no title【39】


自分の気持ちがわからなくなった。
わからなくなって、丁度良かったのかもしれない。

どんな感情を相手(特にわたしに対してやらかしたあの人)に持っていたって、そのねがいが叶わないことは分かりきっている。

だから、わからなくなって良かったのかもしれない。
けれど、このモヤモヤしている感情が気持ち悪い。

果たして、これが好意なのか。
憎しみなのか。
はたまた、愛なのか。

今は…憎しみの方が強いのかもしれない。

わたしの精神状態を悪化させたこと。
わたしの今後の人生、個人の尊厳を傷付けたこと。
人間不信に戻してくれたこと…。

挙げてしまえば、キリがない。

やらかした張本人ではなく、ある人から言われた言葉。

「どんな立場であれ、人は、人を好きになってしまう。その感情は当たり前のもので、止めることなんてできない。」

そうかもしれない。
けれど、無理なことも分かっている。
そして、気持ち悪がられていることも分かっている。

感情を無くせる薬があればいいのに。
他人に対して無関心になれる薬があれば良いのに。

そういうものがあれば、わたしは、もっと楽に日々を過ごすことができる。
本当に生きた屍になることだってできるのに。

胸が痛くて、ただただ辛いや。
幸せを願ってはいけないのだから、こんな思いなんて無意味なことなのに。

なんでこんな想いを抱えて、生きる必要があるのだろう?

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