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いい映画を見ると家を設計したくなる

いや,いつも設計したいとは思っていますが.

特に,何か住宅や空間がいい仕事している映画に出会うと,そのあとで無性に住宅を設計したくなるんですよね.まあ一種の職業病みたいなものかもしれません.

今回,そんなクリエイティブ欲が刺激されたのは,この映画,実際には映画ではなくて,オリジナルのシリーズドラマなんですが,2018年に制作された「Forever」というタイトルです.ごく普通の中年夫婦に訪れたとんでもない出来事.ストーリーの設定と展開からしてこんなのアリ?というくらい仰天なんですけど,でもそれが妙にリアルで,夫婦という関係をどう続けていくのか行かないのか,という本質的な人間の感情がコミカルにシニカルに描かれています.

その二人が日常を過ごす舞台としての家やその空間,インテリアの雰囲気がとても良いんです.上質さの中にちょっとエキセントリックなアイテムも加わった絶妙な加減です.フランク・ロイド・ライトのデザインしたフロアランプがあるかと思えば,北欧テイストのシーティング,大きな出窓に面した明るいキッチン,アイランド型のカウンター.上質なファブリックのベッドリネン.別荘のコテージの湖に面したデッキテラス.よく調べてないんですけど,担当の美術さんはきっとかなりのセンスの持ち主でしょうね.ストーリーや役者さんの魅力が何よりですが,こういった背景美術がいいと,よりその映画なりドラマなりに魅力を感じてしまいます.

上の公式紹介ビデオで,先に挙げた生活のシーンがふんだんに出てきます.ぜひ,仰天の展開とその心の機微を繊細に紡ぐストーリーと共に楽しんでみてください.大人にはきっと面白いと思います.学生にはどうかなぁ?でも将来の勉強と思って夫婦愛について考えてみるのも良いかもですよ.

さて方眼紙とペンを用意しますか(笑)


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