見出し画像

不妊治療で授かった人に「子どもは?」って聞かれた話


もうかなり前の話だけど、ずっと心に残っていること。


あれは結婚してまだ2か月くらいしか経っていなかった頃。
ずっと生理不順で婦人科で多嚢胞性卵巣っぽいって言われて、結婚したばかりだけど「自分は不妊かもしれない」って思い始めてた頃。

不妊治療で授かって職場復帰してきたばかりの先輩から「子どもは?」と聞かれた。


先輩が職場で不妊治療をしていたことは
公にはされていなかったし
本人から聞いたわけではないけど噂で知ってしまった。
私が入職してすぐ結婚した先輩は
「多分すぐ妊娠するし…」みたいな話をみんなにしていて子どもを望んでいることは知っていた。

不妊は結構ありふれているということを知識としてだけ知っていた私は
「そんなことみんなに言って、辛いことにならなきゃいいけど…」と思っていた。

先輩が妊娠したのはそれから3年が経った頃だった。



多分、すごい苦労をしていたと思う。
頻繁に遅刻や早退を繰り返し、目が赤くなっていることもあったから。
同じ部署内で先輩より後に結婚した人が先に妊娠して
取り乱していたから。



それなのに。。
自分が不妊治療を卒業して子どもを産んだら忘れてしまうものなのか?
私がまだ結婚したばかりでそこまで考えていないだろうと思ったから聞いてきたのか?

真意はわからないけど、今でもたまに思い出してはひとりでモヤっとしている。


それから私は自分から「子どもは?」と人に聞かないようにしている。
話の中で子どもがいることがわかったらそのことについて触れるようにしている。

…今は。

でももしこの先、子どもを授かったとしても
今と同じように自ら「子どもは?」とは聞かないようにしたいなと思っている。
それくらい子どもの話題ってセンシティブな内容だって知っているから、忘れたくない。

人のふり見て我がふり直せ
自分がされて嫌なことは人にもしない


みんなに好かれるなんて無理な話だけど
気をつけて生きていきたいなって思った話でした。




おまけの話

わたしは他のSNSもやっていて不妊治療について発信しているのですが
そこで「こんな内容どうでもいい」と言われました。

そりゃそうだ!
私の不妊治療なんてどうでもいい人にはどうでもいいだろう。

それでも今は辞めるつもりはなくて。
終わりの見えない治療をひとりで悶々と続けている方に「頑張っているのは1人じゃないよ」って届けばいいなって思っているから。

それと同時にnoteの存在のありがたさを痛感しました。
ここにはそんな冷たい人はいないから。

いつも読んでいただきありがとうございます✨

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?