味覚の話。

昔から、「子ども味覚」と言われてきた。

20歳を過ぎるまで、コーヒーは飲めなかったし、ワサビはいまだに抜いてほしい。柑橘系の加工品と柚は生涯だめだと思っていたのに、何だか最近食べられるようになってきた。

気が付いたのは7月に友人と食事に行ったとき、アルコールか柚ジュースしかなくて、どちらも無理とかないなと思って柚ジュースを飲み始めたらおいしいと思ったこと。あと、最近始めたオルビスのサプリの柚味が普通においしいと思ったこと。ああ、環境が変わって、味覚が変化してきたなあと思った。

コーヒー克服の時は、割と唐突にブラックだけが飲めるようになった。求職のコーヒー牛乳を残したり、華やかな女子高生時代に紙パックのコーヒー牛乳が買えなかったぐらいには嫌いだったので、まあまあ鮮烈な思い出だったりする。当時の紙パックのコーヒー牛乳とリプトンの立ち位置は、今でいうところのタピオカなので、時代の流れにのれないという強烈なインパクトを私に残した。

アルコールは今でも一滴も受け付けないのだが、この味覚の変化を見ていくと30歳を過ぎたらあるいは可能性があるのではないかと最近思い始めた。アルコールの場合、苦さと匂いという課題に加えて、酔いというのもあるから確実とは言えないけれど少しだけ期待が持てる。

納豆は克服するつもりがないのでいい。

女の人の体ということで一括りには出来ないけれど、私はいわゆるPMSがまあまあ重い方で、体温調節が出来なかったり、全身筋肉痛に見舞われたりするほかに、味覚がおかしくなるというのがある。舌の根がからからに乾いて、何を食べても違和感を感じる。それから、よくある話ではあるが、めちゃくちゃ味付けの濃いものが食べたくなる。

気分が不快になるとか体のだるさに関するPMSの話は色々探していると同じような人もいるのかなと思っているが、味覚に関しては見かけないなあとも思う。期間中はどうやって自分が美味しいと思うものを見つければいいか分からない。面倒だと思うとこんにゃくゼリーだけになる。このままいくと夏バテするなあと思ってはいるが、どうすればいいんだろうか。

色んな味覚がある日本にいて、美味しいが分からなくなるのは、時々さみしいし、置いて行かれた気持ちがする。

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夏の思い出

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