)でもその事は当てはまり、アルバイトから社員になった人で、苦労していない人はほぼいません。

アルバイト時代に優秀だった人が社員に引き抜かれるわけなので、社員になっても一定の成果は出せるだろう…と周りから思われていても、挫折してやめていった人の方が多いです。(昔はブラックだったのもありますが…)

なぜ優秀な人が社員になった瞬間に無能になってしまうのか?今回は「名選手は名監督になれない」理由についてお話ししていこうと思います。

理由は2つ、下記の通りです。

①やるべき仕事の内容と伴う責任が違うから

②マネジャーがプレイヤーを兼任しているから

それでは見ていきましょう!


①やるべき仕事の内容と伴う責任が違うから


一つ目は、やるべき仕事の内容が違うからです。

選手と監督ではやるべき事、周囲から求められる事は全く違います。役職が上がるとその分責任も大きくなり、会社や部下からのプレッシャーのかかり方が段違いに変わってきます。

まずやるべき事がどう違うのか?から見ていきましょう。

まず選手は自分の最大のパフォーマンスを発揮できるように努める事が求められます。上から降りてきた指示を的確にこなし、何か問題があれば報告する。どちらかというと肉体労働の側面が強いです。

やるべき事も限られているので、力も意識も集中しやすく、成果を出しやすい状態にあると言えます。

自分で考えて価値を生み出す必要もあまりないです。マニュアルの少ない職場や、裁量権を与えられるような職場においては自分で考えて能動的に動く事が求められますが、重要な決断を任されることはないので、そこそこ考える力があれば十分な成果を出す事はできます。

対して監督は、選手のパフォーマンスを発揮させ、チームとしての成果を最大化する事が求められます。リーダーシップをとり、マネジメントを行い、戦略を立て、それを実行する。知的労働の側面が強くなります。

コミュニケーションの量も増えますし、何より考える量が増えます。飲食店でいうと経費管理などの数字面や、私たちのような中小企業では商品開発やメニュー作成などのような仕事も増えます。

特にマネジメントを行うには相応のスキルが必要です。自己流でやると高確率で失敗する事になります。

このように選手と監督ではやるべき事が全く違います。

特に、監督になってからは覚える事や考える事が爆発的に増えるので、この仕事内容の変化に対応できず、後手後手になってしまい、対応できなくなる人が多いんです。

加えてプレッシャーが増えます。上からも下からも。

中間管理職の宿命とも言うのでしょうか、部下からは不満や要望、トラブルの報告が上がってきますし、会社の方針も気にしていないといけませんし、成果が出せないと評価を下げられたり怒られたりもします。

選手時代に比べるとはるかに大きいプレッシャーがかかる事になるので、メンタルが弱い人は耐える事ができなかったり、不安に駆られて仕事をこなす事に支障が出ます。

このように、やるべき仕事の内容とプレッシャーのかかり方が違うだけで、多くの人が耐えられずにやめる事になってしまいます。



②マネジャーがプレイヤーを兼任しているから


二つ目は、マネジャーがプレイヤーを兼任しているからです。

プレイングマネジャーという言葉があるように、監督が選手を兼任する形というものは、世の会社には多く見られます。

選手時代に優秀だった監督ほど、このプレイングマネジャーの働き方をやってしまう傾向があります。なぜなら、自分でやるのが一番早いからです。

このように監督なのに現場の仕事の時間を増やしてしまうと、①でお話しした監督の仕事をこなす事ができません。さらに、現場の部下が監督に甘えるようになってしまって、仕事をしなくなります。

仕事をしなくなるので、現場に入る監督にはさらに負担がかかり、より多くの時間を現場で過ごす事になり、監督の仕事が中途半端になります。そのせいで成果が出ず、会社から評価を下げられる事になってしまいます。

評価を下げられてストレスが溜まって、仕事に支障が出て…と、どんどん負のループにはまってしまうわけです。



名選手は名監督になれる


今回は「名選手は名監督になれない」理由についてお話ししてきました。

理由は2つ、下記の通りです。

①やるべき仕事の内容と伴う責任が違うから

②マネジャーがプレイヤーを兼任しているから


「名選手は名監督になれない」理由をお話ししてきましたが、必ずしも名選手が名監督になれないというわけではありません。

確かに名選手から名監督になるためには障害も多いですが、学ぶべき事を学べば名選手でも名監督になれます。

一般的になれないという印象はあるものの、それはあくまで印象なので、実際になれるかどうかは別問題です。

しかし多くの人はその印象に引っ張られてしまうので、常識を疑い、気持ちをポジティブに保ちましょう!


それでは、今回はkのへんで!


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