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〜介護食アドバイザー〜

切迫流産の入院中、何か出来ることはないか…と考えて、民間資格ですが…介護食アドバイザーを受講する事にした。

きっかけは、妊娠中に小さい頃からずっと同居していた祖母が脳梗塞を発症し、右麻痺となり急性期病院に搬送され、最初の1週間は経口摂取不可で、少しずつ嚥下食へ移行していったのだが『甘いものが食べたい。早く退院したい。』とよく電話で話していた。
病院から許可を頂いていた飲み込みやすいゼリー・プリン・水羊羹・はちみつなどを母が差し入れしていた。しかし、物足りないらしく…飴・和菓子・洋菓子が食べたい。と、電話でよく話していた。

コロナ禍の現在、差し入れは直接手渡しが出来ず、病院の方に間接的にお渡しする形で面会は出来ない。
そして、手作りではなく、既製品でかつ栄養成分表示が記載されているものと指定されている。(衛生面や高血圧の既往歴のある祖母の為に、栄養士さんがしっかり栄養バランスなどを考え、カロリーコントロールしていたりするからだ。)

私は歯科衛生士として過去に訪問で、食べたり飲み込んだりすることが難しい摂食・嚥下障害の方を担当していた事がある。

自身の祖母が摂食・嚥下障害になった時に過去に勉強していたにも関わらず、祖母が求めているのに何も出来ない自分。
家族としても介護者である母に対して知識が乏しく何も出来ない無力な自分が悔しかった。
その為、再び祖母の力になれるようになりたいと摂食・嚥下についての勉強をしたいと思うようになった。

現在は回復期リハビリテーション病院でのリハビリのかいもあり、約1週間前に念願の朝食のパンを食べられるようになった。祖母は自宅では毎朝パン食が定番だったので、食べる事が出来てとても喜んでいたそうだ。

食べたいものを食べる。
食べる事は生きる事。

人はそれが当たり前でなくなった時に初めて大切さに気付く。

嚥下食EXPOの第1回目のスイーツ部門が開催されると聞いて、これは祖母の為にあるんじゃないかと参加を決めた。

その中の、言語聴覚士の川端さんの言葉がすごく心に残った。

『日本全国には嚥下障害があっても、噛む力が低下していても、どんな人でも食べられる嚥下食がたくさん市場にお目見えしてきました。しかし、それを知らなければ必要としている人に届ける事が出来ない。』

本当にその通りだなと思った。

市販品でゼリーやプリン以外で様々なバリエーションのお菓子が楽しめるのは入院中の大きな楽しみとなる。

今回たくさんの嚥下食を知ったので、病院の方と相談して、祖母に届けたい。

自身もつわりや入院を経験してみて感じたのは、何でも食べられる事は幸せだという事。そして、食べるものをその日の気分で選べる事。

これらは本当に人間の尊厳を保つ素晴らしい価値がある。

制限があるから、ダメ。
もちろんその人の健康を守る為に必要な事だ。
ただ、何か工夫をして少しでも要望に近づけてその方のQOL(生活の質)を上げられるなら、それを支えられる人になりたい。

明日は『歯科・摂食嚥下の内容』で、嚥下食EXPOで勉強してきた具体的な食品をご紹介します。

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