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広告がなくなる日

広告やマーケティングは、「古きビジネスの延命措置
→より人間らしく幸福に暮らせる社会のための広告産業

IDEA=現状の課題・問題を突破する気づきや発想
DESIGN=今はまだない「より良い形」を探究し、実現するための思考と技術

BRAND=人、企業、プロダクト、サービスなどに宿っているアイデンティティ
BRANDING=ブランドが人々から愛されるために行うあらゆるアクションの総称

「販促」は短期的にリーチや売上をつくることに寄与するものですが、その獲得には限界があります。逆に、ブランディングには即効性はないかもしれません。しかし、地道に「ブランドという資産」をつくっていくことで、長期的でサスティナブルなメリットを生み出すことができるはずです。

これからの時代のキーワード
便利→意味
安価→適正
物質→精神
文明→文化
効率→倫理
労働→活動

大友的編集後記
非常に考えさせられる本書。「読んだよ!」ぐらいが著者の想い入れとして、良かったかもと思ったが、絞りに絞ったすぐに思い出したいトピックだけ備忘録として。
※内容は全ページ面白いので何度でも読めるし、共感だけでなく、気づかされる問いかけも多いので読書をしない人でもおススメ。

広告産業がどう変わっていくとワクワクできるのか、社会課題に対して何を訴えられるのか、ブランドがどのように構築されていくのが良いのかなどべき論は多く語られるが、本書の構成からか一つの意見として受け取りやすい。頭の中でこのテーマなら自分ならどう考えるかのめり込める。

「パーパス=目的/存在意義」、「ミーニングフル」については改めて考えさせられる。仕事上、○○をやりたい!と言われれば目的ぐらいは聞くものの、あくまで施策のみの話で上流のパーパスは知る由もない。(大体、売上だけど)
マーケティングが上流から関われないのも問題、ブランディング部門と別で関りも薄いということにつながるのだろうが、やはりPL思考・売上至上主義的な考えが根底にあるため、浸かりすぎると抽象化さえできなくなりがち。
社会派とか意味を重視するのは会社の中の人だけの役割ではなく、支援側もやはり入り込んでいかないと良いものはできず、なんとなく作業して、最低限の実績残して終了というプロジェクトになってしまう。

口出しまくるのもリソースもかかるし、余計な事は良いからと実際には内外から言われるでしょう。割り切るのもコミュニケーションなので大事ではあるが自分がやりたいと思える仕事か?マーケティングなのか?と自問することはできるはず。とわいえ、その境地に至れる実績や知識、行動力など無いとただのわがままになる。(可能なら自分はそんな仕事なら受けないm)

本書内でも上記著書(私はまだ読んでなかったな…)に関しても触れられているが、「成熟の高原」に立っているという自覚は重要。毎年予算は上がるのに新規サービスは競合がやっていることかちょっとサービスを変わる程度であることが多い。
マーケティングや広告は「新たな問題を生み出すことでビジネスのゲーム終了を先延ばしにする仕事」という指摘がされているといことで、ぐうの音も出ないw(確かに顧客により課題はあるが、そこは事業部の課題で経営の課題ではないこともあるので顧客の取り合いをしてるだけとも捉えられる)

なので、コミュニケーションや顧客満足やNPSの思考になるのだろうが、中長期で成果を見れなければやはり広告に走ってしまう。永遠に起爆剤を打つので、天井もすぐ着く。それをちょくちょく改善しては、また今なら変わるかもと同じことをしては、委託先を変えてみたり媒体を変えてみたりと堂々巡りをする。

広告が良いものか悪いものかではないが、ユーザーからすれば邪魔な広告は多く、レコメンドや新しい発見ができるものは受け入れられるだろうが昨今のITP対応やCookie規制、IDFAの動きにあるようにやっぱり目障りになりがち。

なのでブランドだったり、ファンマーケだったり、顧客にどうしたらより満足いただけるかといった視点で考える必要があり、DXにしても価値提供の仕組みを変え、ビジネス構造を変えるという命題ができているのかを真剣に考えたいもの。技術導入で終わらないようにするのもだが、顧客の顧客に寄り添った考え方を持てる、そんな人間になりたい。


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