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「読書歴をさらし合うサロン」が作りたい。だって、それが一番分かり合える気がするから

いま「週に1冊以上本を読む大学生が集まり、読書歴を日々共有するオンラインサロン」をやりたいと思っている。「皆で学びをシェアしよう」みたいなことがしたいわけではなくて、「何に興味があって、どんなインプットをしているかが見える人たちの集まり」を作りたいのだ。

プライベートな話だが、3月末で会社を辞めた。これがやりたい!という明確な何かがあったのではなく、年明けくらいから、体が悲鳴をあげている(耳鳴りがしたり頭の半分痺れてたり)ように思えたので、いったん休みを取ること優先で会社を辞めることにした。やりたいことではなく体が壊れるほど苦しかったことは何だったのかをしばらく考えた末、逆説的にでてきた“やりたいこと”が「読書歴さらし合いサロン」だった。

会社でやっていた仕事をざっくり言うと「ネットニュースメディアの運営」だった。で、苦しかったことが何だったのかというと「何万人もこの記事見てるけど、この人たちがどんな人なのかさっぱりわからない」という日々が続いたことだった。自分は興味がないが、ネットで流行ってたり炎上してたりする話題を扱ったときは大体そうだった。(ネットの定説では)2日もしたらその話題に興味がなくなると言われる、どこの誰かもわからない人たちにコンテンツを届けるために、自分の時間を使ったり、時には頭を下げたりという日々に疲れ果てていた。

3月の休養中にそんなことを考えていたので、昔からの知り合いにオフラインで会いに行きつつ、「ネットの中で、いま一番お互いの顔が見えやすい場所」と思えたオンラインサロンの中から、興味があったものにいくつか参加してみた。そこで行われている活動やメンバー間のコミュニケーションなども見てみた。関係性のあり方をいくつも知る一方で、自分のコミュニケーションスキルや志向を考えると、自分にバチっとはまるものが無いようにも思えた。

そして、自分の特性や興味など踏まえ、できるだけシンプルな方法でできるだけ多くの人のことを深く知るにはと考えたときに、「その人の知的関心事」という一点に絞り「これまでどんな本を読んできたか、そして、なぜその本を手に取ったか」の蓄積をさらし合うのがいいのではと思うようになった。できるだけシンプルな方法で、できるだけ多くの人のことを深く知るにはと考えたときに、「その人の知的関心事」という一点に絞り「これまでどんな本を読んできたか、そして、なぜその本を手に取ったか」の蓄積をさらし合うのがいいのではと思うようになった。

そう思った明確な理由が1つある。今年の頭に引っ越しをして、彼女が自分のオフィスに置いていた本棚をまるっと自宅に持ってきた。これまでお互い興味があることについてそれなりに話をしていたとは思うが、壁一面を埋めるその本棚を毎日見ながら改めて相手のことを知り興味を持つことが多いのである。言葉にするとそりゃそうだよねという話なのだが、実際に体験してみると思った以上にインパクトのある体験だったのである。

これから作る場をどんな場にしたいのか。もう少し自分の中で考えを深め、言語化したい。なぜ大学生向けなのか(社会人に広げるかではなく、大学1年生縛りにするか迷っている)、なぜ有料のオンラインサロンにしたいのか。いずれも自分の中でのやりたいことがあっての選択なのだが、その辺を言葉にして、まずは“自分の知的関心事”を知ってもらえる準備をしてから場づくりをはじめようと思う。

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