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声優花江夏樹さんの「情熱大陸」を観て

アニメオタクで声優好きの双極性障害で発達障害の娘の影響でずいぶん二人で数々の深夜アニメを観てきた。声優界は沼が深い。今でこそコロナの関係でイベントなどは一切行っていないが、それ以前は月一くらいで二人で声優さん関連のイベントを楽しんでいた。(娘が双極性障害と診断される前の話だが)

花江さんは世間的には大ヒットアニメ「鬼滅の刃」でブレイクした声優みたいに扱われ、時には心無いマスコミから「天狗になっている」などと揶揄されていたとも聞く。

娘と私(わたしたち)はたくさんのアニメやイベントやDVDで花江さんの姿に触れてきた。みるたびにどんどん存在感を増していく花江さん。もちろん「鬼滅の刃」の作品の主役になる前から花江さんの実力は折り紙付きだし、花江さんが出演しているだけでその作品が華のあるいっそうよい作品に変わっていくのを見ていた。

私と娘(わたしたち)が持っていた花江さんの印象はいつも笑顔でポジティブで明るく強い人という印象。今回の「情熱大陸」ではまったく真逆の、仕事とプライベートのオンオフを見せられ、正直戸惑ってしまった。

人見知りで目立ちたくないという花江さんの素顔。子供の頃大切な母親の死を乗り越えてきたこと。ただでさえ身近な人の死はつらい体験なのに、まるで自分の心の傷に塩を塗るように、別れの演技のシーンでは母の死に際して悲しかった記憶を思い出し演じているというのだ。

物静かなプライベート、明るい仕事中の顔。その下にどれだけの苦しみと強さを兼ね備えているのだろう。声優になるために並大抵ではない努力もあったのだろう。

大切な人(母)を事故で突然なくした私にはわかる。時間によって心の傷がすこしずつ癒されていくのを、あえて逆行するかのように傷を開き続ける覚悟。

花江夏樹さんのすさまじい演技に対する執念と、信念。けっして今までは恵まれていたとは言えなかったかもしれない人生にまっこうから向き合い、前を向いている。

家族が増えた今、花江さんのますますの成功と、プライベートでのしあわせを祈りたい。

観ていて正直胸が苦しくなった。きっとそれは。私は苦しみから逃れラクな道を歩むタイプで、花江さんとは生き方が全く違うと思ったからなのかもしれない。

いろいろな意味で深く、考えさせられる番組だった。

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