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「小さなお話に宿る神々」

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自作のお話「小さなお話に宿る神々」をまとめています
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いつもと違う路地を歩く

いつもと違う路地を歩く

同じコースを歩くのは、
安心で、
余計なことを考えずに済みます。

無意識でも歩けるから、
意識して思考を巡らす。

歩くスピードは、
急く気持ちに自然にギアがかかり
焦らせない。
(エンジンブレーキがかかる感じ)
それでも前のめりな時は、
止まる(腰掛ける)

思考することに、
とても心地よいウォーキング

頭の中が整理整頓されて、
心身が整います。

いつもと違う路地を歩くと、
気になっていた

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第3話 パンはパンでも

第3話 パンはパンでも

むかしむかし
そんなにむかしではないけれど
家族が誰もいない日でした

お腹がすいたので
冷凍庫を開けてみると
なんと好物の餅があるではないか
冷凍してあるなんて
知らんかった

冷凍パスタとかも期待していたけど
餅でいい
餅がいい
好物だもんね

さっそくストーブであぶることに
(ああ、ということは、あの日は冬だったのか)

一応、バーベキュー用の網を敷いて、と…
いざ!

焼いている間に
取り

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第2話 こんなところで、何してるんだい?

第2話 こんなところで、何してるんだい?

昨夜は
ほろ酔い気分で
こんなことをしていたら
↓↓

せっかくなので、
スタンプにしました♪

さらに、せっかくなので、
私の好きな『Piano Man』の歌詞(ほぼラスト部分)

土曜日の夜9時
ピアノバーに
いつもの客たちが集まってきます。

そして、
愛すべき人々の
叶わない希望や夢であふれます。

酒を飲みながら、
「孤独」を分かち合いながら、
ピアノマン、歌ってくれよ。

そして、ラス

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第1話 冬の朝

第1話 冬の朝

※イラストはお話とは関係ありません😞

快晴の空模様
冷たい朝

ボクが
車を走らせていると

歩道に
遠くを見つめる女性
足踏みしたり
手を擦ったり

ああ
ちょうど通学の時間

自転車の高校生の
白い息

そこから
5、60メートル

女子中学生が
うつむき加減で歩いている

制服にマフラー
白い手袋

振り返るのかな

振り返るな
励ましで言ってみる

前見て歩こ

自転車が追い越し
女の

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