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子どもがいる女性の昇進試験の話

久々に友人と電話で話した。
彼女は三児の母であり、新卒で入社してからずっと同じ会社で、フルタイムで働いている。
今年に入って昇格試験を受け、管理職になったそうだ。

彼女が昇格試験を受けるよう言われたのは、
年末休みに入る直前の12月25日。
試験は1月14日。
試験内容は、論文と面接。

会社の意図としては、年末年始の休みがあるから
論文作成と面接対策の勉強をする時間は十分だろうということらしい。

でも、母親であり主婦である彼女にとって
子どもたちの冬休みは休みではなない。
睡眠時間を削って勉強するしかなかったという。
末っ子はまだ2歳、3人いる子どもたちの面倒を
夫に任せきりにはまだできない。
両親は遠方で頼れない。
他の管理職は、専業主婦の奥さまがいる男性がほとんどで、
彼らは休みの間、しっかり試験対策に時間をさけたことだろう。
このスケジュールで実施する試験制度に、ものすごく不平等を感じた、
と彼女は言っていた。

別の友人の話。
彼女は、二児の母、育休後は短時間勤務。
彼女も前述の友人同様、不平等を感じているという。
会社から資格をとるよう言われて、勉強を頑張っている。
けれど、彼女も母親であり主婦である。
土日は休みであって、休みでない。
資格の勉強時間を作るのは大変だ。
男性社員と同じことを求められるのはつらい、と言っていた。

私は、子どもが出来てからはフルタイムで働いたことがないし、昇進試験も受けたことがない。
彼女たちが感じている不平等感は、ニュースで耳にするくらいだった。
けれど、こうしてナマの声を聞いて、まだまだ男女平等の働き方というのは難しいんだなと感じた。
そもそも、家事と育児が女性中心であるという現実があり、
その根底には、家事育児は女性がやったほうがいい、という刷り込みが
男女ともにまだまだあるんだと思う。
夫婦共働きで、2人とも忙しい場合もあるだろうから
男女どちらかがやる、というよりも
ベビーシッターなど周りのサポートがもっと充実したら、不平等感はなくなるんだろうか?

答えはわからないけれど、
まだまだ彼女たちのように
働きづらさを感じている人が沢山いるんだという事実。
この課題をチャンスに変えるアイデアはないものだろうか。

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