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【書評まとめ】アウトプット大全

アウトプット大全の著者樺沢さんを初めて見たのは、2年前に Podcast で初めて見たんですが、その時はまだこんなに爆発的なヒットを出すとは思っていませんでした。

今日こうやって本の紹介をすることができるのは、僕もずっと昔のことを思いながら書いていました。

アウトプット大全は、日本で初めてアウトプットに特化した、アウトプットの決定版とも言うべき一冊です。

樺沢さんは、精神科医でもありながら作家でもあります。
10年連続で年2冊以上の本を書いてメルマガも10年間毎日発行し動画を1500本以上アップしてきたという驚異的なペースで情報発信をしてる人なんですがこの著者が80の視点からアウトプットのノウハウを解説したいわゆる「アウトプットの大百科」です。
インプットは情報を「入れる」ことをさします。

アウトプットは入れた情報を「出す」ことを指します。

このアウトプット大全によると「読む」「 聞く」がインプットに、「話す」「書く」「行動をする」がアウトプットにあたります。

さて、あなたのインプットとアウトプットの比率はどれくらいでしょう?この本の中にはインプットが3割、アウトプットが7割という《黄金比率》があるとのこと。

そしてアウトプットなしに自己成長はあり得ないと言います。それは確かに僕もそう思うので納得でした。

アウトプットしなければ記憶に定着しない

「月3冊読んで3冊アウトプットする人」と「 月に10冊読んでも一冊もアウトプットしない人」ではどちらの方が成長するんでしょうか?わかりますか。
これ実はアウトプットしている方が多い前者なんです。

「一見して、読めば読むほど知識がつき、成長できる」と考えてる人がほとんどかもしれないですが、一番重要なことはインプットの量ではなく、アウトプットの量なんですね。

つまり、
いくらインプットしても、アウトプットしなければ記憶として定着することはないんだそうです。

言ってしまうと、
インプットはただの「 自己満足」 にすぎず、「自己成長」はアウトプットの量にこそ比例する。

だから起業家の方は《壁打ち》自分の思っていることを人に話していくことがとても大事だなーと最近思います。

アウトプットの4つの基本法則
(1)情報を何度も使う

1つ目は、「2週間に3回使った情報は長期記憶される」ということです。インプットした情報は、何度も使わないとすぐに忘れてしまいます。

脳に入力された情報は、「海馬」に仮保存されます。仮保存される期間は2~4週間で、その間何度も使われた情報は「重要な情報」と判断され「側頭葉」の長期記憶に移動します。

側頭葉に記憶された情報は、忘れにくくなります。コンビニでお金をレジに仮保管しておき、お金が貯まったら金庫に移すことと似ていますね。笑

(2)成長の螺旋階段

アウトプットの基本法則2は「成長の螺旋階段」

これは、
自己成長におけるインプットとアウトプットの関係を表現した言葉です。

成長するためには、インプットとアウトプットをどんどん繰り返す必要があります。だが、インプットとアウトプットは、同じ場所をぐるぐる回っているわけではないんですね。

インプットとアウトプットをセットで行うことにより、螺旋階段を上るように少しずつ成長していきます。

作家の立花隆氏や脳科学者の茂木健一郎氏も、インプットとアウトプットのサイクルを回すことの重要性に言及しています。自己成長のためには、このサイクルがとにかく重要なんですね。。

(3)黄金比は3:7

3つ目は「インプットとアウトプットの黄金比は3:7」ということです。この比率でインプットとアウトプットを行うと最も効率的だということがわかっています。

ある研究において、
大学生を対象に、勉強時間のうち「インプット」(教科書を読む)と「アウトプット」(問題を解く)の時間配分を調査しました。その結果、インプット対アウトプットの平均的な比率は7対3でした。著者がセミナー参加者に同様の調査をしても、同じく7対3が平均だったんですね。

コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士の実験を見てみると。100人以上の子どもたちに、人名図鑑に書かれた人物プロフィールを覚えて暗唱させた実験です。

覚える時間(インプット時間)と練習する時間(アウトプット時間)の割合を変え、最も高い結果を出したグループを調べた。最も高い結果を出したのは、インプットとアウトプットが3対7だったグループだったんですね。

これがインプットとアウトプットの黄金比だといえよう。
思うように成長しないのは、インプットが過剰になり、アウトプットが不足しているからなのです。

黄金比を意識し、アウトプットを増やしていきましょう。

(4)フィードバックする

アウトプットの基本法則4は、
「アウトプットの結果を見直し、次にいかす」です。

インプットとアウトプットのサイクルを回すにあたり、絶対に欠かせないプロセスがあります。

それは「フィードバック」です。

これはアウトプットの結果を評価し、その結果を踏まえて次のインプットに修正を加えるという作業なんです。

見直しや反省、改善、方向修正、微調整、原因究明などが該当する。失敗した場合にはその原因を追究し、対策を講じましょう。

成功したときには、その理由を考えてさらなる改善を求めます。そうすれば必ず成長がみられるというわけだ。

せっかくのアウトプットも、
やりっぱなしでは成長につながらない

【必読ポイント!】
3つのアウトプット:話す、書く、行動する

アウトプットが苦手な人は、
まずは「話す」ことから始めましょう。

話すことは、最も簡単なアウトプットです。
読んだこと、聞いたこと、自分が体験したことについて、第三者に話してみましょう。

昨日読んだ本の感想を家族や友人、後輩に話すだけでいいんです。そうすれば、あなたの考えや思考、想いなどが言語化され、脳は活性化し、記憶の増強や定着に大きく貢献していくんです。

感想を話すときのコツは、「自分の意見」「自分の気付き」をひとつでも盛り込むことなんです。

たとえば、
「話題のラーメン店に行きました!」というコメントに加え、それがどんな味で、おいしいのかおいしくないのかを話すようにしてみましょう。

そうすればあなたの話に価値が生まれるんですね。

また「話す」とき、ポジティブな言葉を増やすことを意識しておきたいですね。ポジティブ心理学の研究によると、ポジティブな言葉を増やせば仕事も人生も結婚生活もすべてうまくいくことが判明しているからなんです。

ノースカロライナ大学の研究では、仕事の成功や良好な人間関係のためには、ポジティブな言葉がネガティブな言葉の3倍以上必要であるということがわかっている。

書く

「話す」ことに比べて「書く」ことのほうが、圧倒的に記憶に残り自己成長を促します。なぜなら、書くことで、脳幹網様体賦活系(RAS/Reticular Activating System)が刺激されるからなんですね。

RASとは、脳幹から大脳全体に向かう神経の束、つまり神経のネットワークであり、「注意の司令塔」という別名をもっているんです。

RASが刺激されると、大脳皮質全体に「目覚めよ! 注意せよ! 細かいところまで見逃すな!」という信号が送られます。

すると脳は、集中力を高め、積極的に情報を収集するというわけです。検索エンジンにキーワードを入力するようなものだと理解すればいいのではないでしょうか?

書くことは、RASを最も簡単に刺激する方法です。
書くことによって脳を活性化させ、記憶力や学習能力を高めることができる。

なお同じ「書く」でも、ノートパソコンを使わず、手で書くことをおすすめする

そのほうがより長く記憶が定着し、新しいアイデアを思い付きやすいことが明らかになっているからなんですね。

行動する

インプットは「読む」と「聞く」
アウトプットは「話す」と「書く」

これらに加えて重要なのが、「行動する」という要素です。
本書において「行動する」は、「話す」「書く」以外のすべてのアウトプットを指しています。

著者は続けることが得意で、メルマガを13年間毎日発行、Facebookを8年間毎日更新、年2冊以上の出版を10年連続など、さまざまなことを継続している。それらを続けてきたかげには、5つの極意がありました。

1つ目が、「今日やる」ことだけを考えるということだ。たとえば「今日はスポーツジムに行きたくない」と思う日があったとします。

そんなときには、「行くだけ行こう」「5分だけやろう」と考えてジムに行ってしまえば、30分、1時間と時間が過ぎていくでしょう。

続けようと思えば思うほどブレーキがかかるので、「今日」「今」やることだけを考えましょう。
2つ目が、楽しみながら実行することです。つらいことを続けることは不可能なので、継続したいことの中に楽しみを見つけよう。
3つ目が、目標を細分化することです。
ダイエットをしたいなら、「10キロダイエットする!」という目標を細分化し、「1カ月で1キロ痩せる!」という目標を立てましょう。

「ちょい難」課題に挑むとき、ドーパミンが最大で分泌される。進捗や達成度が管理しやすくなり、モチベーションアップにつながるというメリットもある。
4つ目が、結果を記録することです。目標達成までの進捗を記録することで、ドーパミンが出やすくなり、モチベーションが上がる。
5つ目が、結果が出たらご褒美をあげることです。目標達成時にご褒美がもらえると、さらにドーパミンが分泌されます。
著者は、本の1章を書いたときには少し高級なウイスキーを飲む、本を1冊書き上げたら海外旅行に行くなどのご褒美を設定している。

アウトプット力を高めるトレーニング法

本書では、日々の生活のなかでアウトプット力を高める7つのトレーニング法が紹介されます。要約では、そのうち2つを取り上げますね。

1つ目は、「日記を書く」です。
これは初心者におすすめしたい。なぜなら、「書くことがない」という人であっても、1日を振り返れば何かしらのネタを見つけられるはずだからなんですね。
日記を書くことには、5つのメリットがあります。

それは、
①「アウトプット能力、書く能力が高まる」
②「自己洞察力、内省能力、レジリエンスが高まる」
③「『楽しい』を発見する能力が高まる」
④「ストレスが発散される」
⑤「幸せになる」
です
アメリカのブリガムヤング大学の研究によると、日記にポジティブなことを書いた人は、その日の出来事を書くだけの人に比べて幸福度と生活に対する満足度が高かったという。

さらに、
その内容を誰かにシェアすると、彼らの幸福度と満足度が2~3倍に向上することもわかっている

著者がすすめるのは、「ポジティブ日記」です。
その日にあったポジティブな出来事、楽しい出来事、うれしい出来事などを3つ書きましょう。
最初は箇条書きでもいいです。慣れてきたら文量を増やし、数行ずつ書くことをめざしましょう。

もう1つは、「読書感想を書く」です。これは、ビジネススキルを伸ばしたい人におすすめのトレーニング法である。

読書感想を記すことのメリットは7つ。「本の内容が定着する」「本の内容を深く理解できる」「本の内容が整理される」「文章力がアップする」「思考力がアップする」「自己洞察が進む」「飛躍的に自己成長できる」ですね。

読書感想のテンプレートは、「ビフォー」+「気づき」+「TO DO」なんです。「この本を読む前の私は〇〇でした」+「この本を読んで私は、○○について気づきました」+「今後、○○を実行していこうと思います」の3行で構成をまとめ、それに肉付けすると良いと思います。このテンプレートを使えば、10分で論旨が明解な読書感想を書くことができるはずです。


ということで、
これでアウトプット大全の要約を終わります。

いかがでしたでしょうか?
勉強しているだけではダメということですね!

もっと考えていることを発信して行くことが大事だと思うので、もっとアウトプットしていきましょう。

今日はここまで!

アディオス!!!

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