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アトピーと鎌倉移住

今回は私の身体についてのお話と、鎌倉への移住を機に自分の体に本気で向き合ってみようというお話です。少し長くなってしまいましたが、アトピーで悩まれている方にも有益な情報を書いてるので、もしお時間があれば読んでみてください。

1、アトピー再発

私は現在、アトピー性皮膚炎を罹患しています。

記憶の限りでは、小学校低学年の頃には一度治っており、その後は季節の変わり目に肌が乾燥する程度で、特に気にしたことはありませんでした。

大きく身体に変化を感じ始めたのは、東京の専門学校に入学した頃です。私は鍼灸師とトレーナーの資格を取る学校に入学したのですが、長野県の田舎から一人で上京し、一人暮らしをしながら必死に夢を追う環境に、過度な自分への期待やプレッシャーをかけ続けました。

バイトは深夜帯のものを選び、朝からトレーナー実習、学校での授業と、睡眠の時間を削りながら訳もわからず色々な事にチャレンジしていました。

当然食事面でも、実家で管理されたバランスの取れた食事(母はかなり自分の身体のことを気遣っていたと後から気づきました。。)から、レトルト食品、菓子パン、お菓子、ジャンクフードなど、胃に入ればなんでもいい精神で崩壊していきました、、、

環境面でも、自然に溢れた長野県から、空気のあまり良くない東京に居住を移したことで、体に負担がかかっていたのかなと思います。

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東京に来て2年目の冬、小児以来のアトピーが再発しました。

2,第一次アトピー戦争

アトピーには重症度があり、一番ひどい時で中等症程度の症状がありました。私は主に目の周り、首から胸、脇腹、大腿内側、肘と膝裏に、痒みを伴う紅斑と発赤がみられました。

アレルゲン(アレルギーになる原因のもの)はハウスダスト、紫外線、汗、ダニなどでよくあるやつです。

中でも顔に出る紅斑は人の目が集まるところであり、「喧嘩したのか?」とか「かわいそう」などといった声がかけられるようになりました。

私は男性なのでそこまで気にすることはありませんでしたが、女性で同じような症状が出た場合には本当に辛いものだと思います。

アトピーに対しての一般的な治療は、ステロイド療法とスキンケアが一般的で、発症当初はかなり強いステロイド(デルモベート、マイザー等)を体に塗布していました。

ステロイドが悪い訳ではありませんが、一時的に良くなってもステロイドを少しでもやめると、数日後には以前より皮膚の炎症がひどくなっていきました。

スキンケアとして汗や汚れを流すために頻繁にシャワーを浴びるのですが、身体に水分が当たった瞬間に激痛が走ります。

また、シャワーから出て保湿剤を塗るのが少しでも遅れると、皮膚が乾燥して絨毯が粉まみれになりました。

痒いを超えてチクチクと痛い、夜はその症状で寝られない、、、

思い出したくないような悪夢のような日々が専門学校を卒業する頃まで続き、ステロイドを塗り、副作用が怖くなって脱ステロイド、酷くなってまたステロイドというループを続けました。

少しいい時の写真がこちらです。(苦手な方すみません)




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3,第二次アトピー戦争

無事に鍼灸師とトレーナーの資格を取得し、2019年より埼玉県内にて仕事をスタートしました。いくつかのストレスやプレッシャーは無くなり、やっと症状が落ち着いてきたのもこの頃からです。

しかし食事面ではあまり改善する努力をせず、変わったことといえば外食が増えたことでした。

結局その年の冬には、乾燥からくる痒みや紅斑がみられ、根本の治癒とはなりません。

スキンケアやステロイド療法は対症療法でしかなく、根本の食事やストレスに対してアプローチする必要があるのです。

転機が訪れたのは、現在の彼女と同棲を始めた頃からです。同時期より新型コロナの蔓延もあり、家にいることが多くなりました。時間があり外食もできないことから、食事面の改革に取り組むようになります。

彼女も私も鍼灸師であり、一般的にアトピーには害と言われるものに合わせて、東洋医学的な知見を照らし合わせ考えました。

ここは長くなるのでアトピーでない方は飛ばした方がいいです。

4,東洋医学的な知見

参考文献(母校の先生よりご紹介をいただきました。)

アトピーを含むアレルギー疾患(喘息、鼻炎、蕁麻疹)の原因は「胃腸の冷え」にあるとされています。

東洋医学にある「五行説」と言われる、自然界に存在する全てのものを、「木」「火」「土」「金」「水」の五要素に分類する思想では、アレルギー症状は全て「金」に属するものに現れ、そこに影響する「土」の性質を持つ「脾胃」の状態が悪いと、アレルギー症状が憎悪していきます。(画像参照)

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さらに「脾」は水の運化の作用もある為、皮膚に水が届かなくなると乾燥してカサカサになり、届いたとしても水が動かないと滞りジュクジュクした皮膚になってしまいます。

そして水の流れを更に悪くするものが「粘る性質」の食べ物です。

粘る性質の食べ物
・甘いもの
・油っこいもの
・肉類
・乳製品(豆乳も含む)
・パンや麺などの小麦製品
・ドライフルーツやナッツ類

これらを取りすぎると粘る要らないものが溜まっていきます。(東洋医学的に痰湿と言われる状態)

今考えたら、瓶いっぱいにつめたナッツをお菓子がわりに頬張ったり、豆乳ならいいだろうとがぶ飲みしたり、ヨーグルトはデカイやつを一回で食べたりしてたな・・・

痰湿は汗をベタつかせ、汗がよく出る首や脇、膝裏などに激しい痒みをもたらします。

以上が基本的な考え方で、治療するとなると更に細かくチェックしていくのですが今回は割愛します。

そしてその痰湿を取り除くには食事が大切になってきます。

一番大切になってくるのが食事の温度です。
一般的に皮膚の温度は36.5℃ほどですが、胃腸の温度は少し高く37.0℃。この37.0℃よりも高い温度のものを摂取することがポイントです。

常温でも冷たすぎるくらいです。

胃腸は体の奥にあるので外から暖めようとして、長湯やサウナ、岩盤浴をするだけでは暖まりません。それどころか体が熱くなって冷たいものを飲みたくなるのでそれでは本末転倒です。

食事の温度に気をつけたあとはその内容に目を向けます。

痰湿を取り除くためには繊維を多く摂る必要があります。

繊維の多い食品
・玄米
・大豆製品
・小魚
・葉物野菜

見てわかる通り、日本古来の食事が大切になってきます。個人的な意見ですが最近流行りのオートミールや給食で毎日飲んでいた牛乳は古来の日本では口にされなかったものなので、あまり日本人には合わないのかなと感じます。


これらの知見を元に食事改善に取り組んでいきます。

5,アトピーと鎌倉移住

さて、昨年度から取り組み始めた食事療法ですが、今年の初めには花粉の影響もあり、なかなか改善が見られませんでした。

好きな食べ物は大体アトピーには悪影響なものなので、徹底するのはなかなか難しいです。

ダイエットと一緒で一気に変化させることは難しいので、少しづつ取り組んでいこうと思います。

前章でも触れた通り、アトピーに対しては食事療法が一番重要で、その次に居住地や環境が大切になってきます。

今回の主題でもある「鎌倉」という土地は、南には相模湾が広がり、その他の三方を山に囲まれた自然あふれる土地です。

諸説はありますが、海水には痒みを出す黄色ブドウ球菌を殺菌する作用があることや、年間を通じて湿度の高い海辺の土地は、アトピー患者にとって良い環境と言われています。

私はこの土地に拠点を移し、自身のアトピーの改善と共に、鍼灸治療を通して様々な人の体調を改善させていく手助けをしていきたいです。

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今回はなぜ鎌倉に移住するのかを自身の体調の話から書いてみました。

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また不定期で更新していきます。

ではまた。








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