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人生って急だよ


ぼくの人生はずっとこのままだと思っていた

どんな事があろうと自分の中では何も起きず
ただ平凡でもないぼくの人生は
勝手に過ぎて勝手に終わっていくものだと思った

そして誰の脳にも残らずに。


初めて出会ったのはいつだろうか。
ちゃんと会話をしたのはいつだろうか。

そんなの思い出せない程、
前かのように感じるけれど
実際1ヶ月も経ってないんだよ

あなたがぼくの前に現れるまで
ぼくの脳があなたで埋め尽くされるなんて
思ってもみなかった。

そしてぼくも一生自分の気持ちを
伝えることはないと思っていた

また自分の気持ちを見て見ぬふりして
無視しようとしていたんだよ


今思えば
あなたに自分の過去の話を
するなんて思ってもなかった

鍵をかけて遠くに閉まった憎しみ、
一生閉じ込めておくぼくの過去を。
あなたに鍵を開けるなんてね、

自分に驚いたよ


過去を話してから
ぼくのパニック障害や睡眠障害など

色々ぼくの事を知ったあなただったけど
話してからぼくは不安でした

もう関わってくれなくなるんじゃないか。って

ぼくが寝れるまでずっと話してくれる
あなたの存在がいなくなってしまうんじゃないかって

でもそんな事はなく
ぼくの不安だった事は一瞬にして消し去った
いや、あなたが消し去ってくれた

どこかなんとなく似た雰囲気を感じて
自分の過去を話した事によって
あなたの過去もぼくは気になった

でも簡単に人の過去に踏み入れられる人ではないから
気になっても聞くことなんて出来なかった

でもとある夜中、
あなたはぼくに話してくれた

聞いてる最中
ぼくは静かに涙を流して
そっと抱きしめてあげたくなった

そこからぼくの脳は
あなたを考えていて
ふと街を歩いていても
隣を歩いていたら、、 と考えてしまうほど。

ぼくはもう既にあなたより
重症だったのかもしれないね(笑)

でも構わない、
ぼくの人生なんて。 って

そんな彩りなんていらないんだよ って
自分に言い聞かせてた


とある日、あなたに呼ばれて話を聞いた

自分の中で閉じ込めていた
そして言い聞かせていた洗脳から
全て解き放たれた。


「あなたのことが好き」

戸惑った。
正直なんて言ったらいいのか
でもぼくが今ひとつ言えること

「ぼくもあなたのことが好き」

それでもぼくはあなたに聞いた

パニック障害や酷い過去がある
そして自分が決めている事

その事を確認してる時
ぼくはいっそのこと嫌われればいいのにって
心のどこかで思っていた。

自分の気持ちはどうでもいい
あなたの人生にぼくが入る瞬間

出来れば入らず
そのまま消し去って欲しい

そんな事まで思っていたんだよ

卑怯者でごめんなさい。と
何度も何度も心で謝り続けた

それでもあなたはぼくがいい って言ってくれた

だからぼくは
「あなたと一緒に歩みたい」と思った

そしてぼく自身
全てを守ってくれると感じた
大事にしてくれると思った

だからぼくはあなたと一緒に歩き出した。



ぼくはずっと自分の人生を終えたいと思っていた

それでも出会って
あなたと一緒になる事が出来て

それってぼくが酷い過去を乗り越えて
ここまで来れたから
あなたに出会うことが出来た

ぼくが生きてなかったら。
もう死んでいたら。

一生会えなかったんだ

ぼくは自分自身に対して
生きていて良かった なんて
そう簡単に思うことなんて出来ない

けど 生きてなかったら
出会えなかったって思うと

「これからの自分の人生に
生きていく意味が見つかった」ように感じた

こんなぼくがいいと言ってくれた
あなたをぼくは離したくない

だってあなたの存在で
死のうと思って決めていた時期が来たとしても
もうちょっと生きてみようって思う事出来ると思う
いや、生きてみようって確信してるんだ

絶対に揺るがないはずだったのに
揺るがせたあなたが悪いんだよ(笑)

もうこれでぼくは死ねない、

死ぬ理由が無くなった

けど


ぼくの脳の考える癖は抜けきれないから
ネガティブになる事だって
希死念慮になる事だってあるかもしれない
もしかしたらまた自傷をしてしまうかもしれない

でもあなたの為ならぼくは生きれる

そう思ってる

だって
ぼくの人生に彩りをくれたのは

間違いなく
あなただったから。


ありがとう。

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