【意味怖】ものにする
私は自分の物に名をしるすのが習慣だ。
彼氏には私の物である証として、特別に名札を付け
させてあげている。
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| 山下 愛 |
 ̄ ̄ ̄ ̄
私の名前入りプレートを付けられるのは、限られた物だけである。それなのに、前の男は拒否した。
物としての在り方が、なにもわかっていないようだった。そんな物、私に相応しくないではないか。
いらない。廃物だ。
ゴミになったとは言え、一応私の物だったから
しっかりと分別して、遠くへ棄(す)てた。
「うー、うー!」
私に賛同してくれたのか、彼氏が元気よくベッドから声を上げる。前はよくご両親に泣かされていたのに、私のところへ来てからは楽しそうだ。アパートの下の階から、上の階の私にまで泣き声が聞こえてきていたのが懐かしい。
『○○県△△市に住む、岡崎 優くん1歳が自宅から
誘拐され――』
彼氏との思い出を振り返っていると、
テレビから不快な内容のニュースが聞こえてきた。
やれやれと、私はリモコンを手に取り、電源を切る。
「誘拐なんてひどいなぁ~。私はただ、ご両親に暴行されてた彼氏を助けただけなのに……。まぁ、どこも怪我なんてしてなかったんだけど」
「まんま」
「ん? まんまじゃないよ。か、の、じょ、だよ。
あっ、だけどまんまと私は、仲良しさんだから安心して。もちろん、ぱぱともね」
恋に障害はつきもの。
そして、愛には犠牲がつきもの。
防音対策はバッチリだし、もしバレそうになったら、縁を切ろう。あとは引っ越せばいい。
ただそれだけのこと。
「ね? 山下 優くん?」
意味がわかると怖い話になっているといいのですが、
難しいぃいいい!!!!
頭に浮かんだことを言葉に、文字にするのは
ひっっじょーーーーに難しい!!!!!!
のぁあぁぁぁぁああああ!!!
と、心の雄叫びはここまでして。
もし「解説がほしい」という方がおりましたら、
遠慮なく聞いてください😁
それでは、一富士でした! またね~
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