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【書評まとめ】メモの魔力

メモで日常をアイデアに変える

記録のためのメモ、知的生産のメモ
SHOWROOM の社長である前田裕二さんは、毎日大量のメモをとる。
クリエイティブな思考や自分にしかできないような思考など、より本質的なことに時間を割くためとのこと。

過去のミーティングで議論した内容や参加者、打ち合わせの日時などといった情報自体は単なる「ファクト(事実)」でしかない。

↑これめっちゃわかります!!

一方で、そのファクトから何が言えるのか、そこからどうアクションするのかを考えるのがクリエィティビティである。

前田さんは、過去のファクトを思い出すことに時間を割かなくていいように、メモを取っている。メモを「第2の脳」として活用して、ファクトを記憶させ、自分の脳の容量を使ってクリエイティビティを発揮すれば、より多くの付加価値を生むことができるというわけだ。

メモには2種類ある。

まず、ファクトを記録するためのメモ。
もう1つが「知的生産のためのメモ」。

このメモの魔力では、後者の知的生産のためのメモの重要性が強調されています。新しいアイデアや付加価値を生むためのメモの取り方についてです。

クリエイティブ


アイデアを生み出すメモの書き方

この本では、具体的なメモの書き方が言われている。
 だが前田さんは、メモの書き方よりも先に、「メモは姿勢である」ということを理解してほしいという。目的意識を持ち、あらゆる情報に対して毛穴むき出し状態でいること。

常にアンテナを立て、得た情報から知的生産を行う 意識を持つこと。
知的好奇心と知的創造に対する貪欲なスタンスを大切にしよう。

↑多分これがないとメモというか全てにおいて意味がないと思う。
 むしろ、メモはただのやり方の一部でしかない!!
 
ということに書き始めて気が付いた。笑

では、
前田さんのメモの方法論を紹介していきましょう。

まず、ノートは見開きで使う。
その理由は3つある。

1つ目に、
思考が窮屈にならないよう、メモのスペースを広く取るため。

2つ目に、
左側に左脳的な「事実」、 右側に右脳的「 発送」をと 、脳の使い方によって書くスペースを分けるため。

最後に、
左から書いていくことによって、「右側を埋めなくてはならない」という思考を導くためだ。

ノートを見開きにして、
左ページと横線と縦線を一本ずつ、右ページに縦線を引く。
左側に書くのは「ファクト」、客観的な事実です。

ミーティング内容をメモするのであれば、そこで交わされた会話を書き留めておこう。

右ページの左側には、ファクトを「抽象化」した要素を書く。
この要素によって、抽象化した気づきをもとに、行動を変えることができる。「〇〇と言う心理・命題を受けて、これをこう変えてみよう」と、実際のアクションにつながる粒度まで落としていくのがポイントだ 。

メモの魔力 ノートの取り方編

メモにおける「転用」の重要性は、強調してもしきれない。
ファクトから得た気づきをアクションに転用することを通じて、自分の日々と人生が変わっていく。だから、ノートの一番右側も必ず埋めるようにしたいものだ。

著者のメモ術は、3点のエッセンスに集約できる。
(1)インプットしたファクト
(2)気づきを応用可能な粒度に「抽象化」
(3)自らのアクションに「転用する」

抽象化でファクトをアイデアに変える

前田さんのメモの例を紹介します。

ある打ち合わせにて、
「東京・大阪それぞれの街中で宣伝用のチラシを配布した」というプロモーション事例の話を聞いた。先方の担当者が聞かせられてくれたのは「大阪で配るチラシにあまちゃんをつけると、ものすごい勢いでチラシがはけた」という話だった。

東京で同じことをやってみると、
大阪の1/3程度の効果しかなかったという。

前田さんはそこで、左ページに「大阪でチラシを配る際、あめちゃんをつけると東京の3倍の効果があった」というファクトを書き留めた。
その上で「この情報を受けて、何か言えることはないか。気づきはないか。他に応用可能な法則はないか」と「抽象化」して右ページの左側に書く。

この場合「大阪人は東京よりも、直接的で目に見えるメリットの訴求に弱い」という気づきが挙げられる。

次に転用です。
前田さんは「僕が運営しているSHOWROOMにも、大阪人のそんな気質が反映されているのではないか」といった仮説の立てた。
そして右ページの右側に「SHOWROOMでも同じことが言えないか、地域別の利用動向データを調べてみる」と書き込んだ。

SHOWROOMでは、パフォーマンスへの賞賛を表すために、ユーザーがギフトを投げ込むことができる。ギフトの中には有料のものもある。
地域別にユーザーのお金の使い方を検証してはどうかと考えたのだ。

実際にデータ分析してみると、大阪のユーザーの課金単価が、東京よりも少し低いことが分かったという。その情報をもとに前田さんは、大阪人も納得するようなハイクオリティのコンテンツを用意し、それに対して前払式で対価を支払うようなビジネススキームを思いつく。

さらには、チケットが入手困難な芸人のネタをプレミアムコンテンツとしてSHOWROOMで配信するというアイデアも浮かんだ。

こうして「大阪でアメちゃん付きチラシをたくさん配った話」から、2つの新たなビジネスモデルアイデアが生まれた。

「日付」「サマリー」「標語」を書く

ここでは、メモのより細かいポイントを紹介する。

左ページの左上には、打ち合わせの日付を書いておく。振り返りの時に重要な情報となるので、必ず書き留めるようにしよう。

次に、打ち合わせのアジェンダを一言で書く。
思いつかなければ「〇〇と××に関する打ち合わせ」と書けば良い。

その下には、打ち合わせの中で最も重要なことを書き込む「サマリー欄」を作っておく。ここは、打ち合わせが終わったらすぐ書くようにしよう。後で見返したとき、 その時の感覚をすぐに取り戻せるようにするためだ。

メモのボディの部分には、見聞きした情報のうち、自分のアンテナに引っかかってきたことを「ファクト」として書いておく。それほど頭を使う必要はない。「 へー!」 と思うことや、なんとなくメモしておきたいと思ったことをそのまま書き留める。

左ページの左側には「ファクト」欄に書いたことについて、標語やキーワードを書いていく。

つまり、
「一言でいうと何か」ということですね。
改めて時間をとるのではなく、打ち合わせ中に書いてしまえば良い。
ここからここまでの話は「販路拡大に向けた三大戦略の話」、ここからは「アイドルのパラドックス」といったように、ファクト欄に書いたことをグルーピングしていく。そうすれば、議論の内容をより高い精度でできるようになるはず。

すごいいい感じの記事があったので参考例に!
https://bit.ly/2xUSvFp

メモの魔力 実践編

メモで思考を深める

抽象化の3類型「What」「How」「Why」

「抽象化」よって、知覚した情報を知的生産につなげることができる。これこそ前田さんのメモ術の根幹となる部分です。

前田さんは抽象化において、
「What型」「How型」「Why型」の3つの「問い」を活用している。

「 What型」は、目の前にある現象や考え方を抽象化して言語化するもの
「How型」は、目の前の現象が持つ特徴を深掘りして考えること
「Why型」は、別の企画に転用するため、ある映画がヒットした理由などを考えること

なかでも「Why型」は重要である。 「Why?」という問いによって抽象化した内容は、転用可能性が高く、転用書時のインパクトも大きいからだ。

ビジネスパーソンなら「世の中でヒットしているもの」「自分の琴線に触れるもの」「顧客からの要望」「車内で起きている問題や課題」の4項目については常に「Why?」と問いかける習慣を持ってほしい。

クエスチョン

抽象化思考のフロー

抽象化思考においては、次の三つのステップをたどる。

①具体情報を正確に受け取る
②具体情報から気づき、背景、法則、特徴など、他に転用可能な要素を抽出する。
③抽出したものを別のものに転用する。

要するに、思考の流れは,
具体→抽象→転用の形で進んでいる。

見聞きした情報から、
「ここから法則性が導き出せないか」「こうなった理由や背景は何か」「これの特徴は何か」といったことを考えて、 より抽象度の高い概念を導き出すこと。それが「抽象化」である。

メモで自分を知る

自己分析で「軸」を見つける
この本で前田さんが伝えたいのは、メモのノウハウではない。

「自分を串刺しにする本質的な人生の軸」、すなわち「自分が何をやりたいか」を明確にするべきだということだ。自分の人生の軸がわかっていなければ、どんなノウハウを学んだところでさしたる意味はない。

AI時代においては、機械にできないような人間らしい生き方をしている人や、人間の感情そのものの価値が重んじられるようになるだろう。

「自分は何者か」「何がやりたいのか」「これから何をやっていくのか」という問いに答えられることが、ますます重要になっていくはずだ。

そこでメモが可能にしてくれるのは、「自分を知ること」つまり「自己分析」だ。自己分析によって自分のやりたいことが明確になれば、あとはそれをやるだけ。迷うよりも、やりたいことをはっきりさせ、それに集中したほうがいい。

自己分析の鍵は「具体化」と「抽象化」
自己分析において重要なのは、とにかく多くの「自分を知るための問い」に答えることだ。ただし、やみくもに質問に答えるだけではいけない。ここでも「具体化」と「抽象化」をセットで行おう。自分の回答を抽象化し、そこで得た気づきを別のことに転用する作業だ。

例えば、「長所は?」という問いに対し、「辛抱強い」と答えたとする。ここで止まるのではなく、もう一歩踏み込んで具体化してみよう。「なぜ?」を繰り返して深掘りし、抽象化していく。自分はなぜ辛抱強いのか? 自分の辛抱強さを形成した原体験は何だったか? と、辛抱強い自分を俯瞰し、抽象化していくのだ。

効果的な自己分析のフォーマットは「意識の具体化×抽象化」で表される。まず「具体化」だ。通常の自己分析と同様に、自分の意識に目を向ける。次に、「Why?」と問いかけて深掘りする。これが「抽象化」である。

具体化だけでは、自分の本質にたどり着くことはできない。具体化と抽象化がセットになってはじめて、有効な自己分析となる。

抽象化

ということで。
いかかでしたでしょうか?

僕は、抽象化と具体化っていうのがすごい苦手だったんですけどある時から突然できるようになったんですよね、、、
ずっと国語偏差値35だったけど。笑

なんでだろうって思ったら、ひたすら訓練しまくったからかもしれません。
結局は根性論になるwww

では、
今日もこの辺で!

アディオス!!!!

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